東京湾でも人気拡大中 『バチコンアジング』で32cmアジ【渡辺釣船店】

2020年03月04日 11:00

[TSURINEWS]

抜粋

2月8日(土)、東京湾のバチコンアジングを楽しもうと、横浜山下橋の渡辺釣船店に出かけた。バチコンアジングは、いかにしてアタリをだすか試行錯誤するのが最大の魅力だ。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・渡邉長士)

人気上昇中『バチコンアジング』

「バーチカル」と「コンタクト」を合わせた造語の略称。船からバーチカル(タテ)に落としてアジにコンタクトさせるという意。胴付き仕掛けのエサ代わりにジグヘッドリグを付けたもので狙い、発祥は福井県や三重県とされているが、最近では東京湾にも人気が広がっている。

バチコンタックル紹介

タックル図(作図:週刊つりニュース関東版 APC・渡邉長士)

ステイトの接続はリーダー部に結んで、ステイトの端糸をジグヘッド方向に7回ほどハーフヒッチで編む。こうすることで編み込み部を移動することができ、枝スの長さを状況によって自由に変えることができる。これが「逆ダウンショット」の略で「逆ダン」と呼ばれ主流になりつつあるリグ(仕掛け)。面倒であれば三つ又サルカンを使ってもいい。枝スの長さは変えられないがイトがヨレにくいので、入門者にはお勧め。

ナス型オモリを使った仕掛けだ(提供:週刊つりニュース関東版 APC・渡邉長士)

バチコンの誘い&アワセ方

船長の合図があったら仕掛けを投入する。オモリが着底したらミチイトを軽く張りオモリを浮かさない程度に動かし、張らずゆるめず状態で5~10秒アタリを待つ。竿を小刻みにシェイクさせながらの巻き上げや、オモリ着底状態からさらにミチイトを送ってジグヘッドをフォールさせたり、さまざまな動かし方を試して反応のいいアクションを探る。

アタリはコツンと手元に来ることが多く、即アワセが基本。ほかにも一気に竿を引ったくるような明確なアタリや、チクッとわずかに触れた程度のものもある。仕掛けの重みがわずかに変化したらアタリのサイン。数を伸ばすためにはこの小さな変化でアワせられるかがカギ。

渡辺釣船店でバチコンアジング

東京湾での釣りで特徴的なのは、コマセで狙うLTアジ船に同乗するという点。ほかの釣り人がまいたコマセに魚が集まるので、明るい時間帯でも楽しめる。狙う水深は主に10~30mなので、タックルはライト。それでいて30cm超えが数多くヒットする。

船上の様子(提供:週刊つりニュース関東版 APC・渡邉長士)

そんなわけで、渡辺釣船店の午後LTアジ船に女性アングラーの河村さんと乗り、左舷の胴の間辺りに座ったが、この日の左舷はトモ以外が全員バチコン。釣り人は全員で15人ほど、そのうちバチコンは8人。人気の高まりを実感する。

開始早々に尺アジ登場

釣り場までは15分ほど。本牧沖の水深23mで、エダス15cm、オモリ12号をセット。ソフトルアーは2.5inchのグロー系。船長の指示ダナは底から2m。ステイトが1.5mなのでオモリ着底状態でラインを張ればほぼ指示ダナになる。そこでオモリをあまり浮かさないようにロッドをシェイクし、10秒ステイでアタリを待つ。低水温期では長めが効果的。

ソフトルアーのセレクトが重要(提供:週刊つりニュース関東版 APC・渡邉長士)

開始5分、左舷後方のエサ釣りの人に本命。すぐに近くのルアーの人が続く。どちらも尺前後の良型。それを確認した船長はいったん仕掛けを回収させアンカーを投入。船が安定したところで再開。

ワームローテーションで追釣り

数分後にアタリがあったが空振り。すると隣の河村さんにファーストヒット。上がってきたのは30cm級。私も負けじと続く。ぽつぽつ釣れてはいるものの活性はあまり高くないようで、少しでも反応がいい誘いやカラーを探る。クリア系カラーのワームを喉奥まで飲み込んでいたので、紫外線発光するケイムラなどで攻めてペースアップ。30cm前後を数尾追加する。

クリア系カラーを飲み込んでいた(提供:週刊つりニュース関東版 APC・渡邉長士)

周囲がピンクや白のアピール力の高いカラーでヒットを増やしているのを見てピンクに変更するとすぐに32cmがヒット。その後もいろいろと試して探ったが、最後までパターンを模索したままでタイムアップ。

筆者も良型ゲット(提供:週刊つりニュース関東版 APC・渡邉長士)

次のページで最終釣果を発表!

最終釣果

釣果は私が10尾、河村さんが31cm頭に5尾。エサ釣りの人はトップ29尾。全体的に30cm前後が多かった。入れ食いは楽しいが、渋いときこそ、いかにしてアタリをだすか試行錯誤するのがこの釣りの魅力。専用タックルが各種リリースされているが、バス用や、アジ・メバルのキャロライナリグ用などルアーロッドから、キス、カワハギ、ひとつテンヤなどのエサ釣り用の竿も流用できる。気軽にチャレンジしてみて欲しい。

気軽にチャレンジしてみよう(提供:週刊つりニュース関東版 APC・渡邉長士)

現在、LTアジ乗合船に同乗するケースが多い。船宿に予約を入れるときは、バチコンが可能かどうか必ず確認しよう。

<週刊つりニュース関東版 APC・渡邉長士/TSURINEWS編>

▼この釣り船について
渡辺釣船店
出船場所:新山下
この記事は『週刊つりニュース関東版』2020年2月28日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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