今さら聞けないアジングのキホン リトリーブ(巻き)で釣れないワケ
2022年05月20日 17:00
抜粋
アジは「止め」の釣り。と聞くと、特にビギナーの方は「?」となるはずだ。そもそも「止め」ってなんだ?ルアーフィッシングってリールのハンドルを巻きながらアクションを加えて釣るんじゃないのか?……という声も聞こえてきそうだが、アジングはそうではない。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)


アジングのセオリーは「巻き」ではない
アジングで、アジがリトリーブ(巻き)では釣りにくいワケを説明しよう。
「止め」今のショアのアジはこのアクションに限る。というか、ノーアクションだ。
「アジングはボトムをとってリフト&フォール」このやり方は、少し前のもの。アジがフォールに反応が良いが、ボトムをとって巻き上げて落とす必要はない。ボトムは根魚になりやすいし、根掛かりしやすい。ただ、この古典的な誘いにハマる群れもいるのは確かである。
「止め」でアジを釣ろう(提供:TSURINEWSライター井上海生)アジングのセオリーは、今は、レンジを5、10、15くらいの三段階に分けて、一定に引いてくることだと言われる。筆者も、そのようにレンジを刻んで見るのがベターな釣り方だと思う。しかしレンジの見方・引き方は「リトリーブ」ではない。あくまで「止め」だ。
「止め」とは何か?
「アジはリトリーブではない」の本題の前に少し話がそれるようだが、では「止め」とは何かを解説しておきたい。「止め」とは、投入したリグが任意のレンジを外れない、ぎりぎりの重さまでヘッドを軽くして、あとはラインスラックを張らず緩めずの状態を保ち、振り子の要領でこちら(釣り人側)まで戻ってくるのを、ただ待つだけの所作だ。このとき、サオを上にゆっくりと差し上げるようにすると、レンジキープしやすい。
焦れずに止める(提供:TSURINEWSライター井上海生)じっくりと横にレンジをさびいたら、ラインスラックを取ってちょんちょんと軽くアクションをつけ、そのあと同様の動作で、アジのバイトを待つ。
リトリーブは弾きやすい
「それならリトリーブでも、超スロー巻きで同じようにレンジが探れるんじゃないか?」
そう思う方もいるかもしれない。しかしリトリーブは実はかなり釣り人によって技量が分かれる。リトリーブは難しい。何が難しいかといって、速度によって、レンジが上ずったり逆に下がりすぎたりして、「超スロー巻き」とは言えそれでは丁寧にレンジが見られない。
またアジはフォールに反応する魚である。一度視界に現れたものがどこかに消えて、再び視界に落ちてくる動きに弱い。リトリーブは横でずっと見せる動きで、トゥイッチを入れてもワームがぶれるだけの半端なアクションになる。フォールの動きが演出しにくい。
アジは遊泳力こそ高いが「吸い込み系のバイト」をする魚で、いわばエサを突っつくような食い方をする。この食い方が、リトリーブの、リールの巻き取りの力を使った横移動にはアンマッチなのだ。どうしてもワームの尾をかじるようなバイトが増えてしまう。
簡潔にまとめると、
・リトリーブでレンジを探る釣りそのものが難しい。
・フォールの動きが演出しにくい。
・横追尾のバイトをハリ掛かりさせにくい。
以上の理由で、アジングの一の手は「巻き」ではないのである。
巻きパターンも存在
と、徹底的に巻きの釣りを否定するみたいなことを言ってきたが、アジングには「巻きパターン」もある。特に、真冬のレンジが底ベタの群れ。活性が高い回遊の群れ。またシチュエーション的にどう見てもアミパターンなのに、なぜか巻きにしか反応しないことも。このへんは気分みたいなもの。「止め」でダメなら「巻き」でやってみろ、というか。
巻きパターンのアジ(提供:TSURINEWSライター井上海生)筆者の印象では、大型のアジはわりと巻きパターンが多いような気がする。そのまんまベイトフィッシュパターンなのかもしれないし、波動に吸い寄せられるのかもしれない。アミパターンの小型の群れの中から、良型を見つけるために巻きを試すのもいいだろう。リトリーブのコツは、速く巻くにしてもゆっくり巻くにしても、リグに違和感が出ないよう、サオ先がブレないようにすることだ。これが意外に難しい。
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<井上海生/TSURINEWSライター>
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