【中部エリア2020】本流釣り初心者徹底解説 タックル・釣り方・練習方法

2020年03月02日 06:00

[TSURINEWS]

抜粋

秋の禁漁から約半年。待ち焦がれた川開きだ。そこで、ビギナーの諸兄に向けて本流釣りの初歩を分かりやすく書いてみた。ご一読を願いたい。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・冨田真規)

【中部エリア2020】本流釣り初心者徹底解説 タックル・釣り方・練習方法

本流釣りと渓流釣り

渓流釣りとひと口に言うが、チョウチン釣りに代表される源流釣りや、10mもの長ザオを振る大川での本流釣りも渓魚を狙う釣りだから、いずれも渓流釣りのカテゴリーである。一般的にはサオの長さ7m程度を基準に、より長いサオを使用する釣りを本流釣り、短い方は渓流釣りと呼んでいるようだ。

【中部エリア2020】本流釣り初心者徹底解説 タックル・釣り方・練習方法狡猾な本流アマゴ(提供:週刊つりニュース中部版 APC・冨田真規)

その境目はないに等しいが、本コラムでは、魚の潜む場所そのものを狙う釣りを渓流釣り、魚の着く場所へ何度も仕掛けを送る線の釣りを取り上げ、本流釣りと定義することにしてお話を進めさせていただく。

本流釣りのタックル

魚の着く場所へ何度もエサを流し込む釣りが本流釣りであるから、餌付(えづ)かせるポイントは当然自分の立ち位置よりも下流である。ターゲットから丸見えの位置にスタンスを構えなければならないこと、流す距離を稼ぐ必要があることの2点から、長ザオはこの釣りの必須アイテムとなっている。

【中部エリア2020】本流釣り初心者徹底解説 タックル・釣り方・練習方法サオは使い回しの効くものがオススメ(提供:週刊つりニュース中部版 APC・冨田真規)

自分の狙う河川の広さにもよるのだが、基本的には8m前後の超硬でも極軟でもない普通のサオが扱いやすいと思う。シーズンを通して満遍なく使えるし、尺物くらいなら余裕で対応する。本流ザオは、なるべく使い回しの効くものが重宝して無駄がないのでお勧めだ。

本流釣りの仕掛け

イトは細イト嗜好でも0.4号程度は張るべきだろう。私は5月ごろまでが0.6号で、それ以降は基本的に0.8号を使用することにしている。大きいイトを使用するのは欲の深さももちろんあるが、環境保護を訴える師匠の教えを守って通し仕掛けにせず(仕掛図を参照していただきたい)、高切れしたミチイトを水中に漂わせないようにとの配慮である。

【中部エリア2020】本流釣り初心者徹底解説 タックル・釣り方・練習方法タックル図(作図:週刊つりニュース中部版 APC・冨田真規)

また、本流釣りは基本的に大場所を釣る釣り。広くて深い本流で大物と勝負するのがこの釣りの醍醐味であるなら、安心してターゲットにサオを曲げさせるためにも必要な選択だと考えるからだ。

ハリは軸が太過ぎず刺さりの良いものを選ぼう。ミミズを使用する場合はワンサイズ大きめを。ブドウムシやイクラなど手に入れやすいエサはハリ先の甘くなったのを簡単に知らせてくれる。エサ付けの際にハリ先が滑ったら即交換だ。がまかつのナノコーティングシリーズは抜群の刺さりの良さで私の必須アイテムだ。

オモリは交換のしやすいヤマワゴム張シリーズがお勧めだ。少々値は張るが、オモリのまめな調整こそ本流釣りのキモと考えてほしい。サオ先からイトを介してぶら下がった不自然なエサに対してアマゴに口を使わせるには、全てはオモリ選択のバランスの良し悪しで決まると言っても過言ではない。流れ方に違和感を覚えたら即オモリ交換を。ここを怠ける釣り人に巧者はいない。

【中部エリア2020】本流釣り初心者徹底解説 タックル・釣り方・練習方法銀鱗との再会も間近(提供:週刊つりニュース中部版 APC・冨田真規)

大半の本流師が毛糸の目印を使用していると思うが、太さと大きさは好みがあるようだ。私は4つ付けている目印の下3つは水中に沈めて流れの抵抗を増幅させるために使用している。そのため、笑われるほど大きなものを付けているが、マヅメ時にも見やすいし、対岸からサオを出す人にも発見してもらいやすく、無用なトラブルを防止する役割もある。

良型アマゴのポイント

各ポイントの良型アマゴ狙う場所を解説したい。

本流エリア

本流で良型アマゴの釣果を得るためには、その河川を管理する漁協が成魚放流をしているかどうかが重要なポイントになる。残念なことに成魚放流事業から撤退する漁協が後を絶たないが、成魚の残りが美しく変身してわれわれのサオを曲げてくれるのがほとんどであることを鑑みれば、ぜひとも成魚放流が行われる河川でのサオ出しをお勧めしたい。

奥山エリア

奥山に分け入って、細い流れにチョウチン仕掛けのミミズを入れると狂ったようにコッパアマゴが飛びつく経験をお持ちの読者も多いだろう。あくまでも一般論だが、入渓に困難な渓ほど釣り自体は簡単になる。釣り人の少なさ、供給されるエサの少なさなどがその主な理由だ。

下流エリア

場所を徐々に下流に移していわゆる渓流域になると、アマゴやイワナも少々エサの流れ方にうるさくなってくる。テクニックの差が釣果に現れてくるのもこの辺りから。

例えば、岐阜県・吉田川を例にとると、道の駅磨墨の里より上流域、畑佐・三原辺りがその典型なのではないだろうか。それより下流はもう立派な本流釣りのカテゴリーだと私は考えている。川幅も広くなり、青々と水をたたえた大淵にはいかにも大アマゴがいそうだが、投げ入れた仕掛けからはなかなか魚信が伝わらず、ってのがよくあるパターンだ。広い本流域のどこを狙えばいいのだろうか。ビギナーが最初に立ち向かわねばならぬ壁である。

【中部エリア2020】本流釣り初心者徹底解説 タックル・釣り方・練習方法堰堤下は絶好のポイント(提供:週刊つりニュース中部版 APC・冨田真規)

流域とエサの関係

アマゴは時期、時間によって、その習性や定位する場所、集餌ポイントが変わる。それを考えながらポイントを選ばないと、いつまでたってもサオは曲がってはくれない。上流域では細かいながらもアマゴ、イワナの本命が釣れるが、少々下流に来るとウグイやアブラハヤなどの外道が増え、さらに下手ではニゴイや大ウグイなどしか釣れない。本流を志したころの私の釣果はまさにこれだった。

これも一般論だが、源流域の魚よりも本流のアマゴは大きく太い。この差は魚の取ったエサの量に起因する。本流域はエサとなるカワムシや小魚などの生物が多く、アマゴは食事に事欠かない。釣り師が流したエサに対する執着心が薄くなるこの事実こそが釣りを難しくしている原因なのだ。

流れが細くなれば当然、その行動半径も狭くなる。岩陰に潜み、流下するエサをひたすらむさぼることに終始するのがヤツらの生活の全てだったとしても、広い本流域であれば当然にその移動距離と守備範囲は増えるはず。何度も仕掛けを送ってアマゴにエサの存在をアピールする必要があるのはそのためだ。

【中部エリア2020】本流釣り初心者徹底解説 タックル・釣り方・練習方法何度も仕掛けを送ってアピールを(提供:週刊つりニュース中部版 APC・冨田真規)

時期や時間によって狙う場所も変化

時期や時間帯によっても狙うポイントは変化する。春先は水がぬくむ日中に瀬肩でゆっくり虫を食(は)んだりするが、夏場の水が煮える時期には朝夕のマヅメ時に溶存酸素の多い水通しの良い深瀬でエサを食む。水面でハッチする虫を見ているヤツらは釣りにくいが、底波に定位してエサを待つアマゴはわれわれのエサに反応する可能性がある。

こういった一般的に考えられる渓魚の習性に加え、その日の天候や水量から推したすみ家となる流れを読んでサオを出すポイントの道標とするのだ。増水中か減水中か、雨の前か後か、昨日よりも暑いか寒いか。全ての要素は連続して変化している。これらを敏感に感じながらアマゴは動いていることをいつも頭の片隅に置き、魚になったつもりで居心地の良い場所を想像してみよう。

具体的にエサを流すポイントだが、私はこれまでいろいろな機会で、「流れの変化する場所を狙うべし」と申し上げてきた。すなわち、岩や沈み石、橋脚、護岸にぶつかった深瀬の手前のカケアガリ、底が急激に深くなる所、浅くなる所。これらの場所は全て流れを変化させ、強弱・急緩の水圧を比較的お互いの近くに作り出す。虫を育む緩流に小魚が群れ、それらを狙う魚がそこここに集まり、さらにそいつらを狙う大アマゴが潜む。流れの中の食物連鎖の構図から、水圧の変化の集合場所こそ、サオを出すポイントだと考えられるからである。

【中部エリア2020】本流釣り初心者徹底解説 タックル・釣り方・練習方法川によっては大型のニジマスも(提供:週刊つりニュース中部版 APC・冨田真規)

ネットやSNSなどで仕入れた情報から明日出かける河川は選ぶとして、現場へ着いたらまずはじっくりと流れを観察し、前述の要素を加味してみて、一番に攻める場所を決定しよう。

本流釣りの攻略方法

狙いが定まれば次は攻略だ。がしかし、大川での釣りは難しい。川底が大きさの均一な石敷きであったり、のっぺりした砂地であったり。とうとうとした雄大な流れもまた、ビギナーの諸君には難攻不落の砦(とりで)に感じるはず。であれば、そんな場所でサオを出さず、例えば吉田川なら、明宝大橋より下流域の7m前後のサオで狙えるくらいの場所からトレーニングしてみよう。

仕掛けの流し方

向こう岸が気になっても流すのはまず足元から。長ザオは水際から離れて岸近くを釣るためのものでもある。不用意に立ち込まず、まずはその日の水量と流れをよく観察し、手前の流れから順に攻めていこう。川幅の真ん中近くまで立ち込んで、サオいっぱいに遠投している姿を見ることがあるが、これではなかなかアマゴは釣れない。どう頑張っても敵の着いている流れに素直にエサが流れてはくれないからだ。

狙う流れが定まれば、45度程度に構えたサオで余裕をもって仕掛けを送れる場所にスタンスを取ろう。アタリを感じようとイトを張るのは逆効果だ。穂先から水面までのミチイトがフワリと風をはらんで膨らんだぐらいで流れるのが理想的。時折川底を擦るオモリの感触が伝わればOKだ。

【中部エリア2020】本流釣り初心者徹底解説 タックル・釣り方・練習方法理想的な流し方(作図:週刊つりニュース中部版 編集部)

アタリとアワセ方

目印が落とし穴に落ちるようなアタリが出るならアワセも容易だが、こんなのは魚のやる気と流れの強さや深さ、時期に依存するところが大きく、実際には目印に変化があったかな?なんとなく掌(たなごころ)に生命反応が伝わったかな?くらいのアタリが多い。そのくらいで電光石火の早業を決められるのなら苦労はないが、少なくとも私には無理である。

苦もなく仕掛けを流せる流速がある早瀬なら、アタリもしっかり出ることが多いし、アマゴの反応も早い。しかし、活性の高いアマゴを狙って誰もがサオを出すこんな場所は、すでに抜かれていることも多く、意外に釣果に恵まれないことが多い。

私は大体秒速20cmから10cmくらいまでの遅めの流速を流してみることが多い。このくらいになると仕掛けのオバセ方やオモリの選択の良し悪しがつかみやすく、バランスの取れていない仕掛けではうまく流れに乗せられず底に詰まったり手前に寄ってきたりする。

【中部エリア2020】本流釣り初心者徹底解説 タックル・釣り方・練習方法こんな大イワナも(提供:週刊つりニュース中部版 APC・冨田真規)

これを回避するために、沈める目印の深さ、オモリの細かな調整、サオの寝かせ方・送り方を試してみて、流れに素直にエサを運ばせるように練習するわけだ。

練習方法

初めのうちは魚からの反応を期待せず、仕掛けが気持ち良く(という表現しか思いつかないのだが)流れていくようになるまで反復練習してみよう。それができるようになるころには、アマゴたちの目にも流したエサが留まるようになり、必ず口を使ってくれるようになる。

わずかなアタリを逃さず、瞬時に掛ける、なんて表現をよく用いられるのがアマゴ釣りだが、ゆったりとした流れの底では、びっくりするほどゆっくりとしっかりとエサをのみ込むことがよくある。これは私の経験上間違いのない事実なのである。

こうして1匹釣ったら貪欲に次の1匹を掛ける努力をしよう。出会うまでの時間を縮められるよう工夫しよう。この繰り返しこそが本流釣り上達への近道だ。

放流事業への理解

既述のとおり、成魚放流から撤退する漁協が増加している。カワウによる被害、放流日のみのにぎわい、成魚調達にかかるコストの増大。理由はさまざまだが、われわれ本流大物嗜好(しこう)の釣り師には大変残念なことである。

発眼卵や稚魚放流のみがなされる河川で釣れるアマゴは確かに美しいのだが、その数はコッパサイズを超えた途端に激減、塩焼きサイズはもう珍しく、尺オーバーとなると極端に少なくなるのが現状だ。

これは、天敵の鳥たちばかりでなく、他種や同種の魚類による生存競争の厳しさに加え、今や年中行事と言えるほど増えたゲリラ豪雨災害による流失も大きな影を落としていると推測できる。

【中部エリア2020】本流釣り初心者徹底解説 タックル・釣り方・練習方法本流の渓魚は太く大きい(提供:週刊つりニュース中部版 APC・冨田真規)

やれ尺物を釣った、大アマゴを仕留めたと、週刊つりニュース紙面に散々書かせてもらった私も、その実、大半の釣果は河川を管理する漁協による成魚放流事業に裏打ちされたものであったことを今さらながら思い知らされたのが昨今である。放流時には少々尾ビレが小さくても、半年もすれば立派な野性が蘇る。顔も猛々しく成長し、どこから見ても破綻のない素晴らしい個体に変身する。われわれが渇望するのはそんな大アマゴだ。

これから長ザオを手にする諸兄のためにも、これらの渓魚を提供してくれる素晴らしい放流事業を漁協各組には期待したい。われわれ本流師もこれらの事業を応援し、次なる世代も同様に渓流の宝石に感激できるような未来を守っていこう。

読者諸兄の今シーズンが素晴らしいものであることを祈念している。

<週刊つりニュース中部版 APC・冨田真規/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2020年2月28日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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