南方の魚『カライワシ』を東京湾で目撃 ルアーで狙って釣る方法は?
2022年10月16日 11:30
抜粋
東京湾周辺の生態系はここ数年でどんどん変化しているように思います。本来まず見られないであろう珍しい魚の姿も。今回はその中でも「カライワシ」の生態とルアーでの釣り方を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)


東京湾周辺の生態系
数年前と比べ、東京湾内の河川の生態系はガラリとかわったと感じます。12月、へたをしたら1月でも河川にクロダイが群れているし、マゴチもよく釣れるようになりました。さらに昔ではまず釣れなかった、メッキなども釣れるようになったのには驚きです。
確かに工場からの温排水や、生活排水などの影響もありますが、これらの温暖な水質を好む魚が近年釣れるようになったことを考えると、やはり地球温暖化は進んでいるんだなと思わされます。
カライワシ
さらに驚きは、本来まず見られないであろう珍しい魚が東京湾内の河川で釣れていることです。それが、カライワシです。カライワシは温暖な水質を好む魚で、沖縄などではよく釣れているのを聞きますが、東京湾でその姿を確認したのは、筆者は2~3年前からです。
調べてみると少ないながらもカライワシの釣果報告が東京湾でもありました。しかし、湾奥の、さらに言えば千葉の工場に囲まれた、とてもキレイとは言えない小河川で釣れた報告はありません。今回はこの謎のフィッシュイーター、カライワシについて生態とともに紐解いてみたいと思います。
近年釣れるようになったカライワシ(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)カライワシの生態
カライワシの生態については、謎の部分が多い。調べていくと、硬骨魚の分類群の1つ、2科2属8種で構成される小さなグループで、これには、イセゴイ、アトランティックターポンなどの絶滅した魚類も含まれるそうです。
生息域
やはり、熱帯、亜熱帯の浅い海が主な生息域で、淡水や汽水域にも入ります。東京湾だと都内の河川でも確認されているようですが、都内でこれを釣ったという記事や映像はなかなかありませんでした。
食性
イワシに似てはいますが、イワシよりも獰猛で、完全なフィッシュイーターです。イワシのようにウロコが剥がれやすく、口はシーバスとまではいかないまでもかなり大きいです。
口が大きい(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)河川での主なエサ(ベイト)は、ボラの子供(イナッコ)だと思いますが、エビやカニなども捕食しているでしょう。さながら細長いシーバス?といったところでしょうか?釣り上げるとビチビチと猛烈に暴れます。エラ洗いはしませんが、ルアーに掛かると水面から飛び跳ねるようにジャンプします。やはりシーバスと似てますね。
カライワシのベイト(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)ルアーでのカライワシの釣り方
カライワシはルアーへの反応はすこぶる良好です。新たなルアーフィッシングのターゲットになりうるかもしれません。そんなカライワシをルアーで釣る際のポイントや狙う場所などについて説明したいと思います。もちろん、エリアによっては当てはまらないこともあります。ここでは筆者の地元、千葉の小河川での釣り方を参考に説明していきます。
使用ルアー
カライワシは主に表層系のルアーに反応しますが、意外にもトップでは出ません。フローティングミノーかサスペンドタイプがいいです。
そして何よりも大切なのがルアーのサイズです。5~7cmくらいの小型ミノーにしか反応しないのです。7cmでも大きいくらいです。それ以上のサイズのルアーを何度も試しましたが、全く反応しませんでした。これはバイブレーションでも同じです。小型のバイブレーションにしか反応しません。30cm級の良型でもなぜか小型のルアーにしか反応しないのです。
小型のミノーのみ反応する?(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)釣り方
釣り方は簡単です。普通のただ巻きか、流れにまかせてゆっくり巻くだけです。ナイトゲームは流すだけでも釣れます。デイゲームは、バイブレーションやフローティングミノーの速巻きが有利ですが、ゆっくり巻いても釣れます。
ルアーを見切るのも早いので、色やサイズをかえながら釣るのがいいでしょう。比較的簡単に誰でも釣れるターゲットと言えます。
狙うポイント
そして、釣れるポイントですが、けっこう汚い場所にも生息していて、ごく浅い場所に群れているのが特徴です。それこそ水底が見えるくらい浅い場所にも平気で泳ぎ回っています。ゴロタ場や障害物周りでよく釣れますが、水が動いていないと口をほとんど使いません。引きも強く、ルアーへの反応もいいので釣って面白いです。
食べたことはありませんが、塩焼きなどがおいしい魚のようです。さらに群れに当たれば数も釣れるし、昼でも夜でも釣れるのがいいですね。ナイトゲームの方が釣りやすく、型も良いのでオススメです。
浅い河川こそカライワシのポイント(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)かわり続ける生態系
いかがだったでしょうか?地球温暖化の恩恵?とも言うべき魚、カライワシについて少し興味を持っていただけたでしょうか?近年、サンマやスルメイカが取れないかわりに、ブリやシイラ、トラフグなどが大漁に水揚げされたり、東京湾奥の海釣り公園で、サゴシやブリが釣れたり、明らかに海や川の生態系はかわってきています。
カライワシも同じです。身近な、それも市街地を流れる河川でこのような珍しい魚が釣れるということは、水温が昔より高く、生態系そのものがかわってきている証拠です。カライワシが新たなルアーフィッシングのターゲットになることは楽しみですが、かわり続ける海や川の生態系の変化には正直複雑な気分です。それがこんなにも身近に迫ってきていると考えると、これで良いのか?とも思います。
筆者のよく行くフィールドでは、シーバスなどは相かわらず釣れてはいますが、昔より少なくなったと感じる一方で、クロダイやボラなどは増えたと感じます。これも地球のサイクルなのかもしれませんが、いつまでも釣りが楽しめる環境を自分達の手で残せて行けたらと思います。
カライワシのポイントではセイゴもよく釣れる(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)<宮坂剛志/TSURINEWSライター>
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