島根・隠岐島の磯で60cm級頭にイシダイ3匹 秋シーズンに好期待
2022年08月21日 16:30
抜粋
私たちが所属する全日本磯釣連盟が現在開催中の全日本イシダイ選手権が7月18日に終了。優勝を狙うには70cm前後のイシダイが必要であり、最終戦は島根県・隠岐島で悔いなく3日間戦おうと、7月15日の午後6時に貝洲氏と出発した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・松本浩)


隠岐島周辺で底物釣り
米子インターを下り、午前1時半に大阪から来た吉田氏ら2人と合流し、釣り談議に花を咲かせる。この日は、七類港から知夫里の福友渡船に知夫里まで乗せていってもらい、そこで渡船を乗り換えて中ノ島に行く予定。
3時に乗船し1時間たつと知夫里島が近づいてくる。船はいきなり磯付けし、ここで降りると指示を受けた。間髪入れず中ノ島の新海渡船が現れ、スムーズに乗り換えを行った。夜が明け始め、隠岐の素晴らしい絶景が目の前に現れる。やがてこの日渡礁する予定の小森島が見えてきた。
多少ウネリはあり、少し波をかぶっているが問題ないと判断し、私と貝洲氏の2人で小森島の一番北側の平瀬1番に乗る。サオをセットし、18号のハリにサザエを3個通し、30m付近で仕掛けを落ち着かせる。最近はシンプルな仕掛けで通しており、自作の遠投テンビンに50号オモリ、ステンレスワイヤを60~70cmというパターンだ。
初日は全員本命ボウズ
仕掛けが落ち着き数分たつと、チョンチョンという小さなアタリ。回収すると、ほぼ赤身だけになっている。エサ取りがかなり多いようだ。
3投目に小さなカサゴが釣れ、貝洲氏は手持ちで35cmのイシガキダイを釣る。最近釣り人が乗っていないようで、エサが入ってないとしばらく時間がかかるようだ。
11時ごろにサオをたたくような、らしきアタリが出始めたが、波が平らな磯の上を通過するようになり、危険と判断し磯替えすることとした。
波が平らな磯を通過すると危険(提供:週刊つりニュース中部版APC・松本浩)次の磯は西ノ島との水道のポイント、潮早の尾根だ。隠岐の磯釣りは時間制限がなく、夜明けから希望の時間まで釣りをさせてくれる。私たちは翌日の体力も考え、午後6時までと決めた。この磯では潮が動かず、初日は全員がボウズという最悪のスタートなった。
6時半の時合いに備える
2日目、午前4時出船で船長のお勧めポイントのセナガに渡る。右から左に速い流れがあり、右斜め45度に中遠投し正面に仕掛けが落ち着くようセットする。隣でサオを出している貝洲氏が「地元の漁師の話だと、穴で寝ているイシダイが6時半になると一斉に出てきてエサを探し始めるらしいよ」と話しかけてきた。
「6時半に勝負ですね」と返し、気合を入れる。しかしこの日は大量の藻が流れており、投入して5分もするとミチイトに藻が絡み、サオが極限まで曲がっていく。仕掛けを回収しては藻を外し、また投げ返すという動作を機械的に続ける。
45cm&51cmイシダイ手中
そして6時半。サザエをいつもより確実に装着し、アタリのある35m付近に投入する。するとドンドンと重く大きいアタリ。6時半の朝食タイムだ。サオが大きく入る、藻も絡む、サオ先はビクビクしている、藻も絡む。どっちだ?アタリか藻か。大きくアワセを入れると、藻が絡んでサオが限界まで曲がる。
海面を割ったのは、藻に隠れるようにハリ掛かりしていた45cmのオスのイシダイだった。小さいイシダイだが、立派に銀ワサになっていることと、中ノ島での初イシダイなのでうれしかった。
初めて中ノ島で釣ったイシダイ(提供:週刊つりニュース中部版APC・松本浩)ここからサイズアップと言い聞かせて、打ち返し続ける。さらに1時間後、やはり藻が大量に絡み、全く引きを感じずに51cmのイシダイを追加する。釣った感がない釣りとなってしまった。その後は藻のせいで早アワセしてしまい、ハリ外れが1回あり、この日は終了となってしまった。
高活性のなか辛抱して大物を待つ
最終日は出船を1時間遅くしてもらい、午前5時に出船。狙いは初日の小森島の平瀬だ。5時半に渡礁し、北に延びるシモリの列のすぐ右に、3個サザエを付けた仕掛けを投入する。カウンターは26m。着底と同時にサオ先がガンガン揺れる。活性は高い。アタリが収まり、仕掛けを回収すると赤身が残っている。エサを付け替え投入。すぐにアタる。3分程度でアタリはなくなる。回収すると赤身が残っている。
隠岐の絶景を見ながらのイシダイ釣り(提供:週刊つりニュース中部版APC・松本浩)これを4~5回繰り返したが、サオは入らない。チビイシガキやエサ取りが湧いていると判断し、作戦を変える。同じように3個付けのサザエ投入し、アタリが終わるのを待つ。これで赤身だけになっているはずだ。この赤身だけを食ってくるヤツは、大型イシダイに違いないと考え、アタリが終わっても回収せずにじっと待つ。
10分後、ググッググッと重々しいアタリが始まった。「よし!本命や!」と思わず叫ぶ。サオは、30cm入っては戻り50cm入っては戻り、らしいアタリを繰り返す。
60cm級イシダイ堂々浮上
しばらくして、サオは一気に海面に向かって突き刺さった。間髪入れず渾身のアワセを入れる。サオには久々に感じる強く重い引きが伝わってくる。独特のグイグイ持っていく引きに本命を確信する。途中根に入ろうとしたが、一気に力技で勝負をつけた。海面を割ったのは、頭にコブの出たきれいなメスのイシダイだ。見た感じは60cmあるかないかの立派な親のイシダイだった。
狙ったポイント工夫して獲った1匹は格別にうれしい。時間を見ると6時40分。やっぱり6時半の朝食だったんだと顔がほころんだ瞬間だった。
その後、うねりが入り荷物を全て波がさらうような状態となり、安全第一で正午に納竿した。港での正式検寸は58cmだった。
初めての隠岐・中ノ島で、58cmを頭に3匹のイシダイを釣らせてもらった。隠岐はまだまだシーズン開幕したばかり。秋には数も型も充実し、イシダイの楽園になること間違いなし。秋にまた狙ってみようと思う。
<週刊つりニュース中部版APC・松本浩/TSURINEWS編>
小森島






