【2022年】堤防から狙う冬のアナゴ釣り解説 タックル・釣り方・捌き方
2022年02月17日 16:30
抜粋
釣り物が少なくなる厳冬期、特に堤防は秋のにぎわいがうそのように閑散とすることが多い。湾奥では根魚が安定して釣れたり、知多半島の堤防ではマイワシが爆釣したりと、場所を選べばそれなりに楽しめるのだが、今回はそんな冬の釣りの1つとしてアナゴを提案してみたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)


冬の堤防でアナゴ釣り
アナゴで釣りのターゲットとなるのはマアナゴ。体の側面に白い斑点が一直線に並んでいるのが特徴だ。比較的塩分濃度の薄い湾内の浅場に多く生息している。主に夜行性で、日没と同時に巣穴から出てエサを探して広範囲を移動する。食性は雑食で、ゴカイやエビ、カニなどから死んだ魚など、何でも食べる。
だが悪食な割にカワハギのようにエサをかすめ取ることが非常にうまく、アタリが出ても食い込まないということが非常に多い。
アナゴは低水温でも元気いっぱい(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)他にゴテンアナゴやハナアナゴ、クロアナゴなど、マアナゴに比べて大型のアナゴもいるが、比較的塩分濃度の濃い外洋や南の海域に多いようだ。
釣りの世界では、決してメジャーなターゲットとはいえず、特に投げ釣り師からは仕掛けを絡ませてしまう厄介者の扱いを受けているようだ。だが、関東方面では専門の乗合船も出ており、人気の釣り物。
釣法
アナゴの最もポピュラーな釣り方は、ブッコミ釣りだろう。仕掛けもシンプルだし、向こうアワセで掛かることが多いので、比較的釣果を手にしやすい。
他にも足元から水深のあるふ頭周りや漁港ではミャク釣り(ズボ釣り)も面白い。テトラザオやイカダザオなどの短ザオを使い、上下に誘いをかけて狙う。
タックル&仕掛け
アナゴ釣りの基本的なタックルと仕掛けを紹介しよう。
タックル図(作図:週刊つりニュース中部版 編集部)ブッコミ釣り
ブッコミ釣りで使うタックルは、スピニングロッドが基本。バスロッドやエギングロッドでもいいし、振り出しのコンパクトロッドでもいい。
リールは小型のスピニングリールで、ダイレクトにアタリが伝わるPEラインを巻いておこう。太さはあまり細いものはNG。1.5号ぐらいの太さはほしい。その先に先イトとしてナイロンラインかフロロカーボンラインの4号を1mほど接続しておく。
仕掛けは先イトにオタフクオモリの8~15号を通し、ウキゴムを通した後にサルカンを結びハリス3号を15cmほど、ハリは丸セイゴ9号、チヌバリ2~3号ぐらいを結ぶ。ハリス付きのハリも市販されているが、ハリスが細いものが多いので、外掛け本結びを覚えて自分で結ぶようにしたい。
ミャク釣り
ミャク釣りの場合は、前述の通りイカダザオやテトラザオの短ザオに小型の両軸受けリール、ミチイトは擦れに強いフロロカーボンライン3号を50mほど巻いておく。
仕掛けはブッコミ釣りと同じく、丸型の中通しオモリ5~6号、ウキゴムを通してサルカン、ハリス3号10cmほどといった感じだが、お勧めはテトラの穴釣りなどで使うブラクリ仕掛け。オモリとハリが一体化して販売されていることが多いので、ミチイトに結ぶだけでそのまま使える。
エサ
エサはムシエサと切り身エサがメインとなる。ムシエサは手に入りやすいアオイソメ。もしエサ店で選べるのであれば、細めのものを購入しておこう。他に高価で入手しにくいが、イワムシも有効なエサだ。
ムシエサは手に入りやすい(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)クネクネ動くアオイソメは動きで、イワムシは切って使うのでにおいで誘うといったイメージだ。アオイソメは1匹丸々使うが、頭の少し下にチョン掛けにし、動きやすくしておく。
切り身はサンマやサバが最も使いやすい。サンマやサバは脂分が多く、においが強いので、集魚効果が期待できる。他にイカの切り身はエサ持ちの良さが魅力。ブリやマダイの切り身で釣れたこともあった。
サバの切り身も一般的(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)いずれの切り身も幅5~6mm、長さ3~4cmほどに切り、皮は必ず残すこと。ハリは皮からハリを入れ、端にチョン掛けにする。真ん中に刺すと回収するときにクルクル回ってハリスがヨレてしまう。
この釣りはシーズン問わず、ムシエサと切り身エサがあればほぼカバーできる。どちらも手に入りやすいので、釣り場近くの釣具店やエサ店で購入するといいだろう。
アナゴの釣り方
釣り方も極めてシンプルだ。ブッコミ釣りは軽く投げてイトを張り、アタリを待つだけ。複数本サオを出すのが効率的だが、5本、6本と出すと時合いになってアタリが連発したとき、とても面倒を見ることができない。ミャク釣りと合わせても、せいぜい3本までが限界だろう。
サオは複数本出して狙う(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)アタリがなければ少しずつ仕掛けを手前に引いて、誘いをかけてやる。アタリが出れば、即アワセは厳禁。手に持ってイトを軽く張り、魚の動きを感じ取りながら穂先が持っていかれたタイミングで、スイープにアワセを入れよう。
ミャク釣りの場合も、アタリが出たらじっくり待ち、強く押さえ込まれたタイミングでサオを上に持ち上げるイメージでアワセを入れる。食い込まないようであれば、ほんの少し持ち上げてみると、一気に食い込んでくることが多い。
取り込みは迷わずゴボウ抜き(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)ハリ掛かりした後は、一定のスピードで巻き上げてくればいい。走ったり思い切り突っ込んだりする魚ではないので、テンションを緩めず巻き上げていこう。
ピストル型のハリ外しが便利
問題は釣り上げた後だ。ここで便利なアイテムが、ピストル型のハリ外しだ。アナゴをぶら下げたまま、ハリスに先の針金を引っ掛けそのままハリまで滑り下げる。そしてハリスを下に向け、引き金を引くとハリをのんでいない限り、ハリから外れるはずだ。
ピストル型のハリ外し(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)生かして持って帰るなら、フタ付きのバケツに海水を張りエアポンプを入れるが、そのバケツの上で行えば魚に触れずにバケツに入れることができる。ハリをのんでいれば無理に外そうとせず、ハリスを切ってしまおう。無理にハリを外そうとすると、出血してバケツの中で死んでしまう。
「ぐるぐる巻き」の対処法
やっかいなのが、ハリスにぐるぐるに巻きついた状態で上がってきたとき。こんなときも無理にほどこうとせず、まずサルカンでハリスを切ってタオルの上にアナゴを置き、小さいハサミで魚体に巻きついたハリスを全部切ってしまう。このとき、魚体に食い込むぐらい巻きついていることもあるので、裁縫(さいほう)などで使う細いハサミがあると便利だ。
アナゴは生命力の強い魚だ。ハリスが巻きついたぐらいでは死ぬことはなので、ハリスが取れたらバケツに入れておく。
フタ付きバケツに入れておこう(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)生かして持ち帰るのが面倒だという人は、その場で絞めてクーラーに入れても構わない。ウナギと違ってアナゴは、必ずしも生きた状態さばく必要はない。ただし死後硬直で曲がったまま固まってしまうと、さばくときにまっすぐになりにくいので苦労するかもしれない。
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さばくコツは「慣れ」
アナゴ釣りで最も高い壁が、さばくことだろう。ウナギのように目打ちをして、よく切れる小出刃で腹開きか背開きにするのだが、これが非常に難しいと思われている。関東の乗合船では、釣ったアナゴを船長がさばいて持たせてくれるため、帰ってからは手間いらずなのだが、陸っぱりからではそうもいかない。
食べても抜群にうまい(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)だが案ずるより生むがやすしとはよくいったもので、まずは挑戦してみること。アナゴを開く最大のコツは慣れだ。数をこなせば必ずうまく開けるようになる。
最初はうまくいかないかもしれないが、形は不格好でも味は変わらないし、慣れてくれば必ずうまく開けるようになる。実体験でいえば、3匹ほどさばけば4匹目からはそこそこうまく開けるようになるものだ。
アナゴ料理を堪能しよう
開いたアナゴはほどよく脂が乗り、どんな料理してもおいしい。イチオシは煮アナゴだ。薄めのダシに入れ、超弱火で30分以上じっくり煮た後、市販のかば焼きのタレを塗ると、口の中でとろける食感が味わえる。
いろんなアレンジ料理も楽しめる(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)他には天ぷらもお勧めだ。揚げたてはサクサクホクホクがたまらない。塩か天つゆかはお好みで。何もつけず素焼きにする白焼きは、わさび醤油でどうぞ。開いた後に残る骨は、素揚げするとカルシウムたっぷりのおつまみやおやつに。
冬のレジャーにおすすめ
アナゴは夜釣りなので朝早く出る必要もないし、足場も安全なポイントが多い。サオを並べてのんびり待ちながら釣るので、ファミリーフィッシングにも最適だ。
2本バリでダブルキャッチ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)もっともっと人気が出てもいいターゲットだと思うのだが、メジャーではない分釣り荒れも少ない。この冬、ぜひ始めてみてはいかがだろう。
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<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>















