都祭義晃「がまへら 千早」でメーター両ダンゴ攻略 in 長熊釣堀センター ~王道冷静、都祭ワールド超絶炸裂。これが本格派メーター両ダンゴだ!~

2022年08月30日 19:00

[FISHING JAPAN]

抜粋

都祭義晃「がまへら 千早」でメーター両ダンゴ攻略 in 長熊釣堀センター ~王道冷静、都祭ワールド超絶炸裂。これが本格派メーター両ダンゴだ!~

すっかり大人の雰囲気を漂わせるようにもなった我らが「トマちゃん」こと都祭義晃。

管理釣り場のスーパーな釣りから野のスリリングな巨べら釣りまで、全てのへら鮒釣りを愛するマルチアングラーに成長している。

そこで今回、編集部が都祭に打診したのは、「地元の長熊釣堀センターで、ストレートにメーター両ダンゴで釣ってみせてくれ」というもの。

「分かりました!」と力強く快諾してくれた都祭は、「今日はラストまでガッツリやりますよ」と宣言し、梅雨空の長熊へとやってきた。

そこで筆者が見たものとは・・・。

まずは小エサをナジませて、状態をサーチ。

「今日は釣れても釣れなくても最後まで一生懸命やらせていただきますので、そのプロセスをそのまま書いてください」

都祭義晃は愛車ラングラーから真っ白ながまかつのバッグを下ろすと、事務所で挨拶と受付を済ませ、真剣な表情で「桟橋2」へと入場していく。

「ここは魚影が濃いのでポイントはどこでも大丈夫ですが、各桟橋の手前側は常連さんたちが座るので、少し奥に行きますか」と、ほぼ中央付近まで歩いてから道具を置いた。

梅雨真っ只中の6月16日(木)。

雨こそ免れたものの頭上は真っ黒な雲に覆われている。

気温も20℃とこの時期としては低めで、半袖では肌寒いくらいだ。

釣り方はズバリ、ストレートなメーター両ダンゴ。

狙いは尺前後の中型となり、おそらく「数釣り」が予想された。

しかし・・・。

ロッド

ロッド

◯竿 がまかつ【がまへら 千早(ちはや)】8尺

竿は迷わず「がまへら 千早」の8尺をロッドケースから引き抜いた都祭。

「規定最短の7尺でも十分なんですが、長熊さんは少し水面まで高いので、8尺のほうが釣りいいんです」

年季の入った握りが、都祭がいかにこの竿を気に入って使い込んできたかを雄弁に物語っている・・・。

がまへらが誇る「浅ダナ番長」として、すっかり定着した感のある「がまへら 千早」。

超軽量&しなやかかつシャープなブランクスは、スピーディーな浅ダナ釣りに最高で、いまだ多くの「千早フリーク」を獲得し続けている。

尺前後のへらの数釣りとなったこの日の長熊では、まさに「千早」がベストマッチ。

卓越した振込み性能はもちろんのこと、バラシもほぼなしという驚異的な追従性能で都祭の激しい釣りを強力にサポートしていた。

◯タナ ウキ~オモリ間1m

◯道糸 1.0号

◯ハリス 上下0.5号 20―27㎝

ハリス

◯ハリ 上下がまかつ【リフト】5号

この日、都祭が使用したハリは、がまかつ「リフト」5号。

都祭といえば生粋の「改良ヤラズ使い」として知られ、昨今のヤラズ回帰ブームに一役買った感もあるが、「改良ヤラズが大好きなんですから、その現代版のリフトが嫌いなわけがないじゃないですか」と笑う。

「リフトは軽いので、今日みたいにしっかり持たせたい時に、臆せず大きめのサイズを選択できるのもいいですね。ヤラズだとちょっと重くなりすぎますから。現代風の軽エサのよさを最大限生かすような釣りならリフトですよ」

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◯ウキ 水幸作 H/T【ロクゴー】3番(羽根B6.5cm/エサ落ち目盛は全8目盛中2目盛沈め) 

◯エサ(両ダンゴ)

カクシン:600cc
コウテン:100cc
水:200cc
※小分けして手水で微調整

偏光グラス

〇偏光グラス「スペッキーズ LE3001」

この日、都祭が着用していたのが、がまかつの偏光グラス「スペッキーズ LE3001」。

非常にリーズナブルな価格で本格的な偏光性能を誇る優れもので、何よりカッコいい!

状況に合わせてさまざまなレンズカラーを用意しているのも特長だ(税抜7,000円)。

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「試釣はしていませんが、さすがにこの梅雨空で若干調子を落としているとは聞いています。だからまずは、いつも以上にじっくり状態を探っていきますね」

6時45分、そう話しながら第1投を落とし込む都祭。

記者にも長熊は魚影が濃いイメージがあり、すぐにでもウキが動き始めるものと思っていた。

しかし、いざ蓋を開けてみると、ウキの動きは意外なものだった。

「なるほど。やっぱり本調子の長熊ではないですね」

10投打っても、まさかのノーサワリ。

意外なほど静かなスタートに少々面食らう。

しかし、都祭は微塵も慌てていなかった。

「ある意味予想どおりです。梅雨時で、また今朝みたいに寒いくらいな時って、意外と渋るんですよ。特に上にいるへらが食わなくなる。これはいきなり雑にいったら痛い目を見るところでしたよ」

エサ

エサ

エサ

都祭のエサは、かなりの小さめ。

ハリがやっと隠れるくらいの大豆大のサイズだ。

これを丁寧に付け、太めのトップを4目盛はしっかりナジませていく。

エサ落ち目盛を出し気味にしセットしているのも、意図的なものだった。

「まずは自分の攻め方云々ではなく、今日の長熊の状態を知ることから始めます。だからいきなりガンガン寄せるような感じではなく、逆ですね。なるべく寄せないようにして、まずは『いるへら』がどういうふうにエサを追うのかをチェックするんです。これ、釣ること以上に結構重要ですよ。今日の釣りの骨格になりますから」

20分打ってようやく弱い上下動が出始める。

状況的には明らかに「渋い」。

約30分が経過していた7時15分、ようやく「ダッ!」と落として片目が開く。

ナジんで、待って、やや返してきてからの底釣りのようなアタリだった。

「アタリ自体は大きく、薄い時のアタり方ですね。この小エサだからアタり始めるのが遅いのは覚悟の上ですが、30分は遅すぎです(苦笑)。でもいいんです。今日はそういう釣りっていうことですよ」

ここで都祭は、エサにさらに手水を入れて押し込んだ。

「『カクシン』多めなのであまり練る必要はありませんが、さらに大事にいきます。見てもらえれば分かるとおり、メーターより上のへらのやる気(食い気)がまったくないですよね。こういう時にいきなり速い釣りを狙いにいくとドツボにハマります。ちょっと物足りないくらいがちょうどいいんですよ」

頑なに「4目盛ナジミ」をキープしていく都祭。

1枚目と同じく底釣りのような「返してツン」でポツリポツリとカウントが進み始める。

8時、気がつくとカウンターの数字は16まで積み上がっていた。

「釣れ方的には全然ですが、ここは焦らず拾っていくことだけに集中します。開くエサ、大エサ、速いリズムは逆にご法度。もう少し我慢すれば『タイミング』はやってきますから」

大きめのウキ、短めのハリス、エサ持ち重視のハリ、そして小エサ。

梅雨時の難しさを見越して、意外なほど慎重で丁寧な釣りを選択した都祭。

明らかにこれは、若い頃の彼にはなかった選択肢である。

さあ、ここからどうする?

エサ変更、ピタリ。時間20枚に乗せる。「リフト」で持たせ、「千早」で止める。そして、驚きの155枚!!

どちらかといえば「守りの釣り」で時間10枚ペースを刻んでいく都祭。

「見てください。もうかなり時間が経ったのに、全然水面に出てこないですよね。いつもの長熊だったらもうとっくにワサワサですよ。これを見ても、今日はタナより上のへらのやる気がまったくないんです」

「でも悲観することはないです。なぜなら、タナでは遅いながらしっかりとアタって、しかもコンディションのいい尺前後が釣れてくる。だから、焦らずこれを狙えばいいんです」

打つ、ゆっくりナジむ、静止し、ジワリと返して「ダッ!」。

アタリの大きさ以外は「まさに底釣り」といったような、メーター両ダンゴとは思えないような遅めのアタリで、しかし、確実にカウントを重ねていくのだ。

しかし、9時を回ってようやく少し気温も上がり始めたかなという時、様子が変わってくる。

「ちょっとへらがやる気を出し始めましたね。ただ、上のへらはダメです。あくまでもタナ狙いですね」

確かに、まるで底釣りのようだったアタリから、ナジみきるあたりで「ダッ!」といくアタリも徐々に増えてきた。

「ここは勝負所です。ちょっと攻め込んでみますよ」

都祭はそう言うと、エサを作り直し始める。

カクシン:600cc
浅ダナ一本:100cc
水:220cc

一言で言えば「より膨らみ重視」。

「浅ダナ一本」の力を借り、タナでより早く膨らんで食い気を誘発させる狙いだ。

「もちろんこれ、『リフト』っていう土台がしっかりあるからできるエサ変更でもあるんですよ。あとエサ玉自体を重くはしたくないんで、『リフト』の軽さも生きますよね」

釣行の写真

釣行の写真

釣行の写真

これが、決まった。

ナジんで静止した後のアタリ・・・に加えて、ナジみながら消し込むような豪快なアタリが激増。

なんと、一気に時間20枚ペースに乗せてしまうのだ!

9時以降は時間20枚ペースを構築してしまった都祭。

こうなるともう止まらない。

いい意味での昔のヤンチャなトマちゃん(笑)も顔を出しつつ、時折出る早いアタリも逃さずとらえていくのだ。

さらに面白かったのは、ここで都祭がある「確認作業」を行った点。

十二分に釣れているのに、あえてウキをワンサイズ落として、「やはり上のへらは相手にしてはいけない」ということを確認しているのだ。

「たったワンサイズ小さくしただけで全く釣れなくなりましたね(苦笑)。そんなに小さくしたわけでもないのに、中途半端な活性の(上の)へらが中途半端に絡んできて持たなくなったり、それを無理やり指圧で持たせようとするからカラになったり・・・。そこでハリスを詰めても、よけいダメですね」

最初のウキに戻すと、ペースは難なく復活。

そしてこの「確認作業」を入れたことで迷いが完全に吹っ切れ、ますますその釣りは盤石のものとなっていくのだった。

13時45分、100枚突破。

「だいぶへら自体の活性も上がってきたので、最後だけ攻めます。ただ、あくまでも狙いはタナのへらで、アタリ数だけをもう少し増やしてあげるイメージです」

カクシン:500cc
コウテン:200cc
水:220cc

釣行の写真

釣行の写真

朝のブレンドで「コウテン」の量を増やして、より「寄せ」を意識。

これもまた、面白いようにハマった。

しっかりナジませてからのアタリ数が一気に増えたのだ!

そして、16時まで釣りきった都祭のカウンターは、「155」という驚くべき数字を叩き出していたのである。

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