【2022年】テンヤタチウオ釣りのキホン 伊勢湾での釣り方を解説
2022年08月19日 16:30
抜粋
今回は、伊勢湾ではそろそろ声が聞かれ始め、ポイントを変えながら初冬までロングランで楽しめるタチウオ釣りを取り上げよう。
(アイキャッチ画像提供:刊つりニュース中部版 峯卓)


大人気のテンヤタチウオ釣り
梅雨明けとは名ばかりの長雨もようやくひと息ついて、さあこれからいよいよ夏本番といったところだ。これからの釣りといえば何が思い浮かぶだろうか。夕涼みを兼ねてのウナギやアナゴ、ちょっと日本海に遠征してのマイカ(ケンサキイカ)、体力と忍耐力に自信のある人ならキハダやメバチのジギング、キャスティングゲームもオススメだ。
今回はもうひとつ、タチウオ釣りについて解説しよう。「なんだタチウオか。昔からやってるテンビン吹き流しの2本バリで狙うアレでしょ?」と言われてしまえばそれまでなのだが、最近伊勢湾界隈でもテンヤでタチウオを狙う船が少しずつ増えてきた。
シンプルがゆえに奥深く面白い(提供:刊つりニュース中部版 峯卓)テンビンを介さないので手返しも早く、アタリもよりダイレクトだ。仕掛けがシンプルゆえに、誘いのバリエーションも釣り人の思うがまま、テンビン吹き流しが食わせの技ならテンヤタチウオは掛ける技。
どちらが優れた釣りかを問うているのではなく、同じ魚を狙うにも引き出しが多い方が、釣果も釣趣もアップするのは言うまでもない。釣り方の違いを理解すれば、どちらもさらに楽しめるはずだ。今回は船からのテンヤタチウオを紹介していこう。
タックル
まずは使用する道具立ての説明だ。
タックル図(作図:刊つりニュース中部版 峯卓)ロッド
各メーカーから専用ロッドが発売されているが、そのほとんどが2m以下のショートロッドで、7対3もしくは8対2の先調子だ。違和感なく食い込ませるのではなく、しっかりと掛けていく狙いの仕様なのだ。
伊勢湾での乗合船の場合はテンヤ、テンビンのどちらでも大丈夫という船も多いので、汎用性があってその日の状況次第でどちらにも使い回せる7対3調子あたりがオススメだ。
リール&ライン
PEラインの2~3号が最低300m巻ける小型の電動がベストだ。船釣りの中で最も高ギレの多いタチウオ、PEラインの残量不足で戦線離脱は相当イケてない。余裕を持たせた量のラインを巻いておこう。
PEラインの先にリーダーとしてフロロカーボンラインの8~10号を3m程度連結しておけばタックルは完璧だ。
テンヤ
概ね30号から50号を用意しておく。グローや紫などが定番カラーだが、エサのサイズによってバランスも変わるのでシャンク(軸)の長さもバリエーションを持たせておこう。
30号から50号を用意しよう(提供:刊つりニュース中部版 峯卓)エサ
事前にテンヤにセットした状態で3つ4つ準備しておくことが絶対だ。テンビン吹き流しではサバ、サンマの短冊が一般的だが、テンヤの場合は取りあえずイワシ一択で構わない。
エサはイワシ一択でOK(提供:刊つりニュース中部版 峯卓)頭とワタを外した状態、いわゆるドレスのイワシを2~3時間程度は塩に埋めて水を抜く。かなりカチカチの状態でも構わない。それをテンヤの軸にまっすぐに沿わせて付属のワイヤーで巻き止める。テンヤのヘッド部分との間に段差が付くと、水の抵抗でエサがズレやすくなるので、コンパクトにしっかりと巻いておく。
イワシはまず頭を落とす(提供:刊つりニュース中部版 峯卓)生のイワシでは、ワイヤーが食い込んでうまくセットしにくい上に、エサ持ちが極端に悪くなるのでしっかりと塩かエサ締めの添加剤などで水を抜いておこう。テンビン吹き流しでは必須の発光体はテンヤ自体のアピールが高いので、付けなくても構わない。
ワイヤーに巻きつける(提供:刊つりニュース中部版 峯卓)タックルも仕掛けもシンプルそのもの。タチウオをつかむグリップや、折り曲げずに持ち帰れる長めのクーラーの他、ライフジャケット、帽子、日焼け止め、手拭きタオルの他に汗拭きタオルも必須。これらを用意すれば準備完了だ。
投入後タナは下げすぎない
いよいよ釣り方を説明していこう。ポイントに到着し、合図があればテンヤを落とし込んでいく。20m、30mといった浅い水深の場所を除けば、基本的に底は取らない。「水深が○mでタナは○mから○mです」とタチウオのタナをアナウンスしてもらえるので、指示ダナの下限から誘い上げていこう。
じわじわ人気が出てきた釣りだ(提供:刊つりニュース中部版 峯卓)タナの幅は日によって10mだったり30mだったりだが、他の魚と比べると範囲は広いのであまりシビアに捉えなくても大丈夫だ。注意するのはあまりタナを下げすぎないことぐらいか。
ハリが下向きに付いているテンヤの構造上、上から、または横からのアタックは非常に掛けにくい、いや、だいたい掛からない。慣れるまでは反応があったタナを上に上に誘っていき、必ず下からテンヤを襲わせるイメージで釣っていこう。
フッキングできるアタリを出そう
誘いのパターンとしては低速から少し速めまで、反応の良いスピードを探しながらのストップ&ゴー、スローに巻きながらのシェイクなど釣り人によってさまざまだ。イトフケを作りすぎると切られが多発するので、ロッドをあおるよりもハンドル操作で動かすといいだろう。
確実なフッキングのためにいろいろ試してみよう(提供:刊つりニュース中部版 峯卓)極端に誘いに差が出る日もなくはないが、大抵はどんな誘いでも反応はある。意識すべきはフッキングできるアタリを出せる誘いかどうかなのだ。アタリを出せる誘いと確実に掛けられる誘いは別物だ。悩むのは面倒くさいからスローのただ巻きしかしない!それが最適解の日だってたくさん見てきた。いろいろと試して正解を探してみよう。
鋭く掛けアワせる
代表的なアタリは、コッコッと断続的にかんでくる。巻く手を止めずに動かし続けていると、タチウオがエサをかみちぎろうと下に引き込むので、ここでしっかりと鋭くアワせる。食い込ませるのではなく掛けアワせる釣りなので、頬やエラブタ付近に外側からフッキングできているのが正解だ。
ドラゴンサイズは顔つきからして厳つくなる(提供:刊つりニュース中部版 峯卓)逆にティップのテンションがフワッと抜けたりフワフワと揺れている場合は、しっかりとかみついてテンヤを持ち上げている証拠なので、即アワセで構わない。百発百中とはいかないこの釣り、テンヤの場合はエサを完全に取られることは少ないので、掛け損なってもそのまま誘いを続行していれば、すぐにアタってくるはずだ。
ガツンとフッキングが決まった場合は、最初にバックしようと抵抗があるが、そこを耐えているとスッと軽くなる。そこからロッドの角度を一定にしたまま、中速で巻き上げていこう。
取り込みは必ずリーダーを持って
注意したいのは取り込み時だ。小型であってもロッドで抜き上げは御法度だ。200g以上あるテンヤのこと、ロッドの破損はもちろん、自分や友人に当たれば釣りどころではない。必ずリーダーを持って船に入れるルールだ。
必ずリーダーをつかもう(提供:刊つりニュース中部版 峯卓)首辺りを半分落として締めたら、すぐにクーラーに入れて再開しよう。時合いはそんなに長くない。いかに手返しを早くできるかがポイントだ。
大阪湾で今なお大人気の釣りであるテンヤタチウオ、その人気は関西にとどまらず、近年は東京湾でもメジャーな釣りものとなった。サイズも数も決して負けてない伊勢湾のタチウオ。これからますます流行は広がっていくと想像できる。テンヤとテンビン、どちらも状況に応じて楽しんでいただきたい。
<週刊つりニュース中部版 峯卓/TSURINEWS編>
The post 【2022年】テンヤタチウオ釣りのキホン 伊勢湾での釣り方を解説 first appeared on TSURINEWS.















