【2022年】キジハタプラッギング入門 メリットと具体的な釣り方を解説

2022年08月06日 11:30

[TSURINEWS]

抜粋

近年人気沸騰中のキジハタゲーム。基本的にはソフトルアーを使った狙い方が主流だが、近年はハードルアーで狙う釣法も浸透してきている。私もここ数年ハードルアーで狙ってみて釣果を出すことができているので、その釣り方を紹介したい。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 松尾尚恭)

プラッキングのメリット

夏の東海地方はルアー釣りのターゲットのひとつ、日本海エリアでのキジハタが盛り上がりを見せる。キジハタは30cmを超えるサイズも珍しくなく、東海圏で釣れるロックフィッシュの中では大型を釣りやすい魚種として人気が高い。

陸っぱりでも尺超えは十分狙える(提供:週刊つりニュース中部版 松尾尚恭)

まずはキジハタをプラグで狙うメリットを紹介しよう。

広く探ることに向いている

プラグの場合、アピール力が高いので広く探ることに向いている。リトリーブ中心のアクションとなるため、常にラインテンションがかかるので、横風時にも強い。

レンジキープのしやすさ

攻めたいレンジをキープしながら横に探ることができ、その際のリトリーブスピードに幅を持たせることができる。具体的には、水深2mをスローにレンジキープしたいとき、ワームの場合シンカーが重いとスローに引けず、シンカーが軽いと飛距離が出ない。

スローフローティング~サスペンド浮力のルアーは、中層でストップが入れられる。シンカー付きのソフトルアーでは、止めるとどんどん沈んでいってしまうため、プラグならではの釣り方だ。エサとなる豆アジやベラなどの小魚の動きを見ていると、少し動いては止まる、を繰り返していることが多いことから理にかなった誘いとなり、実際止めた瞬間にバイトが多い。

根掛かり回避能力

ソフトルアーが根掛かりまくるような場所でも攻めやすい。フローティングルアーであれば、止めれば浮いてくる特性を利用し、ルアーが何かにコンタクトしたら止めるという動作を繰り返すことで、ボトム付近をキープしながらも根掛かりを回避することができる。この止める動作がそのまま食い気を誘うアクションともなる。

アクションやカラーでのアピール力が大きい

リップ付きのルアー、特にクランクベイトはアクションの波動が大きく、視力より波動に訴えた方が効果的な濁り時やナイトゲームで大きなアドバンテージとなる。ホログラムカラーや複雑なカラーリングはハードルアーならではだ。

プラッキングのデメリット

潜るルアーは、設定された深度以上に潜らせることができず、深場では手も足も出ない。また着水点から攻めたい深度まで潜り切るまでの助走距離が必要で、この距離が無駄になる。また、飛距離の点で、重いシンカーを付けたワームやメタルジグに及ばない。

むやみなキープは避けてリリースしよう(提供:週刊つりニュース中部版 松尾尚恭)

デメリットを踏まえると、ハードルアーのメリットが生きるのは浅場・近距離での釣りとなる。今回はそこに的を絞って紹介していきたい。

ルアー

使用するルアーは、フローティング、サスペンド、スローシンキングタイプのクランクベイト、ミノー、シャッドがメインとなる。

ルアーはクランクにディープダイバーミノーなど(提供:週刊つりニュース中部版 松尾尚恭)

クランクベイト

キジハタを狙ううえでオールマイティーに使いやすい主力ルアー。潜る力が強く、動きのアピール力が高い。デイ、ナイトどちらもOK。ソルト用クランクベイトは浮力が高くてリップの大きいものが多く、根掛かり回避能力に優れている。

クランクベイトにはそれぞれにどれだけ潜るかの深度が設定されているので、ポイントの水深よりも潜るものを使う。水深2~3mに対して、3mダイバーが標準的な潜航深度だが、ポイントの水深がもっと浅ければ2mや1.5mのものを使用する。

ミノー・シャッド

潜る力と動きの強さはクランクベイトに譲るが、魚の潜む障害物の際でアクションさせたり止めたりなど、「巻き」よりもロッドアクションを加えて誘い出して食わせる力が高い。ナイトゲームではアピール不足となるのでデイゲーム向き。

カラーについては、メタリック系、蛍光色系、クリア系の3種類を基本とし、潮色や時間帯などで選ぼう。

タックル

ベイト、スピニングどちらでも構わないが、ルアーをきちんと遠くに飛ばすことのできるタックルが好ましい。ロッドの長さは6ft台後半~8ftの間ほどで、7~15g程度が背負えるパワーがあればOKだ。

タックル図(作図:週刊つりニュース中部版 松尾尚恭)

この釣り専用のロッドはないため、バス、トラウト、エギング、チニング、ロックフィッシュロッドなどが転用できる。ルアーの重量が重くなく空気抵抗があるが飛距離を出したいため、スピニングタックルであればPEライン0.6~0.8号を使用する。リールはそのラインが収まるサイズが好ましい。

様々なスピニングタックルを流用できる(提供:週刊つりニュース中部版 松尾尚恭)

ベイトタックルの場合は、PEライン1.2号ぐらいでも釣りになる飛距離は出るが、スプール径の小さいフィネス寄り(32mmなど)のリールが扱いやすい。

ベイトならフィネス寄りのリールが扱いやすい(提供:週刊つりニュース中部版 松尾尚恭)

ショックリーダーはタックルバランスに合わせてフロロカーボンライン2~4号程度を使用し、ルアーとはスナップで接続する。

ポイント

デメリットの項でも触れたが、プラッギングでの釣りは水深に大きく左右される。水深は2~3mほどの浅場がやりやすく、深くても4mほどまでで、それ以上深い場所はソフトルアーで攻略した方がいいだろう。

ハードボトムの浅場がプラッキングの舞台となる(提供:週刊つりニュース中部版 松尾尚恭)

底質は岩やゴロタ底などのハードボトムで、所々沈み根やテトラが入っていたり密度の薄い海藻が絡むような場所はアツい。また、足場自体が魚の着き場となるテトラ帯や地磯も狙いめだ。

釣り方

まずはハードルアーの使い時。デーもナイトもどちらでも釣果を出すことはできるが、最も反応のいい時間帯は朝夕のマヅメ時。逆に難しいのが日中の時間帯だ。

カサゴは定番のゲスト(提供:週刊つりニュース中部版 松尾尚恭)

キジハタはマヅメ時にはエサを探して動き回り、中層や表層近くまでエサを追う。このボトムから離れて動き回っている状態が食い気があり釣りやすい。時間帯が悪くとも豆アジやイワシなどのベイトが入ってきた場合は釣りやすいことが多い。

ルアーのアクションはタダ巻きと、それにストップを織り交ぜるのが基本となる。

タダ巻き+ストップ

根掛かり回避能力の項でも触れたが、タダ巻きで横に広く探り魚を誘いつつ、沈み根や海藻などに当たった瞬間にストップを入れて浮かせるのがオススメのアクションだ。根掛かり回避と誘いのアクションを同時に行うことができる。

引き方のコツとしては常にゴンゴンと底をたたくのではなく、ボトムの起伏の高い部分にのみコンタクトする程度にロッド角度やルアーの潜航深度で調節しよう。障害物にコンタクトしたらチョンチョンと誘いを入れるのも効果的だ。

ストップ&ゴー

ロッド操作で行うストップ&ゴーもオススメ。まずロッドを前方に構え、横~下方向にサビいてルアーを引っ張り、次にロッドを前方に戻しつつリールでラインスラックを巻き取る。移動距離が短くネチネチとしたアクションとなり、ルアーを長距離追いかけたくない活性の魚に対応できる。

またリールでの操作よりもボトムへのコンタクトを感じやすく、目視で障害物を確認しにくいナイトゲームでは、このアクションがオススメだ。

デイゲームの場合、地形によるサイトフィッシングが効果的だ。例えば、大きな沈み根が見えていたり岸沿いのテトラ際を通す場合、その陰ギリギリをかすめるようにルアーを引いて、おいしい所に差しかかったところでチョンチョンとアクションを入れたりポーズを入れる。するとたまらず飛びついてくるという寸法で、ルアーにアタックする瞬間が見えることもあり大変面白い。

浅場でボトムの地形が見えているのなら、やみくもにキャストするよりも効率よく魚を拾うことができる。慣れないうちは蛍光色のルアーを使い、自分のルアーがどこを泳いでいるか確認するといいだろう。

根掛かり外し

いくら回避能力に優れていると言っても、全く根掛かりしないわけではない。だが、その確率を下げることはできる。まず何かにスタックしたと思ったら、グイグイ引っ張って外そうとするのは厳禁だ。この時点ではまだリップが海藻や根に刺さっているだけであり、ラインテンションを緩めれば、それだけで外れることが多い。

それでも外れない場合は、イトを張り過ぎないようにチョンチョンとラインを揺すってあげるとポロッと外れることが多い。

引き出しを増やそう

ハードルアーで狙うロックフィッシュはまだまだ発展途上の釣りだ。これから新しいメソッドやルアーも出てくることだろうとは思うが、これは決して無理にハードルアーで難しく狙っているなんてことはない。

ソフトルアーにはソフトルアーの、ハードルアーにはハードルアーのメリットがあり、使いどころを理解していけば、今まで以上に釣り人の引き出しを広げて釣果につながるだろう。ぜひ皆さんにもプラッギングのキジハタ釣りを試していただきたい。

<週刊つりニュース中部版 松尾尚恭/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2022年7月29日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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