陸っぱりエサ釣りで使われる【代表的なハリス種類とそれぞれの特徴】
2022年03月18日 11:30
抜粋
釣具店には多種多様のハリスが並べられているが、いったいどれを選べばよいのだろう?値段の高いものほどいいのだろうか?と迷うこともあるのではないだろうか。筆者の経験から、波止・釣り公園でエサ釣りを気軽に楽しむ場合のハリス選びの考え方を綴ってみたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)


ハリスの材質
ハリスは、主に材質、太さ、堅さの違いによって性能に違いが生じる。まず材質だが、主なものは、ナイロン、フロロカーボン、ポリエステル、テトロンがあげられる。ここでは最もポピュラーなナイロンとフロロカーボンを簡単に比較してみよう。
フロロカーボンハリスとナイロンハリス(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)ナイロン
長所:伸びるので結節度が高くクッション性を発揮する。価格が安い。
短所:吸水性が高いので劣化しやすい。比重が低いので水や潮になじみにくい。細いと強度が低い。
フロロカーボン
長所:比重が高いので水や潮になじみやすい。細くても強度が高い。
短所:ナイロンより伸びが小さいので結節度が低くクッション性に多くを期待できない。価格が高い。
もっとも価格の差については、波止釣り・釣り公園での釣りであれば、船釣りのような数メートルに及ぶ長いハリスを使うことはないし、手頃な価格でのフロロカーボンハリスも売られているので、あまり神経質にならなくてもよいだろう。また結節度についても、超大物狙いの場合は仕掛けにクッションゴムを介するのが一般的であり、結節度についてもフロロカーボンハリスがあれだけ広範に売られていることを考えれば、神経質になる必要もない。
それよりも「水や潮へのなじみやすさ」、「強度」、「クッション性」の3点を、ハリス選びにおいて意識すべきポイントだということを頭に置いてほしい。
ハリスの太さ
次に太さによる違いを比較してみよう。
波止や釣り公園で太ハリスの使用はまれ(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)太ハリス
長所:強度が高い。糸絡みしにくく、ほどきやすい。
短所:水の抵抗が大きいので水や潮になじみにくい。魚からの視認性が高く警戒感を与える。
細ハリス
長所:水の抵抗が小さいので水や潮になじみやすい。魚からの視認性が低いので与える警戒感も小さい。
短所:強度が低い。糸絡みしやすく、ほどきにくい。
強度は太さに比例するが、0.8号や1.0号の細ハリスを使う場面は、波止釣り・釣り公園での釣りではごくまれなので、強度は1.5号以上のハリスを獲物や釣り方に応じて使い分けることで大きな問題にはならない。となれば、太さによる違いは「水や潮へのなじみやすさ」が意識するポイントだといえよう。
ハリスの硬さ
最後に硬さの違いを比較してみる。
同じ号数でも硬めとしなやかさ重視で使い分け(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)硬質ハリス
長所:スレ傷に強い。糸絡みしにくく、ほどきやすい。
短所:水の抵抗が大きいので水や潮になじみにくい。結節度が低くクッション性は期待できない。
軟質ハリス
長所: 水の抵抗が小さいので水や潮になじみやすい。結節度が高くある程度のクッション性を発揮する。
短所: スレ傷に弱い。糸絡みしやすく、ほどきにくい。
こう書くと軟質ハリスのほうが優れているかのように感じるかもしれないが、硬質ハリスの特性が生きる釣り方もあることは後述する。
ハリス選びの盲点
以上の違いから、ハリス選びの重要な点は「水や潮へのなじみやすさ」、「強度」、「クッション性」の3点だと、私は思っている。このうち、「強度」、「クッション性」に関しては、ハリス以外の重要な点が盲点となっている。それは「サオとのマッチング」だ。
ハリス選びは竿とのバランスが重要(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)ハリスの強度試験は、真っ直ぐにゆっくりと重量負荷をかけていくので、魚が掛った瞬間や抵抗を示した時、あるいは釣り人がサオを煽って掛けアワせた時の瞬発的なショックに対するハリスの強度を計るものではない。サオの性能とリールのドラグ操作で、魚の重量や動き、あるいは瞬発的なショックを幾分か吸収していることが大前提となって、ハリスの強度とクッション性が発揮される。
従って、フロロカーボンの軟調の細ハリスを使う場合は、サオ先の細い軟調のサオとセットで使うことが絶対条件だ。磯釣りの名手が1号までの細ハリスで大型のグレ(メジナ)やチヌ(クロダイ)を仕留めることが出来るのは、最高レベルの性能を有する1号前後の細いサオを使っているからだ。安く手軽な釣りを楽しもうと手に入れた廉価な万能ザオでは、どれほど高級なフロロカーボンハリスを使っても、その性能は発揮されずに、細ハリスだとちょっとしたショックで、意図せぬハリス切れを生じる可能性がある。
逆に細いサオで太ハリスを使うと、耐久性の限界を超えてサオが折れる可能性もある。ハリスを選ぶ前に、説明書や釣具店の店員さんなどのアドバイスをもとにサオの性質もチェックしたうえで、サオとハリスのマッチングを意識してハリス選びをしてほしい。
以上はハリス選びの元となる私の考え方、いわば総論のようなものとして読んでいただければ幸いである。
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<伴野慶幸/TSURINEWSライター>
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