釣ったタチウオを美味しく食べるための【釣り場で出来る下処理法】
2022年09月24日 16:30
抜粋
タチウオの調理は「守(も)り」が大事です。守り、つまり魚のシメからワタ処理、そして冷蔵庫で保管するまでです。釣魚全体に言えることですが、この過程を怠ると、途端に魚の味わいは落ちてしまいます。タチウオの守りは釣り場でも簡単にできるので紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)


釣魚の料理デビューにタチウオ
私は料理下手ですが、そんなばかばかしい調理の腕でも比較的簡単にさばけるのが、タチウオです。ウロコがなくてヒレの処理もちょちょいのちょい。たとえば同じ釣魚でも、トゲトゲしたメバルやカサゴをさばくよりも、本当にずっとラクで、しかもおいしい!
そのような意味ではキャッチ&イートの釣りデビューにも、タチウオはちょうどいい釣り物かもしれません。「守(も)り」さえできていれば、あとは二枚におろして刺身に素揚げにと手軽に調理できてしまいます。
では、守りの手順を説明していきましょう。
まずは現場で血抜き
まずは現場で血抜きをしてしまいます。喉をはさみで切って、バケツの水に浸けるだけ。はさみがなければ、フィッシングプライヤーのカッター部分で切ってしまえばいいでしょう。
タチウオは小さくても血がたくさん出ます。そしてほとんどすぐ首を切った時点で絶命するので、2尾ほど釣ってシメたら、水(海水)をすぐに入れ替えてください。そうしなければ、血まみれの水の匂いが、魚の身に移ってしまいます。
ワタ処理、血合い取り
血抜きを済ませてしまえば、あとは自宅での処理となります。これもほとんど一工程で、手間はかかりません。指でつまんでエラを取って、あとはお腹にはさみを入れて割き、内臓を取るだけです。
はさみで切ったお腹からワタをとる(提供:TSURINEWSライター井上海生)その後、一度ざっと水で流します。最後に、魚体に料理酒と食卓塩をまぶしておいてください。キッチンペーパーでくるんで皿に入れ、ラップをかけて冷蔵庫へ。これで守り完了。
料理酒と塩で臭み消し(提供:TSURINEWSライター井上海生)血合いも取ろう
ワンポイント、細かいことを言うならば、血合い取りも大事です。血合いとは、内臓をとった奥にある、血の塊のこと(血管なのでしょうか?)。骨に対してくっつくようにスジ状に入っているので、指先でほじくるように取るといいでしょう。
血合いも丁寧に取ろう(提供:TSURINEWSライター井上海生)釣り場で下処理する手順
実にこれくらいの、実質二工程なので、タチウオの下処理は釣り場でもできます。
用意するものは、はさみと、魚の入れるのとは別の、スーパーとかでタダでもらえる薄いビニール袋です。
まずは、喉を切って血抜き。
喉をはさみで切る(提供:TSURINEWSライター井上海生)そのあと、はさみでお腹を割いて、ビニール袋を手にかぶせてエラとワタを出してしまいます。素手でもできますが、臭みが手に移らないように、ビニールを手袋にした方がいいでしょう。
ビニール手袋でワタを出す(提供:TSURINEWSライター井上海生)タチウオの尾をエサにする手も
釣りに関していえば、もしエサ釣りや、ルアー釣りでもテンヤの仕掛けを持っているならば、タチウオの尾をエサにする方法もあります。タチウオは悪食で、活性が高いときにはタチウオ同士で共食いします。つまりタチウオのベイトがタチウオになるのです。蓄光ヘッドに尾をつけて投げて、巻いてくるだけで、高活性時にはタチウオを追釣できるかもしれません。
命をおいしくいただこう
魚をさばく工程は、見る人によっては心が痛むものかもしれません。私も以前、友達と淡路島に釣りに行ったとき、カサゴを目の前でさばいて、友達を吐かせてしまいました。
しかし命をいただくというのは、このような生々しい行為なのです。そしていただく命ならば、おいしく無駄なくいただいてやった方が魚のためです。それもアングラーのエゴなのでしょうか?
けれど少年時代の私は、父がダイニングキッチンで釣ってきた魚をさばくところを見るのが大好きで、興奮しました。何か本質的で、本能を昂ぶらせるものがそこにはあると思います。そうして命の大切さを学ぶこともできるのではないでしょうか。釣って食べてこそ、釣りは一生の趣味に値するのではないかと思います。
<井上海生/TSURINEWSライター>
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