期間限定放流のヒラマサ2尾 澄み潮攻略法3選も【海上釣り堀まるや】
2020年02月25日 11:00
抜粋
2月11日、沼津市にある海上釣り堀まるやへ釣行しました。同釣り堀では、数日前から期間限定でヒラマサを放流。もちろんこちらが大本命です。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター 杉本隼一)
「海上釣り堀まるや」へ釣行
2月11日、沼津市にある海上釣り堀まるやさんへ釣行。当日はすっきりとした快晴で、風も全く無い絶好の釣り日和となりました。朝の出船時は少し冷え込んだものの、日が差し込んでくると2月とは思えないくらいの暖かさになり、出船時に着込んでいた防寒着がいらないほどでした。
まるやさんでは釣行日の数日前から期間限定でヒラマサを放流しており、出船を待つ間もイケスへ向かう船上でも周囲はヒラマサの話題で溢れていました。ヒラマサは同じサイズのワラサ(ブリの若魚)よりも一段と引きが強いので、ライトタックルではやり取りで苦戦を強いられることもあります。さらに警戒心が高いので、エサを落としても見切ってしまい口を使わせるのが難しい魚でもあります。
当日のタックル・仕掛け・エサ
当日はマダイ&クロソイ用と、青物用の2タックルを持ち込みました。また、エサも両者毎に分けて用意しました。
マダイ&クロソイ狙い
マダイ、クロソイはミャク釣り仕掛けで狙いました。
エサはオキアミLLサイズ、練りエサ3種類(赤色、黄色、バラケやすいもの)、青イソメ。
青物狙い
青物はウキ仕掛けで狙いました。
エサは銀兵(活ウグイ)、ペースト漬けカツオの切り身、着色キビナゴ(黄色)、ヤリイカ、サンマ、イワシ。
澄み潮に苦戦
8時頃に釣りを開始しイケスの中を見てみると、潮がかなり澄んでいて底まで見えてしまう状況。これだけ澄んでしまうと、魚が警戒してなかなか口を使ってくれないので、難しい釣りを強いられることになりそうです。
まずはマダイ狙いのミャク釣り仕掛けを投入して様子を探りますが、予想通り、朝イチの時間帯は無反応。それでも30分ほどするとポツポツとアタリが出始めます。しかし、澄み潮が原因なのか食いが渋く、なかなかヒットに持ち込めません。
縦方向の誘いでマダイ3匹
そこで、縦方向に強めの誘いを入れて食い気を促す作戦を立てました。その甲斐があってか、やっとサオ先を押さえ込む良いアタリが出ました。サオ全体で魚の引きをいなして、無事1匹目をキャッチ。ここまでかなり苦戦したものの一安心。
追加のマダイを狙い、エサのローテーションや誘いを積極的にするものの、放流タイムまでに2匹を追加したのみでした。
マダイ&クロソイ放流タイム
9時頃、まずはマダイとクロソイの放流タイムがやってきました。スタッフがイケスに魚を放流すると目の前を勢いよく魚が泳いでいきます。
本来であれば放流タイムの直後は魚の活性が高くなるはずですが、やはり魚が警戒しているのか活性が上がらず苦戦。素針を引きながらも何とかマダイを1匹追加し、底付近でクロソイもヒットさせることができました。
放流されているクロソイはなかなか良いサイズで、やり取り中はかなりの重量感がありました。同じ位置でクロソイをもう1匹追加し、いよいよ青物の放流タイムです。
青物放流タイム
9時30分頃青物の放流タイムになり、大きなヒラマサとワラサが次々投入されていきます。すると、イケスの底付近で青物がぐるぐる回り始めたので銀兵を泳がせて狙うことにしました。先にお隣の釣り座にいた常連さんにヒット。この常連さんは竿頭常連の腕前で、警戒心の高い状況でもコンスタントに釣果をあげています。
その後、自分の仕掛けにもアタリがきますが痛恨のすっぽ抜け。どうやらエサをくわえたまま泳いでいたようで、アワセを入れた瞬間離してしまった様子。次はもう少し食い込ませる時間を長くしてみることにしました。
ハリスを細くしヒラマサをキャッチ!
一方、隣の常連さんは爆釣中で入れ食いを満喫。どうやらハリスの太さに秘密がありそうです。食いが悪い原因はそこではないかと考えて6号に変更してみることにしました。
するといきなりウキが沈み、今度は少し長めに待ってから強めにアワセを入れます。一回り大きなヒラマサが掛かったようで、かなり強烈な引きを見せます。
サオをなるべく立て、弾力をフルに使って浮かせますが、巻いた分だけすぐに出されてしまいます。巻いては出されてを繰り返しつつ、どうにかタモに入れることができました。腕をパンパンにしながら上げて来たのは6kgクラスのヒラマサでした。
すぐにスカリに入れて次の1匹を狙います。投入すると再びウキが沈みヒラマサがヒット!
先ほどよりサイズが落ちたものの、引きは強烈です。バラさないよう丁寧にやり取りし、約4kgのヒラマサを追加することができました。
完全にハリスの太さが影響しているようで、8号から6号に細くしたことが正解でした。
食い渋りでアタリは単発
しかし、ヒラマサたちが沈黙すると突然アタリがなくなってしまいました。忘れた頃にマダイがコツコツとアタって来ますが、食いがかなり浅く、ヒットに持ち込めずにいました。あれだけ爆釣していた隣の常連さんも食い渋りに苦戦。ヒラマサも泳いではいるものの、口を使う気配はありませんでした。
12時頃になると再びアタリが復活し始めました。立て続けに4匹のマダイを追加しましたが、相変わらず食い渋りが激しく素針が多くなってしまい、アタリの割には数を伸ばすことができませんでした。それでも誘いを入れるとアタリが出るので、何とかヒットに持ち込もうと試行錯誤しますが、残念ながらタイムアップとなりました。
最終釣果
13時25分にスタッフから釣り終了の合図があるので、速やかに片付けして帰りの船に乗船します。エサのゴミなどは各イケスに設置されているゴミ入れ用のカゴやバケツに入れます。ポイ捨ては絶対NGです。
最終釣果はマダイ7匹、クロソイ2匹、ヒラマサ2匹でした。澄み潮と食い渋りでかなりの苦戦を強いられましたが、狙いのヒラマサを釣ることができたのでとても満足しています。
澄み潮攻略3ポイント
また、難しいコンディションの中、様々な工夫で釣果を得る事ができました。今回の釣行から澄み潮の攻略法をまとめると、「積極的に誘う」「ハリスの太さを落としてみる」「柔らかめのエサをローテーションする」。
この3つのポイントで難しい状況でもある程度釣果を伸ばせるのではないかと思います。
<杉本隼一/TSURINEWS・WEBライター>