厳寒期でも安心・安全に楽しめる東京湾&相模湾のオススメ陸っぱり釣り場紹介
2023年02月10日 11:30
抜粋
立春を過ぎたとはいえ寒さは厳しく、魚の活性はイマイチ。凍える想いで釣りに出かけることに二の足を踏むアングラーも多いのでは。でも釣り場の選び方次第で快適な釣行も可能。今回は東京湾・相模湾でおすすめの陸っぱり釣り場を釣行レポート交えて紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター菊池英則)
東京湾の水温は3月が最も低い
都内のアングラーにとって最も身近な東京湾。1月が最も水温が下がると思われがちですが、荒川、多摩川、江戸川などから冷たい雪解け水が注ぎ込む影響もあり、実は3月の水温がいちばん低いとされています。そのため、冬場のターゲットは限られるのが現実。
メインターゲットとして、シーバス(スズキ)のルアー釣りや、船でのイシモチなどが挙げられるくらいです。しかも、水温が低いと魚は深場に移動するので、堤防からだとシーバスのバチ抜け(1月から4月くらい)終了くらいまで、他のターゲットは難しいのが現実でしょう。
東京湾なら「磯子海づり施設」がオススメ
冬場の堤防釣りは厳しい東京湾ですが、それでも横浜市の磯子海づり施設は狙い目と言えます。その理由は、隣に火力発電所があり、温排水に誘われた魚が居着いているからです。また、春から秋には駐車場が埋まり入場制限する人気釣り場ですが、冬場なら土日祝日でも、かなり空いてることもオススメの理由です。
根魚が豊富
東京湾の乗合船のメバルは2月にシーズンインします。この他カサゴなどの根魚もわりと寒さに強く、貴重なターゲットです。磯子海づり施設の海底には、消波ブロックが埋められており、根魚の棲家になっています。
一服も可能
また同施設は有料(基本大人500円)ですが、コーヒーなど自動販売機とベンチもあり、ちょっと一服できるのも魅力。休憩室は無いので防寒が重要ですが、東と南方向にL字型に広がる釣り場なので、ある程度、正面からの風を避けられるのも助かります。
磯子海づり施設で実釣
それでは、実際に筆者が1月上旬に磯子海づり施設を訪ねた様子をレポートします。この日は曇りで波も普通でしたので、まずはブラクリオモリを使って根魚を狙いました。若干北風が吹いて寒かったので、南側で竿を出します。
エサは青イソメやアサリをセットして、消波ブロックの隙間に落とします。すぐに「ブルン」と反応がありますが、食いが浅いためかフッキングしません
サビキ釣りでコノシロキャッチ
アタリはあるものの、2時間粘って釣果無しだったので、周りを見渡すと、サビキ釣りでコノシロがさかんに釣れています。そこで、オデコ逃れのため、思い切ってサビキ釣りにチェンジしました。
コマセを撒くこと5分、水中に魚の影がギラリと複数見えたやいなや、ズン!と重い引き。何とかリールを巻いて、約30cmのコノシロをキャッチできました。
この他、周りで少しだけアジも釣れていましたが、筆者にはヒットせず、結局コノシロ3尾となりました。自宅で3枚におろして塩で締めたあと、酢に浸して冷蔵庫で寝かせると、立派なおつまみメニューになりました。
比較的暖かい相模湾
東京湾に対して相模湾は、沖合を黒潮が流れる南方系の海域のため、比較的冬場の堤防からでも釣り可能と言えます。温暖化の影響などで、近年は「マハタやメッキなどが増殖中で、どんどん南方化している」(真鶴の釣具店のご主人)フィールドです。
しかし、相模湾も広く、逗子、葉山方面は、冬場に日本海から吹き込む北西風の真正面に当たるため、寒さの中で釣りをするには覚悟が要ります。一方、反対側の湯河原や伊豆方面は、北西風が箱根の山々に遮られるほか、冬場の日差しも強くて温暖で、比較的暖かく釣りが楽しめます。
相模湾は「湯河原海浜公園」がオススメ
ズバリ冬場のオススメには湯河原海浜公園が挙げられます。湯河原駅前から徒歩15分とアクセスも良く、真鶴半島や箱根連山に風が遮られる上、周りが高台の構造のため、南風以外は当たらない快適な釣り場となっています。
冬は毒魚が少なめ
また、相模湾はアイゴ、ゴンズイなど定番の毒魚が良く釣れるのですが、冬場は少ないシーズンらしく、本命狙いに集中できます。冬場は釣り人が少ないため、釣り座を広々と確保できるのも魅力です。
「湯河原海浜公園」で実釣
それでは1月上旬に実際に湯河原を訪問した様子をレポートします。湯河原海浜公園は、冬場でもコマセを撒いてウキ釣りでメジナを狙う人多いのですが、護岸前の底にびっしり穴あけブロックがあるため、やはり根魚を狙いました。コンパクトロッドにブラクリオモリで青イソメをセットして、静かに穴に落とします。
ブルン、ときたためアワセると、ゲストのキタマクラ。めげずに静かに沈めると、「ガガッ!」と、明らかに違う引き。食い込みは一瞬で、遅れると根にもぐられるため、すかさずアワセると、約20cmのカサゴをキャッチできました。
このほか、同釣り場は、メバル、ベラなど小物のほか、メジナなども期待大とのこと。粘ってベラとタカノハダイもキャッチしました。
日帰り温泉とセットで
夕方に冷え込んできたため、納竿。インターネットで調べると、さすが湯河原、「こごめの湯」や、「みやかみの湯」といったリーズナブルな日帰り温泉も点在。ゆったり「ナトリウムーカルシウム、塩化物・硫酸塩泉」の名湯に浸かって、冷えた身体を温めて帰ってきました。
<菊池英則/TSURINEWSライター>
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