釣行時に車はマスト? 【電車&バス利用のメリットと活用法を解説】
2022年10月14日 16:30
抜粋
釣りの移動手段というとマイカーが主流だが、電車やバスといった公共の交通機関を使っての移動にもメリットがあったりする。今回はマイカーと公共の交通機関のメリット・デメリットを整理し、釣行時の移動手段を再考察してみた。
(アイキャッチ画像提供:Pixabay)


公共の交通機関釣行
読者の皆さんは、釣行時の交通手段に何を使われているだろうか。いまは、ほとんどの方がマイカーを使われていると思う。クルマは便利であるが、特に問題は帰りだ。遠征などで2~3人で乗り合わせて釣行する場合など、どうしても運転に慣れたドライバー(車のオーナー)に負担がかかったり、運転を交代したドライバーも慣れないクルマで気を使ったりする。やはり安全に帰宅できるのは大切なことである。
筆者が関東で投げ釣りを本格的に始めたとき(もう三十数年前であるが)、投げ釣りのクラブに入った。そのクラブは東京都内の老舗釣具店(商品ラインナップはタナゴ釣りのタックル中心にかえられたが現在も営業されている)が本部であったが、月例会では房総半島から東伊豆、西伊豆、さらに新潟県から静岡県西部まで、本当に様々な釣り場に行くことができた。
長距離の釣行はレンタカー会社からドライバー付きで中型バスをチャーターして夜走り、朝マヅメを釣る。ドライバーの方には、釣りの時間は止めた車内で仮眠してもらえるし、クラブ員は帰りが非常に楽だったのを記憶している。
電車釣行も
比較的近場(主に神奈川県の大磯~小田原)は、東海道線の電車を利用した。当然、ある程度の年会費は必要だったが、クラブ員には年配の方もおられ、メリットが大きかったと思う。
最近、関東の釣り雑誌を見ると、電車を使った釣行企画記事や、自宅の近くを自転車で巡るような釣行記などをちらほら目にする。関東の場合東京都内から近郊(東京駅から100km圏内位)の鉄道は列車本数が多く便利であるが、大阪を中心とした関西圏でも、駅から近い釣り場であれば、かなり有効な交通手段になり得る。
今回は、自家用車による釣行と、電車や高速バスによる釣行のメリット、デメリットを列挙した上で、実際の列車やバスのダイヤを利用した釣行スケジュールを組んでみたい。
運転しなくていいのでラクちん(提供:Pixabay)マイカー釣行の長短
まずはマイカー釣行のメリット・デメリットを列挙する。
マイカー釣行のメリット
・出発時間や帰着時間の自由度が大きい。
・朝マヅメを確実に狙うことができる。潮どまりに車内で休憩でき、ポイント移動も便利。
・エサや食料を往路途中で購入できる。
・携行できる道具に自由度がある(置き竿の釣りなど、道具の多い場合には有利)。
・数人で1台の車で行けば、釣行コストを下げることができる。
など
マイカー釣行のデメリット
・駐車場所に気を使ってしまう。
・夜間~早朝の運転が長時間だと、竿を出すまでに疲れる。
・帰りの運転時に疲労がたまりやすい。渋滞に巻きこまれるとなおさらである。
・車を所有していない場合、乗り合わせでないと釣行できない。
・メインのドライバー(車を出してくれたアングラー)に、どうしても負担がかかる。 など。
電車や高速バスを使った釣行の長短
続いて、電車や高速バスを使った釣行のメリット・デメリットを紹介しよう。
電車・高速バス釣行のメリット
・駐車場所の無いところでも釣行できる。
・往路と帰路の運転の負担から解放される(釣行人数にかかわらず)。
・鉄道の場合、道路渋滞の影響を受けない。
・車を所有していなくても、釣行できる。
・車窓を眺めながら、リラックスして釣行することが可能。 など
電車・バス釣行のデメリット
・釣りの時間帯が、電車やバスの運行ダイヤによって制限される。
・朝マヅメの釣りにこだわる場合、前泊が必要なことが多い。
・エサや食料は、前日までに用意する必要がある(釣り場の近くで調達できる場合は別)。
・食いやんだ時間帯には休憩する場所が少ない。ポイント移動は範囲が限られる。
・急な雨などの天候の変化に弱い。など
電車・バス釣行例
今回は、実際の電車や高速バスの発着ダイヤを調べて、いくつかの釣行スケジュールを組んでみた。なお、電車やバスの発着時間は、JRおでかけネットやJR西日本バスのHP、南海電鉄のHP等で調べた。高速道路の料金はNEXCO西日本のHPに基づいている。
パターン1 紀ノ川へハゼのミャク釣り釣行
日付 令和4年10月15日を想定
ルート 難波駅発着(南海電車利用)
パターン1(作図:TSURINEWSライター牧野博)当日(10/15)の潮回り(和歌山港標準 気象庁HPより)は
満潮=9:39 20:03
干潮=2:55 14:34
であり、満ち上がりと下げ始めの潮の動く時間帯を十分に釣ることができる。
ちなみに、類似のルートを普通乗用車で行く場合の高速料金は
湊町――和歌山北IC間のETC利用で片道¥1940、往復¥3880である。実際にはこれに燃料代がかかるので、南海電車で往復特急の座席指定を利用しても、和歌山市駅ビルでお土産を買うことができると思う。
パターン2 バスで冬場のキス釣行
日付 令和4年12月17日を想定
ルート 湊町バスターミナル発着(JR西日本バス 大阪―白浜線利用)
パターン2(作図:TSURINEWSライター牧野博)当日(12/17)の潮回りは(白浜標準 気象庁HPより)は
満潮=12:35
干潮=5:36 19:18
であり、上げ潮のよく動く時間帯は少し狙いにくいものの、潮位の高い時間帯が午後の気温の高い時間帯に当たっていて、冬場の投げ釣りとしては狙いやすい時間帯になっていると思われる。
ちなみに、類似のルートを普通乗用車で行く場合の高速料金は、湊町―南紀田辺IC間で、¥3380円、往復¥6760であり、燃料代を入れて考えた場合、JR西日本バス大阪―白浜線の方を利用すれば、同じ経費でエサ代位は浮くことになる。帰りにバスの座席で疲れを休めることができるのは大きなメリットである。
パターン3 のんびりキス釣行
日時 令和4年10月29日を想定
ルート 和歌山駅発着(JRきのくに線利用)
パターン3(作図:TSURINEWSライター牧野博)当日(10/29)の潮回りは(御坊標準 気象庁HPより)
満潮=8:36 19:29
干潮=1:44 13:59
であり、上げ潮回りを狙うことはできないが、下げ潮の動く時間帯を釣ることはできる。この時期だとまだ水温がかなり高いので、水深のあるポイントならチャンスがある。
類似のルートを車で行く場合、和歌山IC―印南IC間はETC利用で片道¥1190、往復で¥2380円であるが、往復分の燃料代を考えれば、電車利用の方が安いと思う。
ただ、普通列車利用になるので、途中で乗換が必要であり、距離の割にやや時間がかかる。また、JR印南駅は印南港よりもかなり高い場所にあるので、帰りは上り坂を歩く。少し時間の余裕を見ておく必要があるだろう。この類似パターンでのんびりキス釣行を実施計画中である。その釣行記については、まとまり次第レポートしたいと考えている。
実際の電車や高速バスのダイヤを調べながら、いくつかの釣行パターンを考えてみた。
ここ10年ほどで、高速道路や国道バイパスの自動車専用区間がかなり伸びてきたことや、新型コロナウイルスの影響もあり、以前と比べ鉄道も本数が減り、列車の運転区間が短くなっている。
また、鉄道や高速バスは、平日と土休日で発着時刻などが変わっている場合も多いので、ネットやスマートフォンで事前によく調べておくことで、余裕をもって釣行できる。また、エサは前日に調達しておく方がいい。
電車・バス釣行での荷物まとめ方
電車・バス釣行では、マイカー釣行の場合より荷物を絞り込むことが必要である。投げ釣りの場合だと
・竿はできるだけ1本、リールも一台(竿にセットしておく)。
・仕掛けやオモリ、エサ、替えスプール、小物類などは全て中型のクーラーに収納する(投げ釣り用のクーラーだと、サイドポケットや餌箱、竿立てなどが付いているので便利)。
・食料や飲料水も保冷材とともにクーラーに入れ込む。
という形にすれば、竿一本、クーラー1個で釣行することも可能である。あと必要であれば、中型のカバンがあればほぼ釣行に必要なものが足りる。リュックも使用できるが、投げ釣りの場合は、キャスティングや、釣り場内での小移動が多いので、できれば竿1本、クーラー1個にまとめたい。
ハゼのミャク釣りの場合でも基本は同じである。クリールはクーラーに比べ、保冷力がやや低いので、電車釣行の場合は、小型のクーラーにした方が無難だ。竿は、小継のものがコンパクトで便利だが、置き忘れないように注意したい。
やはり小物類などもできるだけ絞り込みたい。こんなときこそチチワから錘までワンセットになったものが威力を発揮する。あとは、仕掛け巻きに連続仕掛けを巻いたものとハサミ、エサ、ウエスや若干のサルカンなどがあればOKである。
竿はできるだけ竿袋に入れておきたい。最近はリールをセットしたままで使用できるロッドケースも市販されているようだ。並継の竿では難しいかもしれないが、竿を安全に持ち運ぶために、できれば活用したい。
うまく潮時を捉えながら、疲れを少なくするための電車・バス釣行であるから、道具を少なくするための裏技にも少し目を向けてみると、いろいろ工夫の余地があると思う。
<牧野博/TSURINEWSライター>
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