和田沖一文字での落とし込み釣りで48&33cm「見えチヌ」を好捕
2022年08月23日 06:00
抜粋
盛夏の7月30日、沖ではナブラ、波止際では上層でヒラを打つ多数の「見えチヌ」が姿を見せる期待感溢れる海況の中、落とし込み釣りで納得のチヌ2匹をキャッチした岸和田沖一文字での釣行の模様をレポートさせていただきたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)


岸和田一文字で落とし込み釣り
夏はチヌ狙いの落とし込み・ヘチ釣りの最盛期。しかし、昨年まで私がホームグラウンドにしていた神戸の沖防波堤は立入禁止となり、渡船店と行政との間の協議も進展が見られず、釣り場が狭まってしまったのが何とも辛いところ。
岸和田一文字拡大図(作図:TSURINEWSライター伴野慶幸)そこで目を向けたのは岸和田一文字。岸和田一文字は沖一文字と旧一文字の2本の沖防波堤の総称で、渡しているのは岸和田渡船。忠岡にある乗船場と受付事務所、乗船手続きなどは、ホームページに詳しく記載されているので、初めて釣行される方や不慣れな方は、是非とも目を通していただきたい。
岸和田渡船では土日祝をはじめ多客日の早朝便にネット予約を導入しており、私も予約開始日の指定時刻前にスタンバイし、ホームページの案内に従って必要情報を入力し、予約完了。今回の釣行日の予約枠はわずか10分足らずで満杯・瞬殺となり、私は運良く乗船券ならぬ乗船権を手に入れることができた。
岸和田渡船の予約サイト(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)なお、岸和田一文字の詳しい特徴その他の解説は、過去の投稿「大阪湾の沖波止紹介:岸和田&泉佐野一文字 都市近郊でアクセス良好」をご覧いただきたい。
エサ釣りは少数派
釣行日は盛夏の7月30日。一番船の乗客は全員予約済みの40人で、乗船受付も乗船場も混乱はなし。一部にレンタル利用者はいたものの、大半の釣り人は指定の規格品(桜マークまたはCS(JCI)マーク付き)のライフジャケットを持参しており、新型コロナウイルス感染第7派の渦中ではあったが、マスク着用と船内での会話は極力自粛と釣り人達は皆心得たもの。
始発便は定刻の4時半にスムーズに出船。釣り人はルアーマンとタコ釣り師でほぼ二分化されていて、エビまき釣りを得意とする地元の有名な釣りクラブのメンバーと、私のような落とし込み・ヘチ釣りといったエサ釣りの釣り人は少数派だった。
私は岸和田沖一文字の通称「沖の北」に渡った。当日は船を着ける間際で船長から船内放送で「北の先端はエビ撒き、サビキ釣りの人がいるので、ルアーの人は他の場所で分かれて釣ってください」と、釣り座の棲み分けの協力を求める心配りのアナウンスがあったが、今後に岸和田一文字に釣行される皆さんも、全ての釣り人がそれぞれの釣り方に応じて楽しめるように、釣り座を構える際はこうしたお互いの心配りをお願いしたい。
岸和田一文字の釣り場風景(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)エサとタックル
釣りエサは、当日は幸運にも岸和田渡船でイ貝を販売していたので購入した。また、近辺の釣りエサ店で岩カニも購入して持ち込んだ。タックルは、落とし込み専用ザオ4.2mとリールに、ストライプカラーの落とし込み・ヘチ専用の2号ライン。ラインの先には市販の目印仕掛けとハリスは1.7号を直結する。ハリスは硬めのものがいい。ハリはチヌバリ3号で、チモトにはガン玉2Bをかませる。エサの付け方は、岩カニは横掛け、イ貝は繊維掛けにした。
エサと道具(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)完璧際に「見えチヌ」
朝5時にはすっかり明るくなり、海の様子も分かるようになると、驚きの光景が繰り広げられた。「バシャバシャバシャ」、「ザザザザー」と、あちこちから海面を叩くような音が聞こえてきた。見ると、小魚の群れが海面を追われるように走るナブラが、内向き、外向きを問わず、あちこちで立っていた。ベイトはカタクチイワシかサバの稚魚らしい。ルアーマンたちはアドレナリン全開でキャストを繰り返す。
沖に発生したナブラ(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)一方、落とし込み釣りの私も、驚きの光景を目の当たりにする。何と波止際の上層で、多数のチヌがちらちらとヒラを打っていたのだ。文字通り「見えチヌ」の存在を確認し、今日はいける!と心躍らせた。
低調な出足
活発な海況に加え、潮は大潮で午前9時過ぎの満潮と絶好の条件が揃い、期待された朝マヅメだったが、予想に反し波止上は低調な出足となった。ナブラは立つも、ベイトを追う食物連鎖の次の層の魚のサイズが、ルアーマンが期待するターゲットではないようで、フッキングするのは小サバが中心。たまに中アジが掛かると歓声が立つという厳しい状況。早々とリタイヤ気味の人もちらほら出始めた。
一方の私はというと、見えチヌが全くアタックしてこない。岩カニはフグにつつかれるだけなので見切りをつけ、イ貝の繊維掛け一本に絞り、沖向きの波止際ギリギリに様々な落とし方を試みるも、反応はない。他のヘチ釣り師にもアタリはなく、ストレスが募る。地元の釣りクラブのメンバーが、ピンポイントで短時間の群れを捉えて中アジ二桁釣果を手にしたようだが、それ以外の目立った釣果はうかがえない。
際を狙っていく(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)中層で48cmの大物を捕獲
落とし込み釣りは足で稼ぐ釣り。探り歩いた距離に釣果は比例すると自分に言い聞かせ、南方向に歩を進める。沖一文字は途中に小屋があるが、その先は本来あまり目立った釣果のない人気のない場所とあって、釣り座を構える人も少ない。落とし込み釣りで探り歩ける場所は広がったが、やはりアタリはない。
ところが7時を過ぎたころ、サオ先にクンと引き込む感触があった。これには反応出来ず、仕掛けを上げてみると、イ貝の房の一部が食いちぎられていた。ここが勝負所と見て気合いを入れ直し、丁寧な落とし方を心がける。
再びアタリがない時が続くも、ついにチャンスは訪れた。7時20分ごろ、風にあおられて生じたイトふけを取りに行った時に、仕掛けはスッと引き込まれ、次にググッと大きくサオ先がのされかかった。半端ない魚の引きが伝わってくる。
これは相当な大物だ。ハリス1.7号で持ち堪えられるだろうかと、心中は興奮と恐れが入り混じる。海面に姿を見せたチヌは一目見て判る大物。海面で三度空気を吸わせても勢いが止まらない。ギリギリの攻防が続いたが、魚の動きに合わせて辛うじてタモ入れに成功。苦労して釣った喜びから、笑いすら湧き上がる大物は、盛夏のセオリーから外れた中層で食ってきた、48cmの堂々たる面構えのチヌだった。釣り座に戻る途中では、苦戦する釣り人達からの羨望の視線を浴びて、気恥ずかしかった。
1匹目は48cmの良型(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)33cmのチヌを追釣
1匹釣り上げ、ヒットパターンも経験できたので、ストレスフリーで釣りを続行。今まで見えチヌが食ってこなかったのは、潮の動きが原因なのか、それとも釣り人が目立つ場所で警戒心が強かったせいなのかは確証が持てなかったが、まだチャンスはあると、さらに南へと歩を進める。
すると南方向の奥で奮闘するヘチ釣り師のヒットシーンに遭遇。捕獲も成功し、私にとっても好材料が重なった。8時30分過ぎ、2ヒロ超でラインの沈み方がフッと弱まった。一瞬様子を伺って、次の微妙な反応が出た所で手首を返すとヒット。狙い通りのフッキングに内心ニンマリとしながら、魚のパワーが1匹目ほどではないと落ち着いてやりとりし、海面で空気を吸わせて勢いを止めてタモ入れに成功。銀ピカの33cmの元気者のチヌを追釣した。
やや小ぶりな33cmを追加(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)3度のアタリを逃し納竿
3匹目を狙ったが、この後はアワセを失敗して素バリを引くこと2回、フッキングが甘く海面近くでのバラシ1回の、例によってのへっぽこ釣り師ぶり。天を仰ぐ姿をファミリーに見られて逃げちゃったんやー」とジュニアから同情される一幕も。結局、臨時の10時の迎え便で帰ろうと納竿。最終釣果は48cm、33cmのチヌ2匹となった。数は少なかったが、結果的にはアタリもそこそこあって、盛夏の落とし込み釣りを満喫して波止を後にした。
乗船場に戻ると、岸和田渡船のスタッフに写真を撮ってもらい、「大きなチヌですね」と労いの言葉も受けて満足は更に高まった。他の釣り人の釣果では、釣りクラブのメンバーの中アジ二桁釣果と、旧一文字で複数の釣り人がタコの数釣りに成功していたのが目立っていた。
自宅に持ち帰ったチヌは、刺身と煮付けにして、夕食の食卓のメインを飾った。
チヌは夕食で(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)今後の展望
9月以降は、人気のタコは終了するが、チヌはフジツボのエサが確保できれば落とし込み釣り、ヘチ釣りで狙えるほか、フカセ釣りでもチャンスはある。秋の主役は小アジのサビキ釣りと、ルアーやノマセ釣りでの青物に移る。
現在、岸和田渡船は午前中限定の営業となっているが、半夜営業が行われればタチウオもターゲットに入ってくると思う。
岸和田渡船の渡船風景(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)<伴野慶幸/TSURINEWSライター>
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