夜の沖磯でのブッコミ釣りで90cm10kg『アラ(クエ)』獲った
2022年09月09日 16:00
抜粋
8月6日の夕方から7日にかけて、宮崎県日南市南郷町・大島の「ムカゼ」に夜釣りメインで釣行した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・野坂僚)


夜の沖磯でブッコミ釣り
夜釣りということもあり安全面を考慮した結果、同行者の佐藤さんと2人での釣行とした。お世話になった渡船は、水島・大島・近場一帯をカバーしているかいゆう丸だ。釣り場は相賀船長にお任せしたが、私たちのリクエストとしては「明るいうちはイシダイ狙いで暗くなったらシブダイが狙える磯」をお願いしたが快く引き受けてくれて、そうして向かった先が「ムカゼ」だった。
「ムカゼ」に降りた私と佐藤さんは、まずは磯場を念入りに確認。夜釣りに最適な足場のいい場所を釣座とし、船着きの南側に2人で並んだ。
タックル図(作図:週刊つりニュース西部版APC・野坂僚)早速、まずはイシダイ狙いの仕掛けを準備してサオをサオ受けにセットした。この日、私が準備したつけエサはガンガゼとシラガウニだ。これに対して佐藤さんは、サザエとカラス貝で挑んだ。
40cmイシガキダイ登場
釣りを開始してすぐさま足元9mで石物らしきアタリがでた。ガンガゼに対してのアタリだ。サオ先を伝う魚の反応からすでに付けたガンガゼがなくなったと判断して仕掛けを回収。やはりガンガゼは丸ごとなくなっており、期待が高まった。
続けてすぐに投入したつけエサは、シラガウニの芯をくり抜いたものを4つワイヤーハリスに通した。そして、ガンガゼが丸ごとなくなった足元の9m付近につけエサが行くように仕掛けを振り込むと、即座にアタリがでたのでサオは手持ちのまま押さえ込むようなアタリに仕掛けを送り込んだ。
イシガキダイ(提供:週刊つりニュース西部版APC・野坂僚)数回の押さえ込みのあと一気に引き込まれ、そのままアワセを入れるとしっかりと重量がサオに乗った。やり取りの末、釣れた魚は40cmほどのイシガキダイだった。
夜釣りで50cm級シブダイ
その後、アタリも遠のき気がつくと薄っすらと暗くなり始めたので、いよいよ夜釣りのシブダイ狙いの仕掛けへと変更。先ほどまでやっていたサオと仕掛けはそのまま使用し、ハリとハリスはシブダイ用に付け替えた。イシダイ狙いのハリより細く長いのが特徴だ。つけエサはキビナゴでまきエサはイワシのミンチにパン粉をまぶしたものを使用。サオ先にはケミホタル(M)を装着し、不意のアタリを完全に視認できる仕組みだ。
完全に暗くなりいよいよ釣りを開始。この日は波もなく穏やかな海と、同時にアタリも少なくサオ先に付けたケミホタルもほとんど動くこともなく、のんびりと星空を眺めていた。そんな中、同行の佐藤さんの置きザオにアタリがでて、即座にアワせたが残念ながらハリ掛かりしなかった。それを見ていた私も「シブダイがいる!」と確信し、つけエサを替えて再度狙いのタナに仕掛けを入れた。
シブダイ(提供:週刊つりニュース西部版APC・野坂僚)しばらくすると、前アタリもなくサオが一気に突っ込んだ。すかさずアワセを入れ、やり取りの末に上がってきた魚は、美しい50cm級のシブダイだった。間髪入れず2尾目をと意気込み仕掛けを投入したが、それからはアタリがないまま数時間経過した。
サオを根本から曲げる大型魚急襲
その時は突然やってきた。半ば諦めていた午前2時30分ごろ、サオ先が突っ込んだ。すかさずアワセを入れたが、これは今までの魚と明らかに大きさが違う。その証拠に、アワセ直後からサオを起こすことができないばかりか、逆に硬く締めておいたはずのドラグが引きずり出された。
手元のリールのカウンターでヒットしたタナが8m、そこから一気に硬く絞ったドラグでも4mを軽く引きずり出され、カウンターを確認すると約13mの深さに掛けた魚はいた。根に潜ったのか、そこで巻くこともできず引かれることもなく沈黙。
魚とのやり取りのためにサオやミチイトにかけていたテンションを緩め、動きだすのを待った。すると、さらに下の方へ移動しようとしたのか緩めたテンションが再度ミチイトからサオ先にかかりだした。すかさずサオをあおってリールは約2m巻き上げることができた。こんな作業を5回は繰り返した。
改めて思ったが、ここまで私の使用するサオが根本まで曲がったのは初めてだった。
10分以上の格闘制し良型アラ浮上
そして、ついにその魚の正体が明らかとなり、暗い海面に上がってきて横たわった。人と魚の持久戦だった。どれほどの時間がかかったかは記憶にないほど必死だったが、同行の佐藤さんによると「10分以上やり取りしてたね」とのこと。魚の正体はアラ。90cmほどで重さはちょうど10kgだった。
これまでイシダイ釣りをしてきたが、それとはまるで違う引きの強さと魚体の重さ。これをこのサオで釣ったんだという興奮は、これまでの釣り人生の中では群を抜いて強烈な思い出となった。
この日はここで納竿となったが、この魚を釣ったことで、釣りに対しての認識がまた変わった。それは、趣味としてする釣りである以上、安全性はしっかりと整えなければならないということ。これは装備や道具類もそうだが、体力や体調も万全で臨まねば不意の大物とのやり取りには危険が伴うということだ。
まだまだ暑い夏が続く。水分補給、適度な休憩、身の回りの安全をしっかり行い、これからもいつまでも大好きな釣りを楽しみたい。
<週刊つりニュース西部版APC・野坂僚/TSURINEWS編>


















