武庫川一文字に執念の4連続釣行 ノマセ釣りで62cmのメジロ捕獲し溜飲

2022年11月23日 17:00

[TSURINEWS]

抜粋

大阪湾の2022年秋シーズンは各地で青物フィーバーに沸き立つ一方で、タチウオの回遊は一部を除き3年連続の不振が色濃くなりつつあり、デカアジ、大サバの便りも聞こえてこないという、回遊魚の中でも明暗が分かれた状況となった。今回は武庫川一文字に4連続で釣行し、最後にメジロを仕留めた執念の釣行記を綴らせていただきたい。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)

武庫川一文字に執念の4連続釣行 ノマセ釣りで62cmのメジロ捕獲し溜飲

青物回遊中の武庫川一文字

青物フィーバーに沸き立つ大阪湾の釣り場の筆頭格となったのが、武庫川一文字。朝5時に渡り、朝8時までにブリ、メジロ、ハマチ、サワラ、サゴシが毎日何十本も釣り上げられる活況に、自分も勝ち組に名乗りをあげようと、連日多くの釣り人が始発便目掛けて渡船店を訪れる。

武庫川一文字に執念の4連続釣行 ノマセ釣りで62cmのメジロ捕獲し溜飲多客時間帯は武庫川渡船の二隻の船がフル回転(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)

渡船店の最大手の武庫川渡船では、朝5時台の早朝便にインターネット予約制を導入しているが、土日祝の予約枠は毎週瞬殺。監督当局から向けられる視線の厳しさは増すばかりの中、渡船店のスタッフは多数の釣り客を相手に安全第一の送客オペレーションに奮闘。安全輸送と来客サービスを両立させようと頑張っている渡船店の努力に対し、釣り人の側も一方的に甘えてはいけない。渡船は釣り人と渡船店側の共同作業だという意識を持って、マナーの順守とSNSによる下調べによって、スムーズな乗船手続きをお願いしたい。

なお、武庫川一文字の詳細については、以前の投稿「大阪湾の沖波止紹介:武庫川一文字 管理行き届いた運営で安心安全釣行」で紹介しているので、まだご覧になっていない方はそちらも参考にご覧いただきたい。

10月下旬から3連続で惨敗

武庫川一文字は大阪湾随一のタチウオの好釣り場ということで、午後からの釣行で日中はノマセ釣りでの青物狙い、夕暮れ後はタチウオを狙おうと、10月下旬から武庫川一文字への午後からの釣行をスタート。といっても完全予約制で波止上は満杯なので、午後便に開放される枠はわずか30人、よくて50人ほどの激戦区。

毎回10時前に武庫川渡船の店舗前にダメ元で通い、何とか開放された枠に滑り込むという結果オーライの釣行を重ねること3回。が、これらの釣行はいずれも惨敗。高波と強風で最終便が繰り上げ、ノマセ釣りで1回流せばすぐ弱るサバしか釣れない、毒棘を持つアイゴの大量発生、珍客のグレに癒されただけ、といった具合で、疲労とストレスだけが募るばかりの結果続きとなった。

武庫川一文字に執念の4連続釣行 ノマセ釣りで62cmのメジロ捕獲し溜飲不発に終わった過去3回の釣行(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)

4回目の釣行は30人枠

どうしても諦めきれないと、11月12日に4回目の釣行を敢行。午後枠の開放目当ての釣り人の11時並び列は数十人に達したところで、「今お並びのお客様の前から順に、30人までのお渡しとなります」と開放宣言があり、辛うじて第一関門は通過した。

タチウオ狙いをスタッフに告げると、「夕刻の天候次第だが、半夜釣りは可能」との嬉しい返事が聞けた一方で、船着場の船長からは「正直、あんまり釣れへんで。釣果情報に載っているあの人がめちゃくちゃ上手くて突出しているだけで、場所やないで」と残念なお言葉も。そこを何とか気持ちを奮い立たせて乗船。2隻の船に分かれて、12時便は出船した。

武庫川一文字に執念の4連続釣行 ノマセ釣りで62cmのメジロ捕獲し溜飲武庫川一文字略図(作図:TSURINEWSライター伴野慶幸)

釣り座を構える

船着場は前3回と同じ5番を選択し、西向き6番方向に歩を進めて空場所を探す。波止の上ではまだ多くの釣り人が残っていて、思うような空き場所が見つからない中、置き竿のエレベーター釣りの人の隣の空き場所に釣り座を構えた。両隣がルアーマンだとウキ流しでのノマセ釣りは難しいが、片側だけでも置き竿の人であれば多少はマシだろういう算段だ。

武庫川一文字に執念の4連続釣行 ノマセ釣りで62cmのメジロ捕獲し溜飲満員御礼の武庫川一文字(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)

サビキ釣りでエサの小アジを確保

まずはノマセ釣りの活きエサを釣るため、内向き(陸向き)での竿下サビキ釣りの準備に移る。タックルは磯竿5号5.4mにミチイト5号を巻いた両軸リールをセットし、まきエサカゴはサビキの上下それぞれに付けるダブル方式とし、上カゴとサビキの間にクッションゴムを介する。サビキはケイムラ仕様のハリ7号、幹糸5号、ハリス2号の実績のあるタイプを用意した。

底近くのタナで釣り始めたがアタリがない時間が続いたので、サバで妥協してでもノマセ釣りを早く開始しようと、タナを上層に変えたら狙いが的中して小魚の群れをキャッチ。大半がサバだったが、幸いなことに当日は小アジも混じってくれ、手返しを繰り返すことで、昼3時過ぎまでに7匹ほどの小アジを確保することができた。

武庫川一文字に執念の4連続釣行 ノマセ釣りで62cmのメジロ捕獲し溜飲サビキタックルとエサ(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)

ノマセ釣りを開始

日没まで2時間余り、夕マヅメのワンチャンスを期待してノマセ釣りを開始する。タックルは磯竿5号5.4mにミチイト5号を巻いたスピニングリールの組み合わせで、ウキは活きアジに掛かる負荷を少しでも低くするために、棒ウキを選択した。

接続する自作のノマセ仕掛けは、ハリス4号に、カン付き丸セイゴ12号とカン付きチヌ1号の親バリと孫バリの二本バリ仕掛けを、クッションゴムの先にセットする。小アジの掛け方は、親バリは背掛け、孫バリは尾びれの近くに刺す。

タナは3ヒロ弱に設定し、できる限り沖向きに仕掛けを投入する。西隣のエレベーター釣りのラインに掛からないよう、また東隣のルアーマンのキャストのタイミングとできる限り互い違いになるように流すタイミングを考えながら、こまめに打ち返してトラブルを避けるよう心掛けた。

当日の外向き(沖向き)の海面は穏やかで、左右の幅が制限された中でも何とかノマセ釣りを続けることは出来たが、青物の気配が感じられず、見渡す限り他の釣り人にも動きはない。外向きの釣りに見切りをつけて、内向きのカワハギ釣りやサビキ釣りに転じてお土産を確保した釣り人もいたが、私のノマセ釣りはまだチャンスがあると自分の心の中で言い聞かせて、休みなく釣り続けた。

武庫川一文字に執念の4連続釣行 ノマセ釣りで62cmのメジロ捕獲し溜飲ノマセタックルとエサ(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)

東のほうでメジロラッシュ

タチウオ釣りに向けて活きドジョウを注文していたので、16時前に5番の船着場に向けて東に移動する途中、一人の釣り人が大きく竿を曲げていた。タモ網を持って傍らでスタンバイしていた仲間の期待に見事に応え、見事なメジロが捕獲された。ノマセ釣りの釣果と知って駆け寄りタナを聞くと、2ヒロ半と親切に教えてくれた。

船着場でドジョウを受け取り折り返し戻る最中で、また同じ釣り人が奮闘。わずか10分ほどの間に2度目のヒットを呼び込んだ様を見て、これは自分にとっても吉報到来だと、急いで釣り座に戻り、小アジを付けかえて打ち返した。程なくして「またあの人や!ダブルヒットやったで」と離れたところから声が聞こえてくる。メジロラッシュに湧き立つ波止上で、「群れよ、自分の方にもこい!」と祈るように心の中の声をあげた。

メジロ62cmを手中に

少しでも獲物に出会える確率を上げようと、尻手ロープをセットした状態で置き竿にして、小アジの付けかえのために梯子の下に降りて目を離したスキに「おい!掛かっとるぞ!」と隣の釣り人の叫び声が聞こえた。振り向くと私の置き竿がガクンガクンと大きく揺れていた。ついにヒットした!あとは私に寄せてくる腕があるかないかだ。

ドラク操作と竿捌きを繰り返すが、魚はなかなか寄って来ない。「ブリか?」と聞かれたが、竿から伝わる感触から「メジロですわ」と返す。両隣の釣り人が仕掛けを上げて釣りをストップしてくれたのは、有難くもあり心苦しくもあった。

「とにかく魚体を海面に上げないと」という思いでやりとりするが、竿捌きの割に魚が上がってこない違和感に気付いた。隣の人がタモ入れの助太刀をかってくれて、横でスタンバイしてくれている中、ようやく海面に魚体が見えた瞬間「ヤバイ!」と不安感が一気に襲い掛かった。ハリはスレ掛かりしていた。一つ間違ったらバラしてしまう。無理はできない。

「メジロだいぶ弱ってきたな」との周りの励ましの言葉が身に沁みる。タモ入れを試みること4回目、見事な助太刀でネットインに成功。ハリはエラの近くに親バリ1本で浅く掛かっていて、バラシ紙一重の状態だった。「ご苦労さん、ハイ」と引き渡されたタモ網に収まったメジロの姿と、周りの釣り人の温かな表情に感無量。執念の4連続釣行でメジロ62cmを手中にし、ようやく溜飲を下げることができた。

ちょうど17時便の到着前とあって、事前に電話を入れてから、有料の魚預かりサービスを利用。船上でメジロを船長に預けて、最終便までの残り時間をタチウオ釣りに転じることにした。

武庫川一文字に執念の4連続釣行 ノマセ釣りで62cmのメジロ捕獲し溜飲62cmのメジロ(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)

タチウオは波止全体で不発

日没後に遅ればせながら、ドジョウテンヤの引き釣りでタチウオ釣りに参戦したが、結果は不発。テンヤ、ワインド、電気ウキ釣りと、波止に残った釣り人達は様々な釣法で挑んだが、どうやら波止全体で釣果が見られなかった模様。粘りも実らずノーバイトのまま最終便の20時で引き上げた。

武庫川一文字に執念の4連続釣行 ノマセ釣りで62cmのメジロ捕獲し溜飲タチウオは空振り(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)

船着場で迎えてくれたスタッフも「今日はタチウオ、アカンと思いますわ」と申し訳なさそうに言葉を返すのみ。武庫川渡船の店舗に立ち寄り、預けたメジロを引き取って全ては終了。駐車場を後にして帰路へと車を走らせた。

メジロは身がパサパサで不味いという声をよく聞くが、狙って釣ったという満足感は何にも勝る調味料。自宅に着くと、釣果のメジロの解体にかかり、身を切り分け、刺身などで賞味した。

武庫川一文字に執念の4連続釣行 ノマセ釣りで62cmのメジロ捕獲し溜飲釣果は切り分けて賞味(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)

<伴野慶幸/TSURINEWSライター>

▼この釣り場について
武庫川渡船
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