電車でちょい投げ釣りに行ってみた 電車釣行ならではの注意点とは?
2022年10月31日 17:00
抜粋
前回は、電車・高速バス釣行のメリット・デメリットについて報告した。今回は、実際に鉄道を利用した釣行記の状況を、釣況報告とともにご紹介したいと思う。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター牧野博)


電車でちょい投げ釣行
もう10月に入ったが、水温はまだまだ高く、キスは浅場にいてニアポイントで狙える。そこで今回は、前回レポートのパターン3を少し距離延長したかたちで、和歌山市内から田辺・芳養へのライトタックルによるチョイ投げ釣行を実施した。実際の釣行にトライすることで、実践してみないとわからないことも発見できたのでまとめてみたい。
電車釣行スケジュール
和歌山市内から田辺・芳養まで、午後のんびりキス釣行
実行日時 令和4年10月8日(土)
ルート 六十谷駅発着(JR阪和線・きのくに線利用)すべて普通列車利用
往路の時刻表と料金(作図:TSURINEWSライター牧野博)12:10~17:30の間、芳養漁港から隣の小さな砂浜までを、何か所か徒歩でミニランガン釣行。
復路の時刻表と料金(作図:TSURINEWSライター牧野博)最寄りのJR駅までの往来は、徒歩であるので、実際にはこの行程の前後にあるていどの時間を要している。
鉄道VSクルマ コスト比較
ちなみにこの行程を車で釣行した時の高速道路の通行料金は、和歌山IC―南紀田辺IC間の休日割引で片道¥1520、往復で¥3040円、高速部分の走行距離は往復で136.8km(数字はNEXCO西日本HPで検索)で、20km/Lの燃費のいい車で走って、レギュラーガソリンで燃料代が約¥1000とすると、合計¥4040と、単純に計算すれば¥680鉄道の方が安く釣行できたことになる。一人釣行なら、充分コスト的にメリットがあるといえるだろう。
ただし今回は行程のすべてを普通列車で行った。特急列車を利用すると、別途指定席特急料金(片道¥1520)がかかるので、休日ならクルマ利用の方が割安になる。
鉄道VSクルマ 所要時間比較
やはりクルマの方が短い。今回特にすべて普通列車を利用していることもあり片道2時間半以上を要している(乗り換え時間も含む)。私が昼からののんびり釣行で御坊~田辺周辺へ行くときは、クルマで、昼食を軽くとってから行くことも多く、所要時間では約半分というところだろう。
時刻表を見ながら電車を乗り継いで(提供:TSURINEWSライター牧野博)その他 昼食の調達や食事時間など
鉄道利用だと、乗車前にコンビニ等で弁当を購入しておくことをおすすめする。今回、あえて、昼食を持たずに乗車した。和歌山駅での乗り換え時間13分の間に、駅の売店に走り、柿の葉寿司(¥1080)を購入でき、それを釣り場で食べた。箸を使わずに食べられるので便利で、美味しかったが、今、駅のホームで弁当を販売しているところは非常に少なくなっており、一度改札の外に出なければいけないところも多い。
さらに、在来線の特急列車でも車内販売のない区間が多くなっている。その点、クルマだとコンビニにも寄れるし、高速道路のサービスエリアでは食事や食料購入もできる。ただ、ついオマケでいろいろなものを買ってしまうことはあるが・・。
当日の釣況
釣りに関しては、漁港内とその南側の小さな砂浜にエリアを限定して、ミニランガンスタイルで探っていった。この時、竿1本とクーラー1個で、歩いてのポイント移動も比較的軽快にこなせた。
当日の釣り場風景(提供:TSURINEWSライター牧野博)午後からの上げ潮を狙ったが、最初の1~2時間は漁港内にフグが多く、仕掛けの消耗が激しかった。そこで南側の小さな砂浜に移動し1色ゾーンをゆっくりと探ると、15cmクラスだがキスが姿を見せた。同じポイントでキュウセンが2匹きたので、キスとの食べ比べのネタとしてクーラーに入れる。
再び漁港内に戻ると、上げ潮でキスが少し活性化したようである。秋口であるが比較的型が揃い、16~18cmが主体だった。漁港の最も奥の護岸から漁港の中心部に向かって投げると、荒々しい魚信。フグかと思ったが、これが当日最長の19cmのキス。夕まずめにかけての上げ潮を捉えることができたようで、終了してみればキス13匹、キュウセン2匹、チャリコ3匹、カワハギが1枚と、キス中心に4魚種の五目釣りを楽しむことができ、ライトタックルのチョイ投げとしては、まずまずの釣果だった。
なおエサについては、イシゴカイと赤イソメを持参したが、この日の当たりエサは赤イソメの方だった。きっちりしたエサの嗜好性のテストの形はとっていなかったが、イシゴカイはピンギス1匹のみでゲスト含めほとんどの釣果は赤イソメによるものである。
今回の釣行での釣果(提供:TSURINEWSライター牧野博)列車・高速バス釣行の場合の留意点
今回、列車釣行を実践してみて、気が付いたことがいろいろある。それをまとめてみた。
荷物はコンパクトに(提供:TSURINEWSライター牧野博)荷物はコンパクトに
荷物はコンパクトにまとめる。出来れば竿とリール1セット、中型クーラー1個で。
普通のキスの引き釣りで釣行するなら、使い慣れた並継の竿1本またはやや硬めの振出竿1本に絞る。リールは投げ専用リール1台、替えスプールやオモリはクーラーのサイドボックスに収納する。
その理由は主に2つ。一つは、行き帰りの電車やバスの乗車時、特に乗り換えを要する時に身軽に行動するため。もう一つは、釣り場でポイント移動を楽にするためである。クルマのように広範囲のポイント移動は難しく、徒歩で移動できる範囲でより積極的にポイントを探す工夫が必要である。
余裕をもった行動が必要
駅やバスターミナルまで時間を要する場合、早く出発する必要がある(行き、帰りとも)。
時刻表は常にチェック
ポケットサイズの列車時刻表、バスの時刻表は必ず携帯する。スマホの機能も利用できる。
前日の準備も
エサおよび人間のエサは前日に用意する(日帰り釣行の場合)。
特に、高速バス釣行や列車釣行の場合、駅のホームの売店が近年少なくなっているし、下車する駅や停留所は無人駅の場合も多い。下車後徒歩で釣り場に行くことも考えると、事前に準備すると余裕も持って釣行できる。
まとめ
今回、土曜日含め3連休の初日の釣行であり、列車も比較的乗客が多かったが、すべての行程で座って乗車できた。列車や高速バス利用の釣行は、CO2排出を減らすという意味では、環境負荷の小さい釣行である。また、アングラーにとっては運転から解放される、駐車場所の心配がいらないなどのメリットもある。大都市近郊のハゼ釣りや、海釣り公園などの釣行の時には、かなり有効な方法になるはずだ。
特に平日の仕事で大型含む自動車の運転をしているアングラーは、平日かなり運転で神経を使っておられると思う。列車に乗って、車窓をながめながらの釣行は、かえって新鮮味が感じられるのではないだろうか。
<牧野博/TSURINEWSライター>
芳養漁港



















