大阪湾・沖波止でのノマセ(泳がせ)釣りで45cmハマチをキャッチ
2022年10月26日 17:00
抜粋
秋のハイシーズン、大阪湾:泉南エリアの青物が絶好調ということで、泉佐野一文字へ釣行。ノマセ釣りに挑み、シオ(カンパチの幼魚)とハマチの釣果を手にすることができた。天候・海況・釣り座・周りの釣り人と、全てに恵まれた幸運な半日の釣行記をお届けしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)


大阪湾沖波止は釣行自体が一苦労
2022年秋、ハマチにサゴシ、中にはブリ・メジロにサワラと、大阪湾の各所での青物の釣果情報が連日のようにWEB上に飛び交っている。泉南地域も絶好調で、一攫千金を狙って多くの釣り人達が釣行を試みるも、釣り場の収容力には限界があり、まともな釣りができる釣り座の確保はおろか、釣行自体が一苦労という異常事態となっている。
私(筆者)も10月1日の土曜日の釣行を決めたはいいが、当初考えていた岸和田一文字は、午前中の渡船のWEB予約枠80人分が、たった1分間で瞬殺してジ・エンド。次善の策として現地先着順に渡船を受け付ける泉佐野一文字に行き先を変更したものの、こちらも一番船で波止に渡れなければ実質ジ・エンドの大激戦区。
徹夜で車を走らせて、前日23時ごろに泉佐野一文字に渡す葵渡船の駐車場に到着したにもかかわらず、無人の乗船場では、はるか以前に地元常連を中心とした何十人もの先客が一人一個の荷物を乗船場の並び列に整然と置いて、先着権を主張していた。この暗黙の「荷物置きルール」は、理不尽だと思ったところで覆す術はない。従うが吉と割り切って、一番後ろの荷物の後ろに私も1個手荷物を置き、一番船に乗れないかもしれないと不安を抱きながら、車中で仮眠をとることにした。
未明の順番待ち(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)北寄り外向きの釣り座を確保
4時前に目を覚ますと、駐車場は多くの車で埋まり、乗船場には釣り人本人が続々と並び始めていた。私も専用カウンターに置かれた乗船名簿に記入して、全ての手荷物を持って乗船場の並び列に加わる。周りを見渡すと、目測で乗船定員の倍近くの数の釣り人がいて、乗船場の区画からも溢れ出ていた。ルアーマンが大半で、私を含むノマセ釣りやフカセ釣りの人は少数派。
泉佐野一文字略図(作図:TSURINEWSライター伴野慶幸)出船10分前、船長の指示による乗船が並び順に始まると、先客が次々と乗り込んでいく中、私も幸いなことにラスト6人目で始発便に乗船できた。始発便は定刻の4時30分に出船したが、船中では全員救命胴衣とマスクを着用し、会話は控えめと、船長からの注意事項とコロナ警戒は心得たもの。
船は5分余りで波止に到着し、私は一番人気の1番の船着場で降りたが、ベストポイントの北端の赤灯台周りとその付近には入れず、辛うじて北寄り外向きの場所に釣り座を構えるのが精一杯だった。後から2番船に回った釣り人達は、船着場1番付近の外向きは何処にも入れる余地はなく、やむなく別の釣り座を求めて南へ移動していった。
葵渡船(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)なお、泉佐野一文字の形状と船着場などは略図のとおりだが、詳しい解説は、以前の投稿「大阪湾の沖波止紹介:岸和田&泉佐野一文字 都市近郊でアクセス良好」をご覧いただきたい。
また、乗船手続きやライフジャケット規格に関する主な注意事項などは、葵渡船のホームページの「お知らせ」に掲載されているので事前に確認しておいてほしい。
サビキ釣りで小アジを確保
夜明け前、波止上ではルアーマンたちがタチウオを狙っていたが不発。私はノマセ釣りに必要な小アジ釣りを確保するためのサビキ釣りの準備にかかる。
タックルは磯ザオ5号5.4mにミチイト5号を巻いた両軸リールをセットし、まきエサカゴはサビキの上下それぞれに付けるダブル方式とし、上カゴとサビキの間にクッションゴムを介する。サビキはフラッシュ仕様のサバ皮のハリ7号、幹糸7号、ハリス4号の小アジ釣り向けのノーマルなものを選んだ。
サビキ釣り仕掛け(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)波止際は水深が5m足らずの浅い波止なので、タナは底ギリギリからを切るイメージで、投入地点は竿下よりも少し遠めの2本分ぐらい先に軽く投げ落とし、小アジのいる層を線ではなく面で捉えるように試みた。
夜明けまでは不発だったが、夜明けと同時に小アジが掛かり始めた。釣った小アジはスカリバケツに入れて活かしておき、使う分だけをビニールバケツに小分けするようにしたが、残念なことに豆アジ級が中心で、エサの活きアジとして使えるサイズをまとまった数キープするまでには時間を費やした。
まずはエサとなる小アジ釣り(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)サビキ仕掛けでシオ34cm
夜明け直後に隣のルアーマンがハマチを釣り上げ、北端の灯台と船着場3番付近でもロッドが大きく曲がっていた。朝マヅメの到来を見て焦りはあったが、当日は中潮で9時過ぎの満潮までは上げ潮という潮回りなので、ノマセ釣りの勝負時間帯はまだ先だと心の中で言い聞かせ、私はサビキ釣りを続けた。
ところが6時30分過ぎに予想外の出来事が訪れた。サビキ仕掛けに小アジが掛かると、次の瞬間ズドンとした強い引きにかわった。あわてて体制を立て直したが、明らかに大物が食いついている。ハマチと思って慎重にやりとりし、海面に浮かせると、見えた魚体は平べったい。シオだ。
サビキに掛かった小アジにアタックしてきたという、偶然のノマセサビキ状態になっていたわけだが、いつバラしてもおかしくない状態にまごつく私を見かねたのか、隣のルアーマンがタモ入れの助太刀をかって出てくれた。おかげでシオは無事タモに収まり、検寸すると34cmと上々のサイズ。偶然に釣れた魚ではあったが、喜びは格別。ルアーマンに大感謝だ。
サビキ仕掛けでシオゲット(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)ノマセ釣りスタート
まとまった数の活きアジが確保できたのは7時30分ごろ。ここで遅まきながらノマセ釣りに転じることにした。タックルは磯竿5号5.4mにミチイト5号を巻いたスピニングリールの組み合わせで、ウキは定番の発泡ウキではなく、活きアジに掛かる負荷を少しでも低くするために、棒ウキを選択した。接続する自作のノマセ仕掛けは、クッションゴムの先には、カン付き丸セイゴ12号とカン付きチヌ一号の親バリと孫バリの2本バリ。
ノマセ釣り仕掛け(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)小アジの掛け方は、活きアジのサイズが小さめではあったが、親バリは背掛け、孫バリは尾びれの近くに刺すこれまでの私のスタイルで臨む。タナは2ヒロ半に設定し、できる限り沖向きに仕掛けを投入する。両隣のルアーマンのキャストを妨げないように、左右に広くは流せず、こまめに打ち返してトラブルを避けるよう心掛けた。
アタリはあるが食い込まない
8時過ぎ、海面では時折小魚が跳ねたり、群れをなして何かに追われるような動きを見せたりと、青物の到来を予感させる雰囲気は感じられるのだが、居並ぶルアーマン達が繰り出すキャストの放列も空しく、誰一人ロッドを曲げることができないお手上げ状態。こうなるとノマセ釣りのほうが強い。サイズは小さめながらも、文字通り活きのいい生きアジを泳がせると、時折棒ウキが激しく上下したり、突然横走りしたりと、ノマセ釣りならではの反応が時折り見られた。
8時20分ごろには、棒ウキがフッと沈み、リールのスプールから道糸がゆっくりと出ていく場面もあったが、しばらく待つとウキは海面がぴょんと出てきてしまう。仕掛けを上げると、活きアジは死んでいて表皮の一部が剥がれていた。
数投後にまた同じようなシーンがあったのだが、ヒットには至らず。小魚を捕食しようとする何らかの魚が寄ってきているのは間違いなさそうだが、個体が小さいのだろうか、アタリはあっても食い込まない……。
釣り場風景(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)ハマチ45cm登場
9時10分過ぎ、ついに待望の時が訪れた。海面では小魚があわただしく動き回り、隣のルアーマンが「何かに追われてるんちゃうか?」とつぶやきながら、そのピンポイントにルアーを送り込む。私も海面に今までと違う雰囲気を感じていたところ、ほどなく棒ウキがスパッと深く沈んだ。リールのベールを倒すと、スプールから道糸が跳ねるようにパラパラパラと勢いよく出て行った。明らかに青物の反応だ。
隣のルアーマンとのおまつりトラブルを避けるべく、早めの勝負に取り掛かることにした。竿を大きく煽るとフッキングに成功。力強い魚の引きに心の高ぶりは増すばかりだ。リールのドラグ調整をして急激なショックを避けつつ、魚を手前に寄せていく。周りの釣り人の視線が私に集中する中、ルアーマンが本日2度目の助太刀に来てくれた。申し訳なさを感じながらもタモ網を託して、私は魚を寄せることに集中すると、ハマチが海面に姿を見せた。
タモ入れ間際の抵抗に耐えると、ルアーマンのアシストのおかげで無事タモ入れに成功。サイズは45cmと小さめながらも、ハマチはしっかりと活きアジを飲み込んでいて、親バリと孫バリがしっかりと喉の奥と口元をとらえていた。
ハマチをキャッチ(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)最終釣果
内向きで小気味良くカワハギの釣果を重ねていくベテラン師の姿を横目に見ながら、9時30分に納竿。最終釣果は朝に偶然に釣れたシオ34cm、狙って釣ったハマチ45cm、小アジ多数となった。
余った小アジもお土産に(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)私にとっては、天候・海況・釣り座・周りの釣り人と、全てに恵まれた幸運な半日となったが、早朝に釣果を得た人を除いて大半のルアーマンはノーバイトに終わり、全体的には厳しい日となってしまったようだ。10時の便で波止を後にしたが、疲れ切った表情の釣り人が多かった中、魚の尾がはみ出たクーラーを抱えた釣り人もいて、船内は明暗が大きく分かれた。
船着き場に着くと、船長に釣果を報告し、ノマセ釣りでメジロを釣り上げた常連とともに、しばし歓談。「青物はおるんやけど、ルアーを追わんね」と、多くの釣り人を波止に送りながらも、釣果を手にする人が限られている近況を憂う船長の複雑な思いがうかがえた。帰宅後、釣果はバター焼きと南蛮漬けで賞味した。
バター焼きの南蛮漬けで満喫(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)<伴野慶幸/TSURINEWSライター>
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