東京湾エサタチウオ釣行で117cm頭に36尾 良型狙いなら今【弁天屋】
2020年01月29日 11:00
抜粋
繊細なアタリにアワせて乗せる快感。そして、強烈なファイト。さらに、何の料理にしても美味しいと三拍子そろったターゲット・タチウオ。1月11日(土)、東京湾金沢八景の弁天屋を訪れ、一日船で釣行した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・奥野忠弘)
弁天屋にてエサタチウオ釣行
5時半に船宿着。いつも明るく出迎えてくれる弁天屋の女将と本田和芳店主にあいさつして、エサタチウオ船の受け付けを済ませる。船に向かうと、マダイやアジ、カワハギも好調ということで桟橋は熱気ムンムン。
午前LTアジ船には「午前中だけ時間が取れたのでサクッと美味しいアジを釣って帰ります」という上杉さんの先輩・千頭さんに遭遇。タチウオ船のミヨシには釣友の坂野さんが来ており、朝から釣り談義に花が咲く。
午前船、午後船、一日船と、様々なメニューで色々な魚種を狙えるこの老舗船宿は、ビギナーからベテランまで多くのファンがいて、この日も朝から大盛況。
久々のエサタチウオ
釣り座は先着順で、右舷大ドモから上杉さん、私、野村さん。左舷大ドモには田村さんと小田切さんグループ5人が並んで座る。
私は久しぶりのエサタチだったので、以前、店主に習った「エサは斜めにカットしてあるので、太い方を上にして上部を垂直にカット。上から5mmくらいの中心にハリ先を刺し、さらに二回縫い刺しにしてください。誘い方は、竿先を下にして、小さくシャクッてリールを一回転から三分の一回転くらいのリズムで誘い、アタッたら巻きを止めずに回転を四分の一くらいに落として本アタリを待つ。本アタリが来たら、強いアワセは禁物。竿で軽くアワせて一定の速度で巻き上げて」の基本を思い出しながら準備。
大型タチウオに胸が膨らむ
定刻の7時15分、満員御礼となる25人のタチウオフリークを乗せた船は、木村定義船長の舵取りで出船。快晴微風で絶好の釣り日和。
船長の話では「最近は湾奥の浅場で脂の乗った大型が好調です。魚が大きすぎてハリを飲まれるハリス切れでバラシが多発しています。3/0などの大きめで、掛かったらオマツリしないように高速で巻き上げて一気に抜き上げてください」とのことで、皆で期待に胸がふくらむ。
指5本級の腹パン98cmから登場
到着したのは川崎沖で私は初めてのポイント。こんな浅場に、この釣りの名物とも言える50隻以上の大船団が形成されており驚かされる。
「オモリは60号で統一してください。水深は20m。底から5mでやってみてください」というアナウンスでスタートフィッシング。
まずは、活性が高い魚を狙い、速めのシャクリにリール半回転で様子をみると、すぐに指示ダナでエサの先をかじるような繊細なアタリが到来。
ここでアワせてもハリ掛かりしないので、同じシャクリの強さのまま、リールの回転を1/4にして誘い上げると、5シャクリ目前後に竿先が水面に引き込まれる本アタリ。電動リールで巻きアワセをいれるとズシンッとヒット。中速で巻き上げて抜き上げたのは、98cmの腹が膨らんだ指5本級で思わずニンマリ。
怒涛のタチウオ5連チャン
次投では、竿先を20cmほど揺らしながら巻き上げるショートピッチの速巻きを試すと、同じタナでガツンと一発で乗って、そのまま同級を5連チャンし、ワクワクが止まらない。
上杉さんや野村さんをはじめ、船中あちこちでもすぐに1尾目の良型をキャッチして好調なスタート。
船長の言う通りサイズが大きく、アワセが遅いとか、ゆっくりすぎる誘いだとハリスまで飲まれてしまいハリス切れが多発。これほどハリが切られることは初めてだったので、皆が驚く。
潮止まりを迎えアタリが少なくなると、横浜沖の水深30mに大きく移動。
110cmのドラゴン!メーターアップが続々
新しい群れの活性は高いことが多いので、また速めで強いシャクリを試すと、思った通りガツガツと明確なアタリが訪れ7連釣。上杉さんや野村さんもメーターアップを連釣して「これだけ大型が釣れたらもう十分ですね」と満足顔。
私にひと際、強い引き込みが訪れ、オマツリしないように強引に巻き上げ抜き上げたのは110cmのドラゴン。
左舷の三宅さんも116cmの極太をキャッチ。「きょうはすごいですね」と大喜びしている。
船長の懸命な潮回りと、仲乗りの見事なサポートで、終日アタリが途絶えなかった。皆でバラシとキャッチを繰り返し、「あーやられた」とか「今度は乗った!」とか船上は終始にぎやかだった。
後ろ髪を引かれる思いで14時に沖上がり。
最終釣果
上杉さんは「小型が交じらず、目標の5尾以上が釣れたので大満足です」と11尾をキャッチ。私もメーターアップ6尾を含めて、90~116cmを19尾キープ。船中釣果は80~117cmが7~36尾で、ミヨシの常連・中村さんがトップ。
「魚影が濃く、サイズがいいので、まだまだ期待十分ですよ」と船長。確かに魚影は濃いので、皆も早めに挑戦してみてはどうだろう。
釣れたタチウオは刺し身や炙り、蒲焼きはもちろん、上杉さんに作ってもらった干物が絶品だった。
<週刊つりニュース関東版 APC・奥野忠弘/TSURINEWS編>