春を知らせるサカナ「メバル」の生態 卵ではなく子供を産む?

2022年04月03日 11:30

[TSURINEWS]

抜粋

釣り人にとって春を知らせてくれるのは「桜」ではなく「メバル」という魚。そんなメバルの生態について調べてみました。

(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)

春を知らせるサカナ「メバル」の生態 卵ではなく子供を産む?

メバルってどんなサカナ?

メバルは、「カサゴ目メバル科」の魚で、北海道南部以南の岩礁帯に生息し、九州や朝鮮半島南部まで広く生息している魚です。

大型の物は、最大40cm近くまで成長するといわれています。

岩礁帯や、藻場を好む根魚なので、身を隠せるような障害物がある場所にいることが多いです。身を隠せる場所であれば、港や砂浜問わず生息しており、根魚ではありますが、エサを捕食するときは、群れで海面付近まで浮いてくることがあり、地方名でウキソと呼ぶ地域もあります。

メバルの食性

メバルは、肉食性のサカナで、ゴカイやエビやカニ、小さな小魚などを捕食しています。

シーズンによって食べるエサが変わることでも知られており、例えば、初秋には、小型のイカを捕食していたり、春には、イカナゴやシラウオなどを主に捕食しています。

しかしこれは生息するエリアによっても変わる事なので、一概には言えません。

メバルは子供を産む

あまり知られてはいませんが、メバルは卵ではなく、稚魚を産みだす卵胎生のサカナです。

秋から初冬にかけ、繁殖に備えて、荒食いがはじまり、水温が下がった11月ごろから交尾をし、12月から翌年の2月頃まで産卵期が続きます。

メバルは、成長が遅い魚ですが、早い個体では、二歳魚(約12cm前後)から、出産をするようになります。1匹のメバルが出産で産む稚魚は、個体差がありますが、数千~1万匹程度です。

メバルの名前の由来

メバルは、目が大きいことから『眼張』と漢字で書いたり、また、春にシーズンを迎えるので、『春告魚』と当て字で読まれたりします。

春を知らせるサカナ「メバル」の生態 卵ではなく子供を産む?メバルの特徴は何といっても『目』(提供:PhotoAC)

また、漢字では『鮴』と書いてメバルと読むこともあり、これはメバルが水中をホバリングして休む習性から当てられた漢字です。

ちなみに『鮴』は、淡水魚の『ごり・カジカ』と同じですので、鮴が使用されている際は、文脈からメバルかカジカかを判断しましょう。

メバルは3種類いる?

メバルは、生息している環境に応じて、体色を変化させる保護色の魚で、以前まで正確な分類はされていませんでした。メバル以外にもカサゴやソイなども生息環境で体色を変化させる保護色の魚です。

2008年、DNA鑑定で、核DNA解析を行った結果、「アカメバル」「クロメバル」「シロメバル」の3種を識別できることができました。

しかし、実際のところ、見た目での判断は非常に難しく、3種類の呼び名を分けて使っている人はほとんどいないようです。

メバルは最盛期へ

冬の産卵期を終えたメバルが再び活気づき始めるのが春です。水温が上がっていくにつれて活発に小魚を追い始めます。

地域にもよりますが、4月には浅いレンジで釣れるようになり、5月には最盛期といえるほど活性化します。

ルアーを着水させたあとはリールを巻くだけのただ巻きを実践するだけで、初心者でも容易に釣ることができるでしょう。

新型コロナの影響で花見もなかなかしづらい昨今、花見ではなく、メバルを見に海に出かけてみてはいかがでしょうか。

<近藤 俊/サカナ研究所>

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