『チニング』入門 シーズン・時間帯・場所選び・仕掛け・釣り方を解説

2022年04月14日 14:10

[TSURINEWS]

抜粋

河川や堤防など身近なフィールドに生息するクロダイやキビレ。警戒心が高い魚で知られ、難しそうなターゲットですが、実はルアーで狙えば意外と釣りやすいターゲットだったりします。今回は、チニングの第一人者・宮川靖さんの解説を元に、チニングの基礎知識とコツを初心者にも分かりやすく紹介します。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関西版 宮川靖)

『チニング』入門 シーズン・時間帯・場所選び・仕掛け・釣り方を解説

チニングはどんな釣り?

チニングとはルアーでチヌ(クロダイ、キビレ)を狙う釣りのこと。身近な水辺で気軽に狙うことができるターゲットながら、高いゲーム性があり近年人気上昇中の釣り物です。

チニングは難しい?

チヌは警戒心が強く、釣るのが難しい魚というイメージを持っている人も多いでしょう。

しかし、チヌはルアーへの反応がよく、餌よりも簡単に釣れてしまう場面も実はよくあります。

特にボトムチニングは操作もそれほど難しくないため、キャストができれば挑戦可能な初心者にもオススメの釣り方です。

チニングのメインターゲット

地域にもよりますがチニングではキビレ狙いの釣りになることが多いです。そのひとつの理由が、キビレが食べるエサの種類に関係しています。クロダイは堤防の岸壁などに居着いてイガイやフジツボ、そしてカニなどを捕食しているケースが多いです。

『チニング』入門 シーズン・時間帯・場所選び・仕掛け・釣り方を解説キビレがメインになることが多い(提供:TSURINEWSライター井上海生)

一方、キビレはクロダイよりも回遊性が高く獰猛なため、シャローエリアで底をはうカニや、河川の汽水域に多いテナガエビ、そして小魚などのベイトも積極的に食べるので、アグレッシブにルアーに反応します。もちろんクロダイも小魚を食べていたり、浅瀬に入ったりする場合もあるのでチニングでも狙って釣れますが、より狙いやすいのはキビレとなります。

チニングの時期

クロダイとキビレにはシーズナルパターンが存在します。季節ごとの行動を把握することが釣果にも繋がってくるでしょう。

春はクロダイ乗っ込み期

春は産卵期のクロダイが沖から沿岸にやって来る時期。春先は産卵前の荒食いに入るほか、産卵からしばらくして回復のため再度荒食いに入るので、成長した良型のクロダイが狙いやすい季節となります。キビレも狙うことができますが、クロダイとともに春は水温が安定せず、活性が低い場面も沢山あり、スローな釣りが釣果につながる場面が多いです。

また、この季節の河口付近ではハク(ボラの稚魚)、稚鮎、バチ(イソメ)を食べているパターンもあるので、中層を攻めるミノーやシンキングペンシルが有効なシーンもあります。

夏はトップゲーム

夏は水温が上がってキビレもクロダイも基本的には活発に餌を追いますが、あまり高水温になると水質の悪化や酸素不足なども重なり活性が下がる場合ことも。そのため、十分に酸素が供給される潮通しの良いポイントや河川などが狙い目になるでしょう。

また気温の高い8月~10月頃にはシャローエリアでクロダイを狙えることも多いです。これは夏の日照りと大きな干満差で、垂直護岸の壁際のエサが落ちてしまってエサ不足になり、垂直護岸に居たクロダイの一部がカニや小魚を探して浅いエリアに回遊してくるのだと思います。

『チニング』入門 シーズン・時間帯・場所選び・仕掛け・釣り方を解説ポッパーでのトップゲームも面白い(提供:週刊つりニュース関西版 宮川靖)

そのため、ベイトのカニが外敵から身を守るために多く生息している、大潮の満潮時のみ水に浸かるようなシャローポイントなどは夏の好スポットになります。

この時期はこういったシャローでトップゲームが成立することも多いので、トップウォータープラグをタックルボックスに忍ばせておくのも面白いでしょう。

秋はキビレ乗っ込み期

産卵前の荒食いを行う初秋に加え、産卵後にも越冬の為に栄養を蓄えるため、キビレは餌への反応が良い季節です。 クロダイは水温が高いうちは夏と変わらず活性が高いものの、水温の低下とともに深場に落ちていくため、11月ごろになるとルアーでは狙いにくくなるでしょう。

冬は低活性期

キビレは産卵期が長く続く魚で、冬も引き続きアフタースポーンを狙うことができます。ただ、活性は低く、ボトムをワームでズル引きするなどスローな釣りがメインになるでしょう。また、クロダイは深場に落ちるため沿岸では狙うのが難しいですが、水温の高い地域などでは早めに産卵で接岸する場合もあります。

チニング釣行に最適な時間帯

警戒心の強いチヌは日中は水深の深い場所や、障害物に隠れている場合などが多く、ルアーも見切られやすいため夜に比べると狙いにくいと思います。リアクションバイトを誘うなど工夫が必要になる場面も少なくありません。

『チニング』入門 シーズン・時間帯・場所選び・仕掛け・釣り方を解説夜は警戒心が薄れる(提供:週刊つりニュース関西版 宮川靖)

警戒心が薄れ浅瀬で捕食を始める、マズメ時や、夜に狙うほうが基本的には釣りやすいでしょう。

チニングで狙うべき場所

釣行シーズンと時間が分かったら、次に大事なのは「どこで釣るか」。狙うべきフィールドについて紹介していきます。

堤防・漁港

条件としては潮通しがよく、テトラや捨て石、ブレイク(駆け上がり)などチヌが潜むスポットが多い港が好ポイントになります。また、夜にはスロープなど水深の浅い場所に溜まることもあり、時間帯や潮によって港内のどこにチヌがいるか探すことが重要です。

クロダイをメインで狙う場合、落とし込み用ルアーやワームで岸壁を縦に探る狙い方もあります。

河口・河川

キビレをメインに狙う場合は水深が50cm~3m程度の河川が狙いやすいです。警戒心が薄れる夜には水深50cmの浅い場所でも釣れます。底に若干の変化、例えば石畳が入っている場所や、浅い場所から深くなっている場所へ変化している駆け上がりなどが狙い目でしょう。

『チニング』入門 シーズン・時間帯・場所選び・仕掛け・釣り方を解説浅瀬でも成立する(提供:週刊つりニュース関西版 宮川靖)

また、ゴロタ石のエリア、泥や砂底、石畳などさまざまな底の状態の場所で釣果が出ますが、基本的にメインベイトとなる、カニがいるポイントを探すと釣果につながると思います。

チニングのタックル

使用するタックルは、7ft弱~8ft程度までの専用タックルか、やや強めのライトゲームロッド(アジングロッド・メバリングロッド)、バスロッドなどでも代用できます。リールは2500~3000番程度のスピニング。また感度の良さや風に対する強さなどからベイトタックルを使うアングラーも多いです。道糸はPEライン0.6~0.8号を巻いておきましょう。リーダーは12~16lbまでを使い、ポイントのシチュエーションで使い分けるといいでしょう。

根の粗い場所やカケアガリがきつく根ズレの可能性があるなら太め、何もないオープンエリアで底質が泥や砂なら細めで大丈夫です。

使用するルアーの種類

基本はワームを使用する場面が多いです。また、ボトムを攻められるバイブレーションも使われます。バイブレーションは特にデイゲームでのリアクションバイトを誘うのに有効となります。また、小魚をベイトとしている場合はプラグ類が効果的な場面もあります。

ワームのリグ(仕掛け)

チニングの主力ルアーのひとつワームをもう少し詳しく紹介しましょう。中でも代表的なリグであるジグヘッドリグとフリーリグを解説していきます。

ジグヘッド

ボトムズル引き用のチニング専用ジグヘッドやラバージグが数多く発売されています。また、ダート用ジグヘッドを使ってボトムワインドで狙ったり、小魚を捕食しているパターンではラウンド型で中層を狙ったり等、基本のボトム攻め以外にもジグヘッドの種類によって多彩な攻め方が可能です。

ライトゲーム用のジグヘッドも使用できるものの、あまり細軸のものだと折られたりすることもあるので太軸のものを選ぶようにしましょう。

フリーリグ

近年ボトムチニングではスタンダードになりつつあるフリーリグ。

ラインにそのままスイベル付きのシンカーを通すリグで、着底時にシンカーが先に沈み、ワームが後を追ってフリーフォールすることでナチュラルにアピールできます。

リーダの根ズレを回避でき根がかりにも強く、シンカーが遊動することによるバレにくさもメリットです。

また、完全にフリーだとフォールの釣りでは強いものの、フッキングがしづらい、ボトムバンプなどのアクションが付けづらいなどのデメリットもあるため、シンカストッパーを付けて遊動幅を固定するアングラーが多いです。遊動幅はアクション重視で狙う際は短めに、フォールでも魅せたい場合は遊動幅を長くするなど工夫してみましょう。

『チニング』入門 シーズン・時間帯・場所選び・仕掛け・釣り方を解説フリーリグ(提供:杉浦永/TSURINEWS編)

その他ではフリーリグに近い考え方のビフテキリグや、直感的に操作が可能な直リグなどが使われることが多いです。

オモリの重さ

ボトムを攻める釣りでは底を取れる重さが基準となります。オモリが重いほど根がかりしやすく操作性も悪くなるので、3~12gぐらいを目安に釣り場の流れの速さ等によってギリギリ底を取れる程度の重さを選ぶと良いでしょう。

フック

チニングでよく使われるオフセットフックはワームで針先が隠れるため根がかり防止に効果的ですが、合わせが効きにくい、ワームがズレやすいなどデメリットも存在します。根がかりの少ない場所ではストレートフックを使用するなど、釣り方や場所、好みによって使い分けるといいでしょう。

ボトムチニングの釣り方

ボトムチニングはその名の通りワームなどでボトム(底)を攻略する攻め方。小魚を偏食している状況以外ではチヌはボトムを意識していることが多く、基本的には季節を問わず通用します。

『チニング』入門 シーズン・時間帯・場所選び・仕掛け・釣り方を解説タックル図(作図:週刊つりニュース関西版 宮川靖)

また、初心者でも釣果につながりやすい釣り方のため、まずはワームを使用したボトムチニングから覚えてみましょう。

ズル引き・ただ巻き

基本となる巻きの釣りから説明します。釣り方としては、キャストしたら必ず一度底まで沈めましょう。ボトムを這っているカニのイメージで底をズルズルと引きずるようにリールを巻いて、ルアーを動かします。この時、適度にステイの動作を入れて食わせの間を作るのも効果的です。

アタリは巻いてる途中か、ステイ中に「ゴゴッ」とか「コッ」といった感じで出るので、重みが乗ったらしっかりとアワセを入れましょう。この時、なかなか掛からない場合は、アタリがあっても止めずにスローに巻き続けて、ロッドに重みが乗るまで食い込ませてからアワセを入れるようにするといいかもしれません。

ただ、この釣り方は根掛かりの少ない泥や砂のエリアでは有効なものの、ゴロタ石や石畳のエリアでは高確率で根掛かりしてしまいます。そういった場所では、ボトムにたまにコンタクトするぐらいのスピードで、ただ巻きしたり、後述のリフト&フォールやボトムバンプで攻めてみるといいでしょう。

リフト&フォール・ボトムバンプ

リフト&フォールは、キャストして底まで落としたら、ロッドをやや立てた状態でリールを2、3回巻き、止めたらイトを張ったままのテンションフォールで底まで落とします。

アタリは、止めて沈めている途中に「コンッ」とか「ゴツッ」と出るので、それを感じたら即アワセでOKです。巻き上げ途中にもアタリが出ることがあり、その時も重量が乗れば即アワセしましょう。

リフトの部分で細かく2段シャクリを入れて跳ね上げさせるボトムバンプも効果的なので覚えておくといいです。

釣果アップのコツ

この釣りのキモですが、チヌは根の粗いエリアを好む傾向があるので、やはり根掛かり対策も必要となります。ですが根掛かりを恐れていてはなかなか釣果を得られません。基本的に必ずいったん底に落としてからのアクションが効果的なので、恐れずに底に落としましょう。

また、チヌの硬い顎にフッキングするためにしっかりとアワセを入れることも重要です。アタリなのか底に当たっているのかわかりにくい時も。とにかくアワせてみましょう。

<週刊つりニュース関西版 宮川靖/TSURINEWS編集部>

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