【世界初】茨城県と神奈川県の水族館で新種クラゲの展示開始 和名と学名のギャップがすごい!

2022年08月16日 18:00

[FISHING JAPAN]

抜粋

【世界初】茨城県と神奈川県の水族館で新種クラゲの展示開始 和名と学名のギャップがすごい!

8月4日(木)、アクアワールド茨城県大洗水族館と新江ノ島水族館で新種クラゲの展示が始まりました。

このクラゲは両水族館と黒潮生物研究所との共同研究によって新種であることが明らかとなり、「オトヒメクラゲ」という和名が付けられました。

今回はオトヒメクラゲの特徴や名前の由来、研究の経緯についてお伝えします。

和名と学名とのギャップの大きさにも注目です。

オトヒメクラゲはどんなクラゲ?

オトヒメクラゲはヒドロ虫綱花クラゲ目ウラシマクラゲ科の生物です。

ウラシマクラゲ科に属するクラゲは触手を4本・放射管(*1)を4本持っています。

しかしオトヒメクラゲは触手を8本・放射管を8本持っているのが特徴です。

ウラシマクラゲとオトヒメクラゲ

(左)ウラシマクラゲ(右)オトヒメクラゲ

出典:(左)黒潮生物研究所(右)アクアワールド茨城県大洗水族館

そのほか、

・触手に多数の刺胞(*2)が付いている

・傘が1cm程度で丸く透明

・触手の根本の部分から傘の表面に向かって8列の外傘刺胞列(*3)がある

などもオトヒメクラゲの特徴として挙げられます。

(*1)放射管:胃から栄養を送るための管。

(*2)刺胞:袋状で、刺激を受けると毒針や毒液が飛び出す部位。

(*3)外傘刺胞列(がいさんしほうれつ):傘の表面にある刺胞の列。

オトヒメクラゲの学名が怖すぎる!

オトヒメクラゲという和名は日本人に馴染みのある昔話『浦島太郎』に出てくる竜宮城のお姫様・乙姫に由来します。

同じ科のウラシマクラゲに見た目が似ており、サイズが少し小さいことからこの和名が付けられました。

オトヒメクラゲの学名は Octorhopalona saltatrix で、ギリシャ語で「8本のこん棒を持つ踊り子」という意味です。

「8本のこん棒」は触手を表していますが、「乙姫」と「こん棒を持つ踊り子」とでは大きなギャップがありますね。

研究の経緯は?

オトヒメクラゲの姿は研究が始まる以前から日本の沿岸域で度々確認されていました。

当時はウラシマクラゲの奇形だと認識されていたようです。

しかし、2008年から2021年までの間に採集された“奇形”クラゲの標本をアクアワールド茨城県大洗水族館・新江ノ島水族館・黒潮生物研究所が共同で研究したところ、そのクラゲが新種であることが判明しました。

この研究の成果はスイスの学術雑誌『Animals』に掲載されています。

新種クラゲを水族館に見に行こう!

今回はオトヒメクラゲについてお伝えしました。

怖い学名を持つオトヒメクラゲですが、泳ぐ姿はとても可憐です。

ぜひ水族館へ実物を見に行ってみてください。

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