盛期の荒れ気味な和歌山・日高川龍神地区で、7.5mアユ竿「がま鮎ショートスペシャル」のメリットを実感。名手・廣岡保貴が魅せたアユ入れ掛かりレポート
2022年09月05日 15:00
抜粋
盛期の荒れ気味な和歌山・日高川龍神地区で、7.5mアユ竿「がま鮎ショートスペシャル」のメリットを実感。名手・廣岡保貴が魅せたアユ入れ掛かりレポート
【テレビ大阪系列・毎週土曜日午前7時放送 「フィッシングDAYS」サイドストーリー第2話】番組内で話題になったアイテムについて”深堀”する もう1つの「フィッシングDAYS」。
「フィッシングDAYS」はテレビ大阪を中心に、テレビせとうち、TVQ九州放送、テレビ和歌山、高知放送で放送されている、がまかつ提供・テレビ大阪制作の釣り番組。
ハゼなどの極々小さい魚から、ルアーを使った大型魚釣りまで、どうやったらより釣れるのかにこだわって制作。
また、釣れたときの釣り人の笑顔にもフォーカスし、釣りの楽しさも徹底的に追求している。
※もう1つのフィッシングDAYSは、原則として放送終了後すぐにアップされます。
この記事の最後で番組動画が視聴できます。記事とあわせてお楽しみください!
渇水&釣り荒れ気味ながらアユが多い日高川龍神地区
和歌山県を代表するアユ友釣り河川の1つが日高川だ。
日高川は椿山ダムを境に、大きく様相を違えたアユ釣り場が広がる。
ダム下流域は流れも強く川幅が広い大場所が多く、特にシーズン中盤以降は海からソ上してくる天然のソ上アユが、シーズン遅くまで釣れることで知られる。
逆にダムの上流部は放流アユがほとんどながら、渓流の様相を呈する小河川のイメージが強い。
水質もよく、水温も低いことからここで釣れるアユの食味には定評がある。
今回は、ダム上流部の龍神地区で育ち、幼少のころから野アユを追い求め、今や常勝トーナメンターとして知られる廣岡保貴さんのアユ釣りに同行した。
釣行は8月中旬。
渇水が続いていたが、数日前には雨量の多い夕立ちがあり、水位が上昇しアユの活性も高まった。
ところが、少し砂が流れたとのことで、上流部でも川幅の広いエリアでは泥をかぶっていたが、よく磨かれた石も多数あった。
ただ、多くのアユ師の連日の竿出しでやや釣り荒れ気味なのは否めない。
分かりやすいポイントで「いかにも」といった場所は攻め尽くされている可能性も高い中、竿抜けを探して、警戒心の強いアユにどうアプローチしていくか・・・が攻略のポイントとなりそうだ。
特徴的なスペック「がま鮎ショートスペシャル」の特徴
今回使用したロッドは、廣岡さんが「龍神地区のような小河川では超がつくほど使いやすい」という「がま鮎ショートスペシャル」。
アユ竿と言えば本来、8m、8.5m、9mといったあらゆる釣りの中でも、群を抜く長尺。
リールを使わない釣りで、釣り人の立ち位置から幅広くオトリを泳がせ、いざ掛かれば川の流れの中でためる、抜くといった一連の流れから生まれた長さである。
アユ竿の進化は目を見張るものがあり、9mクラスでも300g前後といった非常に軽量な竿が各メーカーから発売されている。
それでも、1日手持ちで竿を操作していると、釣り人への負担や疲労はたまる。
今回使用した「がま鮎ショートスペシャル」は、7.5mのアユ竿としては短いといえる長さがラインアップされている。
7.5mでは実に186gと、200gを切った超軽量設計。
また、1日竿を振り続けても疲れないその軽さに加え、短いが故の操作性の良さを有している。
基本的にはシーズン初期の若アユから、20cmクラスに育った盛期の良型アユまでを想定しており、オトリアユの操作性の高さに加え、野アユが掛かればしっかりと曲がり込んでバラシを防ぎつつ、確実に取り込むスペックとなっている。
追いの鈍い朝は移動を繰り返して活性高いアユを探す
さて、この日最初のポイントはダム上流の中でも、さらに上流部に当たるエリアで、川幅は7、8mの小規模なポイント。
ただ、流れは強く大きめの石が点在するいかにも好ポイント。
廣岡さんが伸ばす「がま鮎ショートスペシャル7.5m」は、手にした時点でまるで渓流竿のような細身。
「これがアユ竿?」と思ってしまうくらいだ。
実際に廣岡さんがオトリアユを付けて泳がせ始めると、ショートロッドの繊細な操作性を生かして、ピンポイントの中のさらなるピンポイントでオトリアユをしっかり管理できるのが見ていても分かる。
この日はフロロカーボンの水中糸を用いて、できるだけやや引き気味ながら自然にオトリアユを泳がせていた。
大石の裏、白泡の下、瀬肩などいかにも元気なやる気のある野アユが付いていそうなポイントを攻めていくが、思ったように掛からない。
龍神のアユは「朝寝坊」と言われ、掛かりだしは遅いのだが、それでも反応が薄すぎる。
徐々に移動を繰り返しながら攻め続けると、30分ほど経った頃にようやく流心にある人の頭大の石横で目印がぶっ飛んだ。
あまり反応がないのに、掛かるときにはここまで大きなアタリを出すのかと驚かされる。
流れの強い中へ2匹のアユがもつれながら下流へと流れると「がま鮎ショートスペシャル」がしっかりと曲がり込んでくれる。
少しずつ下流へと移動しながら抜き上げたのは17、18cmの元気なアユ。
その後は移動してポツリ、さらに移動してポツリ・・・とパターンにハマらない掛かり方。
廣岡さんの出した答えは「かなり攻め尽くされていて、残りアユが少ない」。
そこで、新しいエリアへの移動を決断。
「がま鮎ショートスペシャル」で竿抜け、障害物周りをタイトに攻める
次の場所は、さらに上流にある小森谷の入口近くだ。
こちらは浅く、少し広い川ながら、すぐ下流部には中洲があり流れが2つに分断されている。
廣岡さんが選んだのは、道路と対岸側にある幅5mほどの小さな流れ。
ここは岸からの木々が生い茂る、通常ならトラブルを恐れて、攻め切れないエリアだ。
特に、磨かれた石が見えるのは対岸の岸寄り。
つまりは生い茂る枝の下だ。
木々に気をつけながらオトリアユを泳がせると、スイスイと上っていく。
対岸寄りにさしかかると、突然目印がゴツゴツ、ギューンと下流側へ走った。
ここで竿は立てず、寝かせた状態で下流へと向かう2匹のアユに付いて、少し下流の開けた場所まで行ってから取り込む。
下流へと泳ぐアユに付いていく際も、7.5mの「短さ」が枝絡みなどのトラブルを皆無にしてくれる。
さらにアユを引き上げたり、泳がせる際にも覆いかぶさる枝などを気にすることなく、枝の下のポイントへとアユを誘導できる。
まさに「がま鮎ショートスペシャル」しかできない独断場だ。
激戦区河川、釣り荒れ気味、渇水などで、通常人が手を出せないようなポイントを攻める必要がある場合には「無敵の竿だなぁ」と実感した。
最後は得意技「上飛ばし」で入れ掛かりモードに
昼からは、予想通り追いが良くなったが、神経質な野アユには通常に泳がせても警戒心が上回っていて、なかなかオトリを追ってくれない。
そこで、廣岡さんは得意の「上飛ばし」で、オトリを下流からソ上させるように自然に上らせ、野アユの縄張りへと誘導する。
警戒心の強いアユには非常に威力を発揮する釣りなのだが、オトリをどんどん自力で上らせるため、弱りが早いのも事実。
しかし、ペースよく掛ければ一気に数が伸びる釣法でもある。
まさに「循環の釣り」を象徴するような釣法だが、この日の龍神地区ではこれがハマった。
野アユの後方(下流)からオトリが上ってくることや、上流部を向くアユにとっては、下流側に立つ人影は見辛いのか、警戒心がとけたように反応が出る。
「上飛ばし」を駆使して、結局午後から入れ掛かりを披露した廣岡さんの釣果は、30匹を超えていた。
釣り荒れ気味、減水という悪条件下ながら、「がま鮎ショートスペシャル」のメリットを最大限生かしての釣果はさすがである。
フィッシングDAYS「竿抜けを攻める 上飛ばしでアユ入れ掛かり」
●交通:湯浅御坊道路の有田ICで下り、金屋方面へ。
国道424号で龍神方面へ進み、椿山ダムを超えて龍神村へ。
龍神村福井で国道425号に入り、龍神温泉への案内に従って進む。
●問い合わせ:松阪食堂(TEL:0739・79・0259)
(文・写真/松村計吾)















