宮城のテナガエビ釣りで本命好捕 東日本大震災後から釣れるように?
2022年09月01日 11:30
抜粋
宮城県に住む筆者的には、テナガエビは関東エリアの季節限定の釣りの印象でした。ところが、家からすぐの水路でテナガエビ狙いの釣り人を発見。いてもたってもいられなくなり、初めてのテナガエビ釣りに出かけた様子をレポートします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター菅野裕基)


宮城のテナガエビ釣り
毎日猛暑猛暑で外に出かけるのも憚るこの季節…いくら釣りが好きと言えども気温32℃近い屋外ではすぐに汗だくです。先日、陽も沈みかけた夕方に、近所にある海近くを流れる水路を覗いてみると普段はめったにいないはずの釣り人と思われる姿がチラホラ。その道具立てから「まさかここでテナガエビ?…まさかね?」とあたまの中がハテナマーク満載でしばらく様子を伺っていると、正真正銘テナガエビ狙いの釣り人さんでした。
テナガエビといえばメジャーなのが関東エリアで、季節限定で楽しめるターゲットだとこれまで勘違いしていましたが、宮城でもここ数年チラホラと釣果を目にするようになりました。ただ、自宅から数分圏内にテナガ釣り場があるとはこのときまでつゆ知らずでした。
釣り人に話を聞く
居ても立っても居られなくなり、1人のテナガ釣り師に声をかけて話を聞かせていただきました。
・このポイントは東日本大震災後のあとに工事を行い水辺環境がプラスの意味でかわりテナガエビが釣れるようになったのではないか。
・テナガエビの生息数は多いが乱獲はせずに持ち帰りはオスのテナガエビのみ、メスはリリースし持ち帰りはしないこと。針は専用のエビバリかエビのダメージを少なくするときはスレバリなどを使う。
※オスとメスの見分け方はオスが型も大きく「手長」の名の通り、ハサミ部分が極端に長いのが特徴。メスは全体的に型が小さくハサミ部分は細く短い個体が多い。
・道具立ては特別こだわることもなく延竿でもよし、リール竿でもよし。極端な話、竿はただの棒切れでもいい。
・エサは一番いいのがアカムシ、ミミズ。若しくはアオイソメ。意外だったのはチーカマや強い匂いが特徴のスルメ、フォーミュラー付きのワームも状況によりけりで使うということ。
もう一組のテナガエビ釣り人のバケツ見ると型のいいテナガが5?6匹ほど釣れていました。ここまで見ると気持ちは興奮状態、この日はたまたま訪れたのでまた別日に釣行を企て帰途に着きました。
タックルと仕掛け
いよいよ釣行当日、ホントは午後の涼しい時間にしようかと迷ったがさほど暑くなく心地よい天候なので、10時ころに釣り場に着きました。とりあえず用意したエサはアオイソメを300円分。正直アオイソメを一匹まるまる使うわけではないので、1日釣りをしても余ると思います。
ここで簡単ですが私の道具立てを紹介します。今回私の仕掛けは、以前に制作した小物釣り用の仕掛けですが、写真のような市販の仕掛けを利用しても問題ありません。
市販仕掛け(提供:TSURINEWSライター菅野裕基)タックル
竿:遊流里789ズームロッドで主に8尺の長さを利用(予備に1.5mの竿も用意)
ミチイト:ナイロン1.2号
ハリ:へら鮒スレバリ4号、またはテナガバリ3号(状況に応じて変更)
※袖バリの同サイズでも問題ありません。
オモリ:カミツブシの大大、またはナスオモリの0.3~0.8号(潮の流れに応じて変更する)
ウキ:玉ウキの一番小さめのもの。
その他にタオル数枚とクーラーBOX、熱中症対策の飲み物、ピンセット(テナガエビの口からハリを外す際に使用)、持ち帰るときに必須アイテムなのが釣れたテナガエビを泥抜きするためのバケツとエアポンプ(電池式ブクブクポンプ)、泥抜き用のミネラルウォーターか水道水があれば万全だと思います。
エサ付け
エサ付けはエビの口が小さいため当然ハリが小さくなります。アオイソメ1匹を細かく切りハリにあわせて通し刺し、またはちょん掛けでも構わないと思います。
釣り方と狙う場所
道具も完成し、まずは足元付近にあるゴロタ石の際に打ち込みます。雑誌やメディア等で調べるとアタリはウキが横に走ると本命の可能性が高いそうで上下に動くとエサ取りであるハゼかヌマチチブの可能性があるそうです。
ここで1つ大事なのがウキの浮力調整です。本来はある程度ウキが水面に顔を出すようにオモリ調整しますがこの釣りはオモリが底に着くように設定し、ウキの浮力を無くすことです。大体オモリが底に着いた状態でウキの位置は水面下に約ウキ1個分沈む状態にすることでエビ特有の横に走るアタリが分かりやすくなります。
狙う場所も汽水域の流れのあるところより、ゴロタ石の際や何かしらの障害物の陰などが主な生息場所になります。
ポイントのゴロタ石(提供:TSURINEWSライター菅野裕基)ゴロタを狙う
ポイントなるのは上記写真のようなゴロタ石の周辺。時間帯によるがテナガエビが目視で確認できるときもあります。一見、どこを狙うか迷ってしまいますが……。
狙うポイント(提供:TSURINEWSライター菅野裕基)狙うポイントは、基本的には赤く塗りつぶした場所、ゴロタ石の隙間や障害物の陰です。大まかなキーワードとしてあるのが、汽水域で流れのないゆるやかな場所、ゴロタ石や障害物のあるポイント……と覚えると場所探しが簡単になります。
ハゼ系の魚が多かったポイント(提供:TSURINEWSライター菅野裕基)上の写真のようなところだとエサ取りであるハゼ系の魚が釣れることが多かったです。場合によるがテナガが壁沿いにいることもあるようです。
1投目から本命テナガエビ
仕掛けを投入して数分、水中を揺れるウキを凝視するとゆらーっと沖に動いたような気がしたので軽く竿を上げると竿先にピピッ、ピピッという生命感が。内心ドキドキしながら手元に寄せると…釣れました!本命のテナガエビが!!まさかの1投目で釣れちゃいました(笑)。
意外とあっさり釣れたテナガエビ(提供:TSURINEWSライター菅野裕基)いやぁ、いつもはネットや雑誌でしか会うことのできないテナガエビを実際に釣ることができるなんて…自宅からすぐの水路で釣れるなんて…ちょっと感動です。
この日はせっかくなので持ち帰り美味しくいただくことにして、泥抜きのためミネラルウォーターを入れたバケツにエアポンプを取り付け泥吐きさせます、この作業は釣りの最中にも行い約1時間~2時間を目安に水の入れ替えをしたほうが臭みが少なくなるようです。
好ゲストにハゼ
さて、こうなるともう1匹釣りたいというのが釣り人の性。当然、同じポイントに投入します。相かわらず数分で横に走るか沖に動くアタリがありますが、手前に寄せる途中でハリから外れバレることが多いため、ハリをまずは試しで付けたへら鮒のスレバリ4号からテナガバリの3号にチェンジし、ハリスの長さも5cmほどの短ハリスにしました。
手前のゴロタ石で反応なければ少し歩き違う場所へ投入を何回か繰り返すと、すぐに反応するのがヌマチチブで数匹釣ってから折り返すように戻る途中で今度は型のいいハゼが2連チャンで釣れました。これはこれで嬉しいお土産ゲットです。
嬉しいゲストの型のいいハゼも釣れた(提供:TSURINEWSライター菅野裕基)本命も追加
そしてお昼前にお待ちかねの本命が釣れました。やっぱりエビ特有の後ろに逃げる”エビダッシュ”の動きが竿先に伝わると面白いですね。
午後は連続バラシに苦戦
風があるとはいえ水分補給と休憩はしっかりと取りながら引き続き挑むことにしました。しかし午前中とは打ってかわっていまいち渋い感じです、ようやく釣れたと思えば残念ながらのメスのテナガエビ。石積みのキワギリギリのラインを攻めるとアタリはありますが、どうしても途中でバラしてしまいます。
「ウキが横に動く→ウキが止まるとハサミから口に移すタイミング→そこから約20秒ほど経ってから竿を上げる→手元に寄せる途中でバラす」こと実に10回以上。バラしたのはすべてオスのテナガエビでした、むずかしいもんですね~。しばらくしてからもバラさず釣れるのはメスのテナガエビだけです。
バラシ連発で苦戦(提供:TSURINEWSライター菅野裕基)ハゼに癒され納竿
気分転換に少しだけ沖に投入するとまたもや型のいいハゼが連チャンです。
ここまでテナガは2匹にハゼが4匹。終盤には仕掛けを根掛かりで失い、時間の頃合いもいい感じですので正直、数にしてみれば物足りませんが、初めてのテナガ釣りだしまずは本命も釣れたので納竿することにしました。あとは自宅に戻り下ごしらえです!
沖を狙うとハゼ(提供:TSURINEWSライター菅野裕基)唐揚げはビールのお供に最適
ここで泥抜きしたテナガエビの下ごしらえですが、適当なボウル付きザルに入れて塩を適量振り軽く揉み洗いし汚れを落とします。
次にテナガエビの胴体と頭の継ぎ目に爪楊枝かピンセットを差し込み頭にある黒い塊、砂袋を抜き取ります、これが食べるときに感じる苦味や匂いの原因になる可能性があるため取り除きましょう。
砂袋を抜いたらエビ全体に片栗粉をまぶしフライパンで適温に温めた油に投入して全体が赤くなり油の気泡が小さくなれば火が通ったサインです。その後、油をしっかりと切り皿に盛り付け軽く塩を振れば絶品の酒肴になることでしょう。
唐揚げで一杯(提供:TSURINEWSライター菅野裕基)料理初心者でも簡単に調理できるのがテナガエビとハゼのいいところ。テナガエビはサクサクの食感、ハゼは白身の揚げたてが堪らなくおいしい魚です。呑兵衛の私には最高の酒肴になります。
一般的にテナガシーズンは梅雨時期から9月ごろまでと言われていますが、地域別に差があるのと海水温が上昇してる影響もあるため今年はいつごろまで楽しめるのか分かりません。とはいえ安価な道具で気軽に楽しく、食卓では美味しくいただけますので、チャレンジしてみてはどうでしょうか?
<菅野裕基/TSURINEWSライター>
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