春のタイラバ攻略 【代表的ベイト(食性)ごとのセッティングを解説】
2022年02月19日 16:30
抜粋
春には全国的に開幕を迎えるタイラバゲーム。好釣果を得るには、ベイトの種類を意識した攻略が欠かせない。今回は、ベイトパターンごとのヘッド、ネクタイなどユニットの編成術を解説したい。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部)


甲殻類パターン
カニやエビなどの甲殻類は、各海域でマダイが常食しているエサだ。いずれも底生生物ゆえ、底から5m程度までを中心に、丹念にトレースを繰り返す釣りになる。ちなみに、タイラバが着底したときに、泥を舞い上げたり、岩や漁礁に当たった音は、魚を寄せる効果がる。こういった点でもくり返しボトムをノックする効果は高い。
なお、数mの範囲をくり返しトレースするわけだが、マダイ自体が長い距離を追わないと捕食スイッチが入らないという状況もある。食い気がないと見切るのではなく、数mのトレースを2~3回やったら、次は長い距離を引いてみるという方法もぜひ試してみてほしい。
甲殻類パターンのユニットイメージ(撮影:TSURINEWS編集部)お勧めのユニット
タイラバとカニやエビなどの甲殻類では形態が全く異なり、視覚的にマッチ・ザ・ベイトのイメージとは合致しない。しかし、実績として聞く話が、カニを食べているときに、赤や黒などのネクタイやスカートを組み込んだユニットが好適という。
また、海中で視認性のいいオレンジ系も、汎用性の高い色として、このパターンで活躍する。
このほか、ネクタイ、スカートともに、エビの節々の色の濃淡を模倣したゼブラカラーも実績を上げている。魚は色そのものよりも、色のコントラストで物体を認識する傾向が強いので、こういった背景も実績を後押ししているのだろう。
視認性&汎用性高いオレンジ系も(撮影:TSURINEWS編集部)ネクタイについては、エビやカニ自体が明確な遊泳波動を出して泳ぎまわるような生き物ではないので、マダイの活性やそのときの食性に合わせ、使い分けていくことになる。カーリーからストレートまで実績があるが、リアクションバイトという観点で考えると、アピールの強いカーリーでスタートし、徐々にナチュラルなストレートへと変化させていくのが無難な選択だ。
このほか、アピール力を高める目的で、甲殻類などの匂いに近い成分を含んだ集魚剤を添加したワームなどを、ユニットに組み込むのも効果的だ。
おすすめのアイテム
エコギア 熟成鯛ラバアクアカーリー(提供:マルキユー)
エコギア ラバマックス(提供:マルキユー)推測の話だが、カニが多い場所には、おそらくこれをエサとするタコもいると思われる。タコはエサとしてカニを好む。タイラバのシルエットとタコが泳ぐ姿はそっくり。カニの多い場所では、実はマダイはタコを狙っているのかもしれない。
ベイトのタコを模したヘッドも。
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イカパターン
イカに着くマダイはデカイ(撮影:TSURINEWS編集部)ここで言うイカとは、主にスルメイカの幼体や若い個体、ホタルイカ。このベイトパターンが存在しない海域もあるが、日本海側では、春から初夏にかけ広い範囲でこれらがメインベイトとなる。
イカの大きさは数cmから20cm前後までと、時期や場所によってまちまち。当然好適なメソッドやタイラバのユニットも異なってくる。
日本海の場合、シーズン序盤の3月から4月下旬ごろまでは、ホタルイカやごく小型のスルメイカがベイトになることが多い。この時期は、100m前後以深のディープを狙うことが多く、外洋性の強いスルメイカや、繁殖のため深海から上がって来たホタルイカがメインベイトになるのも必然だ。
そして、4月の終わりから5月になってくると、水深50~80mでのゲームがメインになり、ベイトも10数cmから20 cm程度のスルメイカが多く絡んでくる。
マダイの動きが活発になる時期ということもあり、このパターンのマダイは釣りやすい。選択的に大型を釣ることができるのもこの時期、この状況だ。
深場捕食時のお勧めユニット
イカパターンのユニットイメージ(撮影:TSURINEWS編集部)ひとくちにイカパターンと言っても、前述の数cm台のイカを深場で食べている場合と、後述のムギイカの場合でタイラバのユニットの編成は異なる。
前者の場合は、
・ベイト自体が小さく遊泳力も弱い
・潮の抵抗が大きい深場の釣りになる
・時期的にマダイの動きがまだ不活発
これらの要素が絡んでくるため、ユニットは潮の抵抗を小さくし、シルエットもコンパクトにまとめるのがいい。
スカートの本数を減らし、ストレートや細めのカーリータイプのネクタイを選択するのが基本。比重の重いタングステンヘッドを使うのも有効だ。ワームを付加する場合は、その分ネクタイやスカートのボリュームを落とし、全体の抵抗を小さくまとめるようにする。
おすすめのアイテム
がまかつ/桜幻 鯛ラバーQTGシンカー(提供:がまかつ)
ハヤブサ/フリースライドTGヘッド(提供:ハヤブサ)ムギイカ捕食時のユニット
一方、後者の場合は、
・ベイト自体にボリュームがあり遊泳力もある
・攻めやすい水深が舞台
・マダイの動きも活発な時期
これらの要素を総合すると、魚が食い渋らない限り、マッチ・ザ・ベイトを再現するにはユニットにボリュームを与えるのが好適だ。
ボリュームと大きな遊泳波動を出すためには、スタンダードから幅広のネクタイ、カーリータイプのネクタイを選択し、アピールを高めるためワームを付加するのも効果が高い。
ただし、何でもかんでもデコレーションすればいいわけではない。ネクタイが大きなカーリーなら追加のワームはストレート、ネクタイ2本(折り返して4本)を組み込むなら、一方をストレートにするか、緩いカーリーどうしの組み合わせにするなど、全体の調和を図ることが大切。アクセサリーどうしが動きを潰し合ったり、引き抵抗が激増して釣りにならなくなるので注意。
オススメのアイテム
ガイドサービスセブン/海士(かいし)(提供:ガイドサービスセブン)
カルティバ/スカートフック リアルスクィッド(提供:オーナーばり)有効なカラー
イカ=グローはもはや鉄板(撮影:TSURINEWS編集部)最後になったが、イカ類がベイトのときは、ヘッドも含めたユニットにグロー(蓄光)を組み込むのが鉄則。イカのボディが白っぽい半透明をしていること、ホタルイカなら発光器官を持っていることなどから、魚も薄ぼんやり光る(白く見える)物体をイカと認識しているからだろう。
また、スルメイカは興奮状態やパニック状態になると、体色を褐色がかったオレンジに変化させる。ゆえに、赤金やオレンジ系も効果的。大半の魚はモノクロでしか物が見えないというが、色の濃淡や明度は認識しており「なんとなくスルメイカっぽい色」を意識していると思われる。
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イワシ系ベイトの場合
イワシパターンのユニットイメージ(撮影:TSURINEWS編集部)イワシ類もマダイのエサとなるが、これを食っているマダイは高活性なことが多い。ここでは、マダイにとっても食べごろサイズの10 cm程度のカタクチイワシを対象に解説していく。
お勧めユニット
好適なネクタイの形状は、スタンダードな幅のストレートタイプから、カーリーにかけての形状を、その日のマダイの活性や、引き抵抗の加減から使い分ける。
イワシが大きくなければ、波動がよく出る太めのストレートやカーリー、小さければ控えめにする。
ユニットの色
波動を出す小魚型ワームも有効(撮影:TSURINEWS編集部)海域にもよるが、グリーン系や緑金のユニットが効くという声が多い。一部、赤やチャートを押す船長もいる。
先述のカラーのほか、金属的な反射をするものも効果が高い。
活性が高ければ、巻きスピードはミディアムからファースト。リール1回転3~1.5秒ぐらいの間隔だ。
また、イワシは遊泳層も広く、追われた際に逃げる能力も高いベイトなので、巻く距離は30mぐらいまでマダイの射程範囲と考えトレースしよう。短い距離、底に近いタナでヒットが得られれば、その距離を重点的に探るようにしよう。
アミや海苔などのベイト
冬から春先にかけてのエサの少ない時期に、アミに偏食するケースが見られる。アミは遊泳力が極めて弱く、ほとんど潮任せで舞っている状態だ。
これをイミテートするなら、半透明の極細ネクタイなどがマッチ。アミを意識した色合いのゼブラカラーなども実績が上がっている。
低水温の時期と重なるため、リトリーブはスローやデッドスローが中心。リールを巻かず、流れに任せてタイラバを浮上させ、食わせるというメソッドも存在するので、手詰まりになったらこれを試してみよう。
左側アミパターン、右側海苔パターン(撮影:TSURINEWS編集部)海苔パターンは、これの養殖が盛んな内海特有のパターンと言える。
マダイが好んで海苔を食べているか定かではないが、海苔の収穫作業や、養殖設備の撤収が行われると、海苔の破片が海に流れだし、これを食べにマダイが集るのだ。
このパターンでは、ネクタイは緑や黒、カーキ色のもので、浮遊する海苔を再現していくことになる。漂う海苔を演出するため、リトリーブはスローが基本。ごく遅く巻いても、海苔のようにヒラヒラとアピールするネクタイが好適となる。
また、海苔は比重も軽いので、海中を舞うように漂う。このため、ボトムから中層までの広い範囲がマダイの捕食レンジとなる。
海苔を強く意識したカラーは以下。
カルティバ/スカートフックCS カーリー(提供:オーナーばり)さて、以上が春にかけて多いベイトパターンと、ユニット編成テクだ。マダイもベイトも生き物ゆえ、今回のマニュアルが完璧に当てはまるわけではないが、基本戦術が絞れていれば、ヒットパターンを早く見つけ出すことに繋がる。今シーズンは開幕戦からスパートをかけて臨んでほしい。
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<TSURINEWS 編集部>
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