武庫川一文字の落とし込み釣りで46cmチヌ手中 「イ貝」エサにヒット
2022年06月13日 06:00
抜粋
2022年の春、関西の超人気釣り場の武庫川一文字はルアーで狙う青物フィーバーで、早朝便は事前予約制が適用される異常事態。しかし時間帯とターゲットをかえれば、波止に渡って違う釣りが楽しめる。今回の釣行記は、ルアーは門外漢のエサ釣り師の私が、午後の釣行でチヌ狙いの落とし込み釣りに挑んだ模様をレポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)


武庫川渡船は多客時予約制
武庫川一文字に渡す渡船店の最大手の武庫川渡船では、2021年の秋シーズンに早朝に集中する釣り客への対応として土日祝の事前予約制を導入したが、4月初めにメジロを中心に青物の回遊が始まったことで朝マヅメ狙いのルアーマンたちが殺到したため、再び事前予約制の適用に踏み切った。
特に土日祝の予約は、武庫川渡船の会員カードの所持者限定でしか受付しない場合もあるので、まずは会員カードを手に入れることをお薦めしたい。平日あるいは土日祝の午後便など、防波堤が満員でない時は予約外でも乗船できるので、その際に店舗での受付時に会員カードの発行をスタッフに申し出れば、発行してもらえる。
なお、予約制の適用時期やオペレーションは都度変更されているので、詳細は武庫川渡船のホームページで確認してほしい。
武庫川渡船の事務所(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)ライフジャケットにも注意
また、国土交通省所管の関係法令の改正に伴い、遊漁船を管轄する水産庁関係機関からの指導に基づき、釣り人が乗船する際に着用するライフジャケット(救命胴衣)の製品規格も指定されたので注意が必要だ。
具体的には、国土交通省形式承認製品の「桜マーク」、または日本小型船舶検査機構性能鑑定適合品の「CSマーク」のライフジャケットでないと、乗船できない。武庫川渡船の掲示案内は桜マークだけが案内されているが、CSマークも有効で、詳しくは武庫川渡船の以前のツイッター(2022年3月7日掲載)を参照いただきたい。
ライフジャケットの実物確認は原則初回のみで、店舗の乗船受付時にスタッフがライフジャケットの実物を確認する。確認後は、丸いシールを渡されるので、そのシールを会員カードに貼ると、次回以降は会員カードの提示だけで済む。という手順になっている。
なお、ライフジャケットの製品規格指定は、武庫川渡船以外の多くの渡船店が追従しており、大阪湾の沖波止の渡船店でのスタンダードルールになりつつあるようだ。
確認済みシールは会員証に貼る(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)午後1時発の便で2番の船着場へ
今回の釣行は雨上がりの5月14日の午後。午後の釣行は予約外でも乗船できると事前に確認したうえで、12時過ぎに武庫川渡船の店舗前に到着した。
ちょうど午前中の釣行を終えた釣り人が良型ハネ2匹を持ち込んでいた。シラサエビでの釣果とのことで、水潮を心配していた私だったが、これは励みになると期待感を抱いて船着場に移動。
午後1時の便は釣り人5人を乗せて出船し、私は波止のカーブ部分付近の2番の船着場に降りる。青物狙いのルアーマンの大半は午前中で帰っているので、波止上はガラガラで釣り座は選び放題。荷物を置いて、まずは専用の用具をセットして波止際の壁を掻き採り、チヌ狙いの落とし込み釣りのエサにする着生物を採取する。
武庫川一文字の釣り場風景(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)最小限の採取にとどめるのがマナーと、わずかなパイプ虫(カンザシゴカイ)のかけらとイ貝の稚貝を手にして、タックルの準備にかかる。
採取したエサ(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)なお、武庫川一文字の詳細については、以前の投稿「大阪湾の沖波止紹介:武庫川一文字 管理行き届いた運営で安心安全釣行」で紹介しているので、まだご覧になっていない方はそちらも参考にご覧いただきたい。
大阪湾の沖波止紹介:武庫川一文字 管理行き届いた運営で安心安全釣行 - TSURINEWS |
落とし込み釣りのタックル
当日のタックルは、落とし込み専用ザオ3.9mとリールに、ストライプカラーの落とし込み・ヘチ専用の2号ライン。ラインの先には市販の目印仕掛けとハリスは1.7号を直結する。ハリスは硬めのものがいい。ハリはチヌバリ3号で、チモトにはガン玉2Bをかませる。
エサは先ほど採取したパイプ虫とイ貝の稚貝のほか、エサ店で岩カニを購入して持ち込んだ。
当日の道具とエサ(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)カーブを探り歩くがアタリなし……
波止上の釣り人の大半はルアーマンだったが、落とし込み釣りの常連も3人いて、様子をうかがいながら釣りができると気持ちは前向きに。水の色を見ると、濁っているが水潮の影響は少なそうで一安心。潮回りは大潮で19時過ぎの満潮となる上げ潮、総合的に考えれば条件は悪くない。
14時前からパイプ虫のエサをハリ付けして、カーブ付近の外側と内側ともに、波止際ぎりぎりにエサを落として探り歩く。落とし込み釣り・ヘチ釣りは探り歩く距離に釣果は比例すると言うが、アタリのない時間が過ぎていく。
15時半ごろに常連が竿を曲げたのを見て、私もギアを上げる。しかし私には一向にアタリがない。追い打ちをかけるように16時過ぎ、知らぬ間にパイプ虫がなくなっていた。アタリを捉えられずに、エサだけがかすめ取られるという情けなさ。常連はポツリ、ポツリと釣果を重ねており、腕の差を痛感させられた。
カーブに添って釣り歩く(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)サオ下サビキはカタクチイワシのみ
夕マヅメが近づいてきたので、もう一つのタックルの準備にかかる。サオ下サビキでデカアジを狙う算段だ。
まずは置きザオにして様子を見て、釣れ始まったら手持ちにして専念する目論見であったが、サオはいっこうに曲がらず、アミエビの詰め替えのタイミングでカタクチイワシが掛っただけの不発状態。
夕マヅメのチャンス到来を願いつつ置きザオは続けて、落とし込み釣りを再開した。
サビキにはカタクチイワシのみ(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)18時前に46cmチヌを捕獲
17時前、サオ先にわずかな感触があったが、アワセのタイミングを逃して、またしてもエサだけがかすめ取られた。当たりエサだったパイプ虫の貴重なアタリを2度も逃して、ここで使い果たしてしまった。焦る気持ちが募る中、イ貝の稚貝ダンゴにエサを切り替えて釣り続ける。
置きザオのサオ下サビキは依然として不発状態で、このままでは丸ボウズ同然で終わってしまう。常連がサオを曲げる様を尻目に、時間だけが過ぎて行ったが、18時前に1ヒロ余りで目印が止まった。仕掛けが波止際で引っ掛かったのかと思い、サオ先をわずかに動かすと、モゾっとした感触から引き込みへとかわった。
「きたっ!」とばかりに追いアワセを入れるとフッキングに成功。ついにアタリを捉えた。魚の引きは半端なく強く、なかなか浮かせられない。バラシを恐れつつ、テンションの調節を慎重に行いながらのファイトに挑む。海面に姿が見えた魚体は一目で判る良型。逃すまじと空気を吸わせようとするが、魚は盛んに抵抗し、勢いが止まらない。
それでもロッドワークを駆使し、海面での勢いが止まったところでようやくタモ入れに成功。綺麗な魚体の46cmのチヌを捕獲した。これを機に納竿し、このチヌ1匹とカタクチイワシ3匹が最終釣果となった。
キャッチしたチヌ(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)19時の最終便で波止を後にしたが、常連3人は20匹を超えるチヌの束を抱えて船に乗り込んでいて、釣果が無かった釣り人達の視線を釘付けにしていた。数には恵まれなかったものの、釣果は帰宅後の夕食のおかずとして賞味し、釣行の喜びを二度味わわせてくれた。
美味しくいただいた(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)今後の展望
武庫川一文字の波止際のイ貝の稚貝は着生状況が良好で、6月、7月の落とし込み・ヘチ釣りは順調なトップシーズンを迎えられそうだ。
同時にこの時期はタコエギ、タコジグを使った波止タコの盛期でもあり、さらにここ数年はデカアジ・大サバの回遊の実績もあるので、釣果情報に注目しながら、梅雨の谷間に釣行して釣果を手にしてほしい。
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<伴野慶幸/TSURINEWSライター>
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