【2022年】イカダエギング入門 陸っぱりとの釣り方の違いは水深?
2022年10月20日 17:00
抜粋
今年の秋のアオリイカはどこを見ても好調で、どうやら当たり年のようだ。堤防、船、イカダとどの釣り場も盛況で、エギング人気は全くかげりを見せることがない。今回はその中でも混雑知らずでスレ知らず、船酔い知らずのイカダエギングについて解説したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)


2022年のアオリイカの状況
今年は猛暑のせいか、春に生まれたアオリイカたちの成育は極めて順調のようだ。特に日本海側のイカダ、特に福井県の小浜湾に面したイカダは好調で、1組3ケタ超えや9月半ばで胴長20gを超える個体も確認されている。
一方、熊野灘に面した三重県・紀東方面でも新子サイズが多く確認されており、10月に入れば本格化する見込み。数の日本海に対して型の紀東といった感じが毎年のパターンだが、今年は数も多いようでかなり期待できそう。
船に弱い人でも安心して楽しめる(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)またこのエリアは10月いっぱいで閉幕する日本海と違い、12月中ごろまで楽しめるロングラン。場所によっては、年が明けても楽しめるイカダもある。
どの釣り場でもそうだが、秋が深まるにつれて数は減ってサイズが上がってくる。
イカダエギングのタックル
タックルについては、陸っぱりで使うものと全く同じものを流用できる。
タックル図(作図:週刊つりニュース中部版 編集部)ロッド
基本的に船からのティップランと違い、キャスティングがメインとなるので、飛距離が出る8ftクラスのエギングロッドが望ましい。
リール&ライン
2500番クラスのスピニングリールに、PEライン0.6~0.8号を150mほど巻いておく。リーダーは根ズレに強いフロロカーボンラインの2号を1ヒロ程度、メインのPEラインと摩擦系のノットで結束しておく。
リーダーの先にはエギの交換に便利なスナップを結び、エギを取り付けたら準備完了だ。
エギ
2.5~3.5号まで幅広く用意しておこう。カラーはピンクやオレンジなどのアピール系からオリーブや茶色、アジカラーなどのナチュラル系もいくつか用意しておきたい。
陸っぱりと違い、イカダは足元から水深があるので、確実に底を取るためにシンカーは必須アイテムだ。エギの鼻に装着するマスクシンカーやラインアイに装着するアゴリグシンカーなどだが、重さは3~5g程度あればいい。
エギは2.5~3.5号までを使い分ける(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)シンカーの重さは潮の速さや風の強さによって使い分け、確実に底を取れる重さのシンカーを装着するようにしよう。
ハンダやマスクシンカーでウェイトアップ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)その他に必要な装備やアイテムとしては、膨張式のライフジャケット、エギや小物を入れたバッカン、クーラーボックス、帽子、偏光グラス、手拭きタオル、万が一の大物に備えたネット、釣ったイカを生かしておくスカリなど。
10月のおすすめイカダ
日本海に目を向けると、福井県・若狭大島のイカダに渡しているあみや渡船。8月下旬からイカダのアオリイカが開幕しており、初期は1人で40~50匹の釣果も見られたが、現在はいい人で1人15~20匹といったところ。もちろん状況にもよるが、サイズは確実に上がってきており、胴長20g級も交じっている。
紀東方面では、三重県・南伊勢町の迫間浦エリアに注目したい。このエリアでイカダへの渡船を行っているのが、宝成渡船、日乃出屋、澤村渡船の3軒。10月に入ってからアオリイカの釣果はうなぎのぼりで、サイズも良型がポツポツ交じっており、これからが最盛期を迎える。
イカダは足場が良く安全面でも抜群(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)このエリアは黒潮の影響を受ける熊野灘に面していることもあり、水温が極端に下がらないため、日本海が閉幕する11月以降も盛期が続く。朝夕が寒くなるほどになっても、1kgに絡む良型が狙えるようになる。
10月中旬では日本海も熊野灘もどちらでも好釣果が期待できる季節。釣果情報をよく確認して、釣行先を決めていただきたい。
釣行の流れ
釣行先と釣行日が決まったら、まずは予約の電話。そして前日の午後7時すぎには出船確認の電話を再度入れる。集合場所には出船時間の30分前には到着するようにしておこう。
受付を済ませたら船長の指示に従って荷物を船に積み込むわけだが、エギングの場合クロダイ釣りほど荷物は多くないので、台車などは使わなくてもいいと思う。船が出てイカダに着き、自分の名前が呼ばれたら素早くイカダに荷物を上げる。
荷物は中央付近にまとめておく(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)他の人がイカダに渡るときも、荷物の受け渡しの手伝いをしよう。皆で協力すればより早く、より安全に渡ることができるのだ。
イカダに渡ったら、荷物を素早く中央に集めておく。風が強ければ飛ばされやすいものはしっかり固定しておこう。そしてここからタックルの準備に取りかかる。
水深を意識しよう
釣り方としては、前述の通り陸っぱりのエギングとほとんど同じだ。違うのは、沖に向かってキャストする陸っぱりに対し、イカダは陸に向かってキャストするということ。それはエギが手前にくるほど、水深が深くなっていくことを意味する。
キャストしてエギを底まで落としたら、2段シャクリ、3段シャクリを入れ、その後のフォールやステイでイカを乗せるわけだが、特にフォールの場合、どんどん水深が深くなるのではっきり着底するまでイトを送り込んでやる必要がある。
のんびりとスレ知らずのアオリイカを狙ってみよう(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)エギング創成期のころであれば、アオリイカもウブな個体が多かったので、エギを追いかけてきてサイトフィッシング(見釣り)に持ち込める展開もよく見られたが、最近はイカも学習したのか、あまり表層まで浮いてくることがなくなったように思う。
よほど活性が高くない限りは、中層より下でヒットすることが多い。このことから、エギを見せるレンジは底周辺を基本に中層までを意識するようにしたい。
もちろん日によってはイカがエギを追いかけてくるのが見えることもあるため、そんなときはイカの反応を見ながらサイトフィッシングに熱中してほしい。
アタリを見極めよう
アタリの出方は千差万別。ジワーッと押さえ込むアタリ、ピンとラインを弾くアタリ、いきなりひったくるようなアタリ、モゾモゾとした違和感のようなアタリ、フォール中のラインが止まるアタリなど。
晩春にはキロに絡む良型も狙える(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)中でもひったくるような分かりやすいアタリは、カンナ(ハリ)に掛かりにくいように思う。最初はシャクったら乗っていた……ということがほとんどだと思うが、数を釣っていけば「コレがアタリか」と分かるようになってくるはず。ティップランのように誰でも分かるアタリではないだけに、場数を踏んでいくことが何より重要になる。
風の影響が釣果に直結
イカダに限らず、キャスティングのエギングは風が大敵だ。風がないほどキャスト精度も上がるし、微妙なアタリも取りやすくなる。逆に風が強いときは極端に釣りにくくなる。アタリは判別しにくく、それこそシャクったら乗っていた、ということがほとんどになるだろう。
風があるときに重要なのが、いかにラインスラック(イトフケ)を少なくするかということだ。まず行うのがエギのウエートアップ。アゴリグシンカーやマスクシンカーなどを装着し、エギの自重を上げることでラインテンションを保ちやすくする。
取り込み時はスミ攻撃に要注意(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)もちろんエギの自重が上がれば、フォールスピードが上がりイカがエギを抱きにくくはなるが、活性の高い秋イカは少々早く沈むエギでも飛びついてくる。そのデメリットよりもラインスラックを少なくするメリットの方が大きい。
そしてもうひとつは風でラインが流されないよう、キャストしてエギが着水したら穂先を海面に突っ込み、ラインを水中に入れて風の影響を極力少なくしてやること。これをするだけでエギが流されすぎることもなく、ラインスラックを最小限に抑えることができる。
場を休めることも重要
陸っぱりよりもスレていないアオリイカが狙えるイカダエギングだが、最大のデメリットが移動できないこと。イカダの周囲360度がポイントとなるが、一定のポイントを攻め続けている以上、必ず釣れない時間帯もある。そんなときはいったん場を休めてやることも大事だ。
砂地があればコウイカもよく交じる(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)帰りの運転に備えて昼寝をするもよし、サビキなんかでアジなどを狙ってみるのもいい。肩に力を入れすぎずに、のんびり楽しんでほしい。
<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>


















