有明海で赤潮が発生 佐賀県と熊本県の海域で有害プランクトン増殖 漁業や釣りに深刻な被害が出るおそれも

2022年08月17日 18:00

[FISHING JAPAN]

抜粋

有明海で赤潮が発生 佐賀県と熊本県の海域で有害プランクトン増殖 漁業や釣りに深刻な被害が出るおそれも

8月15日(月)、有明海で赤潮が発生したことが公表されました。

現在、佐賀県海域と熊本県海域で有害なプランクトンの増殖が確認されています。

7月下旬から八代海で発生している赤潮も未だ収束しておらず、養殖魚が大量死していることから、有明海の赤潮についても被害の深刻化が懸念されています。

この記事では赤潮や現地の状況について詳しく解説します。

赤潮とは何か

赤潮は海中のプランクトンが大量発生し、水が変色する現象を指します。

海が赤く染まることが多いため「赤潮」と呼ばれますが、水の色は発生したプランクトンの色素によって異なり、オレンジ色・赤褐色・茶褐色などにも染まります。

赤潮は富栄養化(ふえいようか)によって引き起こされます。

富栄養化というのは生活排水や工場排水が海や湖に流れ込み、水中の窒素やリンが増加した状態です。

この窒素やリン、そして水面に当たる太陽光によってプランクトンが急激に増殖するというのが赤潮発生の仕組みです。

赤潮が発生すると魚が大量死することがありますが、これは大増殖したプランクトンが一斉に呼吸を行うことで水中の酸素が減り、魚が酸欠状態になってしまうためです。

そのほか、魚のエラにプランクトンが詰まって呼吸困難になり死ぬケースもあります。

赤潮についてもっと知りたい方はこちら

有明海の赤潮の状況は

有明海の赤潮は佐賀県海域と熊本県海域とで発生しているプランクトンの種類が異なります。

佐賀県海域で発生している赤潮はシャットネラという植物プランクトンによるものです。

シャットネラは魚類・甲殻類にとって非常に有害で、過去には養殖漁業に甚大な被害をもたらしました。

現在シャットネラ赤潮は佐賀県海域全体で確認されており、今後の天候によっては拡大化・長期化する可能性があるとのことです。

熊本県海域ではカレニア ミキモトイによる赤潮が発生しています。

カレニア ミキモトイもシャットネラと同様有害なプランクトンで、魚類・貝類のへい死を引き起こします。

カレニア ミキモトイ赤潮は熊本県と鹿児島県にまたがる八代海でも7月末に発生しており、未だ収束していません。

八代海ではマダイやトラフグなどの養殖魚が大量死しているため、有明海においても被害の深刻化が懸念されています。

プランクトン

(左)シャットネラ(右)カレニア ミキモトイ

出典:熊本県公式サイト

釣行の前に必ず海の状況確認を

今回は有明海の赤潮についてお伝えしました。

赤潮の原因となっているシャットネラやカレニア ミキモトイは非常に有害なプランクトンです。

今後養殖魚・天然魚どちらにも影響が及ぶ可能性があります。

有明海での釣りを検討している方は必ず事前に各都道府県の公式サイトなどで赤潮情報をチェックするようにしましょう。

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