【2022年・秋】クロダイ狙い堤防フカセ釣り入門 タックル・エサ・釣り方
2022年11月19日 11:30
抜粋
秋の深まりとともに深場に落ちていくクロダイの荒食いが、身近な波止や堤防で最盛期を迎える。人気ターゲットのクロダイだけでなく、さまざまな魚がサオを曲げてくれて、初心者でもチャレンジしやすく楽しめるシーズンとなる。そこで今回は、手軽に狙える波止からクロダイのフカセ釣りを紹介したいと思う。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 濱田晃行)


波止でのクロダイ釣り
日本各地の沿岸に幅広く生息するクロダイ。中部地区の各漁港でも人気のターゲットとなっていて、波止から狙えるクロダイは前打ちや落とし込み釣り、紀州釣りなどさまざまな釣法で楽しめるが、今回紹介するフカセ釣りはクロダイだけでなく、グレ、マダイ、メバルやアイゴなどいわゆる他魚も掛かってくる。
精悍ないぶし銀の輝き(提供:週刊つりニュース中部版 濱田晃行)それはそれで楽しいのだが、これらを避けて本命のクロダイにさしエサを食わせるプロセスが楽しみの1つとなっている。試行錯誤して食わせたクロダイが水面に現れた瞬間のまぶしさを、ぜひ堪能していただきたい。
フカセ釣りのタックル
波止で狙うフカセ釣りのタックルを紹介しよう。
タックル図(作図:週刊つりニュース中部版 濱田晃行)サオ
各メーカーからクロダイ専用モデルが出ていて、魅力である強い引きをしっかりと受け止め、サオの胴から曲がる軟調ザオの仕上がりになっているモデルをお勧めしたい。
引きを堪能できる軟調子のサオ(提供:週刊つりニュース中部版 濱田晃行)タイプとしてはテトラ堤では1号、波止では目立った障害物がなく、じっくりとやり取りを楽しむことができるので、0.6号の5.3mのモデルを使用し、満月状態に曲がったサオを見て最高の気分に浸ってもらいたい。ちなみに私は00号の超軟調タイプを愛用して、サオ曲がりとともにダイレクトに強い引きを味わって楽しんでいる。
リール
2500番クラスのコンパクトなモデルで十分楽しめる。できればレバーブレーキモデルがお勧めで、フカセ釣りでは魚とのやり取りやタモ入れ時、ハリやハリスの交換時の所作の中でミチイトの出し入れをする機会が多いので、レバー操作1つでイトを出せる機能は重宝する。
ミチイト
1.5~1.75号のサスペンドタイプのナイロンラインを使用。またはPEラインの0.6号クラスを使用する。それぞれ長所と短所があり、ナイロンラインは適度な張りがあってサオ先などへのイト絡みなどライントラブルが少ないことが挙げられる。
PEラインの長所は、何といってもその細さの恩恵を受けて、イトさばきが楽なこと。仕掛け投入後のラインメンディング時、細い分水切れが良く、仕掛けが浮き上がらない。さらにミチイトの表面張力を切る作業も、細いので簡単にできる。
短所としてPEライン特有のしなやかさが仇となり、穂先に絡みやすい。それでも私は利点が大きいので、最近はPEラインをメインに使用している。ハリスは1.5号のフロロカーボンラインを標準として1.2~1.75号を用意して、状況に合わせてチョイスする。
ウキ
ウキは円すいタイプと棒ウキに分かれるが、クロダイ狙いでは棒ウキをお勧めしたい。ウキのトップで小さなアタリも取りやすく、消し込んだときのドキドキ感がたまらなく楽しい。釣研のT-LANCERなら00~5Bまでそろっていて、近場から30m沖までさまざまな状況に対応できるので重宝している。
棒ウキと円すいウキ(提供:週刊つりニュース中部版 濱田晃行)港湾のポイントだと二枚潮が発生しやすく、まきエサとさしエサがずれて釣りにならないときがある。こんなときは円すいタイプがお勧め。ウキを沈め、底潮に乗せてさしエサを流すときに効果的なので、00号~3Bをそろえておけば、問題なく釣りができるだろう。
まきエサとさしエサ
フカセ釣りに欠かせないまきエサ。あちこちまくのではなく、ピンポイントに集中することが大事で、底にまきエサをためて回遊してくるクロダイを足止めするイメージで打つことを意識しよう。
まきエサ(提供:週刊つりニュース中部版 濱田晃行)半日釣行だとオキアミ1.5kgに集魚剤を2袋が目安。濁りを意識したマルキユーのチヌパワー激濁りとムギやコーンが配合されて、アピール力が高い湾チヌスペシャルⅡなどがお勧め。しっかり混ぜ込み、底まで届けられるよう粘りを出し、まとめやすく扱いやすいまきエサに仕上げよう。
さしエサ(提供:週刊つりニュース中部版 濱田晃行)この時期はエサ取りの活性も高いため、定番のオキアミだけでは歯が立たないので、必ず数種類用意しよう。加工エサのスーパーハード、黄色の着色でアピール力の高い食わせオキアミ食い込みイエロー、食わせ丸エビイエローの他に固めのエサ、コーンとサナギ。あとはねりエサのエサ持ちイエロー、荒食いブラウン、高集魚レッドなどを用意しておけば太刀打ちできるだろう。
釣り座の選定
釣り人の心理として波止に行くと先端周りに行きがちだが、クロダイ狙いならむしろ避けた方が好場となる。狙いめは先端から20mほど手前。反転流が発生しやすく、潮が緩くなり攻めやすいポイントとなる。
釣り座の様子(提供:週刊つりニュース中部版 濱田晃行)横長の護岸などは少しでも変化がある場所が狙いめ。際には敷石が投入されていることが多く、きれいに並んでいるようでも、途中で崩れていたり一部切れていたりすることがある。このような場所には、エサになるカニやエビなどがたまり場になっていて、自然とクロダイも寄ってくるポイントとなっている。まずは変化を探してみることが、釣果への近道となるだろう。
まきエサでポイントを作る
クロダイ狙いはまずまきエサでポイントを作る意識を持つこと。一点集中で投入し、底に集魚剤の内容物であるムギやコーンをためて、その中にさしエサをステイさせるイメージで仕掛けを操作しよう。
まきエサを打つ様子(提供:週刊つりニュース中部版 濱田晃行)まきエサはヒシャクで打つが、カップの大きさがS、Mサイズがあり、釣行場所の水深が5m以内の浅場だとSサイズ。それより深い場合はMサイズを使うといい。深場にまきエサを効率的に届けようとすると、Mサイズで大きいまきエサを固まりで打った方がダイレクトに届くからだ。
浅場では散らばるように打って煙幕を作る、玉打ちをして底にためる、といった打ち方を明確にして組み立ててもらいたい。その時の状況にもよるが、良型ほど底付近にいるので上方に煙幕を作り、反応のいいエサ取りや小型のクロダイを寄せる。固まりで打って底の良型にアピールするイメージだ。
エサ取り対策は?
エサ取りがキツいときは、まずさしエサのローテーションでかわしていく。食い込みのいいオキアミから始めて丸エビ、ダメならねりエサ。さらに固いエサのコーンやサナギに移行して狙っていく。
ねりエサは形や大きさに変化をつけてエサ取りをかわし、黄色や赤、茶色など色や原材料の違うものを混ぜて使うことができてバリエーション豊富で重宝する。いろいろ試してその日の当たりエサを見つけてもらいたい。
サオの引き込み(提供:週刊つりニュース中部版 濱田晃行)さしエサローテでもかわせないときは、まきエサの外側、前後左右をエサの残る場所を探してみよう。意外に外側をうろついている個体もいるからだ。時には海中状況の情報収集として、まきエサなしで仕掛けを投入してみること。あくまでも見えない海中をイメージしないと釣果にたどり着けないので、さまざまなことを試してみる必要がある。まきエサの中にさしエサを置くことを中心に、置き場所のローテーションで探っていこう。
あと1つ、参考にしてほしいのが、仕掛け(さしエサ)の投入タイミング。基本的には仕掛け投入後にまきエサを打つが、仕掛けがナジんでさしエサが底に着いた辺りでまきエサを打つのも効果的。アジやコッパグレがエサ取りのとき、上層に寄りやすいので極端な時間差をつけるとさしエサが残りやすくなる。
逆にフグなどはまきエサに付いて底に沈んでいくので、まきエサの投入後タイミングを探りながら仕掛けを投入するといい。
今回紹介したさしエサ、仕掛け投入ポイント、投入タイミング、それぞれをローテーションして狙っていってもらいたい。
安全装備と清掃
手軽な波止でも着用しなければいけないのがライフジャケット。どんな遊びでも命の危険は付き物だ。最近では種類も多く、動きの妨げにならないものが販売されているので、必ず着用してもらいたい。
フカセ釣りで釣ったクロダイ(提供:週刊つりニュース中部版 濱田晃行)今回紹介したフカセ釣り。釣り座には必ずこぼれたまきエサが散らばっている。納竿後の清掃と洗い流すことを忘れずにお願いしたい。次に訪れる人のためにもお願いしたい。
以上を守って波止クロダイを満喫しに行きましょう!
<週刊つりニュース中部版 濱田晃行/TSURINEWS編>


















