釣りの街『熊本・上天草』で狙える【陸っぱりの代表ターゲット3選+α】
2023年02月22日 11:00
抜粋
全国でも珍しい自治体が釣り人を公認する取り組み「上天草市公式釣り人」。そんな熊本・上天草エリアで、港の波止や岸壁から狙える代表的な3魚種と番外編として手軽なルアー釣りを紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部)
上天草の波止で狙える3魚種
海で四方を囲まれた熊本・上天草は、港の釣り場には事欠かない。波止のテトラや基礎石は生き物たちに格好の住みかを提供しているため、季節によって釣れる魚も色とりどりだ。
今回は港の波止や岸壁から狙える代表的な3魚種と番外編として手軽なルアー釣りを紹介する。釣りの街「上天草」を満喫しよう。
夏~初冬に狙える「アジ」
アジは、全国の沿岸部を中心に沖合の深場にも生息するアジ科マアジ属の魚。さまざまな調理のバリエーションがあるため古くから親しまれている大衆魚の代表格。最大で30cm前後になる。
主として夏~初冬がシーズン。夏場は小型が大きな群れをつくって港周辺を回遊している。初冬の頃になると大型が狙える。
サビキ釣りと呼ばれる、まきエサでアジを寄せてエサに模したハリに食いつかせる釣り方がポピュラー。ハリ数が多い仕掛けなので一気に複数のアジをヒットさせることも可能。近年はアジングと呼ばれるルアー釣りの人気も高い。
ワンポイントアドバイス
ルアー釣りでは基本的にジグヘッドのオモリ部分とワームの間に隙間をつくらないこと。食わせの間を作ってあげるとヒット率がアップする。
ワームは2~2.5inchが地域的にお勧め。色で迷ったらクリア系(ラメありでもOK)、オキアミ系(点発光タイプだとなおよし)で。夜釣り中心になるので、外灯に合わせた色、白外灯だと白系、オレンジ外灯だとオレンジ系を選ぼう。
また、フィッシュグリップや水汲みバケツがあると便利だ。
春~秋は浅場に接近「キス」
全国の沿岸海域に生息するキス科キス属の魚。主に底が砂地の場所を好んで生息する。パール色を帯びたスマートな魚体からは想像できない強い引き味も魅力。最大で30cm前後に達する。
水温が上がる春~秋は浅場に接近するため釣りやすい。冬場はやや深場で越冬する。
釣り方は、オモリをセットしたテンビンに2~3本バリの仕掛けを使った投げ釣りがメイン。キスは海底近くでエサを探しているため、遠投できる投げ釣り専用ロッドで仕掛けを沖の底まで沈め、キスのエサ場を探りながら釣る。エサは熊本地方でキスゴ虫と呼ばれる(砂ゴカイ、砂虫やジャリメとも呼ばれる)が使われる。
ワンポイントアドバイス
最初の2、3投はハリにつけるエサはそのまま切らず1匹丸ごと付けて、どこにキスが居るかを探ろう。投げた後はゆっくりとリールを巻きながらアタリを待つ。
アタリがあれば次からはエサはハリの大きさと同じくらいにカットしてハリにつけて(アタリのあった場所を中心に)探ろう。アタリがあればサオを大きくシャクる必要はなく、魚をハリに掛けるイメージでリールを巻けばよい(巻きアワセ)。
大物も狙える「クロダイ」
西日本でチヌと呼ばれるタイ科クロダイ属。全国の港や河口、砂浜など身近な沿岸部に生息するため地方名も多い。最大で50cm以上に達する。
ウキ釣りなら通年狙えるが、ルアー釣りの場合は浅場でエサを求めて接岸してくる夏がハイシーズン。
ポピュラーな釣り方はウキ釣りだが、近年はルアー釣りも人気。ウキ釣りはチヌ用のまきエサ(集魚材と呼ばれる粉状のまきエサとオキアミを混ぜたもの)をまいてチヌを寄せ、ハリに付けたエサ(つけエサ用オキアミやダンゴなど)をチヌに食わせる釣り方。まいたまきエサの中につけエサが同調するとヒット率が高まる。
ルアー釣りは浅場で水面に浮くルアーで狙うためヒットシーンを目にできる楽しさがある。
ワンポイントアドバイス
エサ釣りの場合、上天草市一帯は浅場も深場もあるが、浅場がお勧め。全遊動式と呼ばれるウキを固定せずに仕掛けを沈める釣法で底を這わせるのが楽でいい。
ガン玉もG3程度で流すと細かい変化にも気づきやすい。ただし潮流が速い場所ではウキ共に2B以上のサイズでないと仕掛けが沈まず、中層を漂って別の魚のヒットが増えるので注意。
手軽なソルトルアーも
ソルトルアーで手軽に狙うなら、ガラカブを推す。熊本地方ではガラカブと呼ばれる、フサカサゴ属カサゴ科の魚で、標準和名はカサゴ。アラカブやガシラなど地方名は多い。日本全国の沿岸部に生息し、岩礁帯や港のテトラ、捨て石周りに生息する。
ジギングを主体とするものは回遊魚狙いとなるが、ワームを使用して底の岩礁帯やテトラギワを探るカサゴは通年釣れることもあり、特に厳寒期は重宝されるターゲット。
ちなみにシーバス(スズキ)はミノーやペンシルベイトで、夏季の浅場ではチヌがポッパーやペンシルベイトで狙える。
ワンポイントアドバイス
ジギングによる釣りでは回遊魚を中心に、小魚をエサにしている魚ならなんでも狙える。魚が高活性だと勝手に釣れてくれるが、反応がなければ、探るタナやアクションの変更(シャクリを2回にしたり、ただ巻きを入れるなど)で変化をつけよう。
カサゴ狙いは、障害物周りを釣ることが絶対条件、根掛かりを恐れずに攻めること。海には多種多様の魚がいて、意外な魚が釣れる場合もある。バス釣りをしていた人で道具をまだ持っているなら、さほどお金をかけずにソルトルアーをスタートできる。
熊本・上天草の釣りの魅力は?
ここまで、熊本・上天草で狙える陸っぱりのターゲットを3魚種とガラカブ(カサゴ)などソルトルアーの釣りについて紹介してきた。ぜひ上天草エリアでの釣行の参考にしてほしい。
冒頭にも触れたが、上天草エリアは四方を海に囲まれており、釣り場が近く、そして多い。全国的にも珍しい「上天草市公式釣り人」を募集したほか、釣り専門の「地域お越し協力隊」の隊員もいる。
釣りに全力な街・上天草での釣りはきっと楽しいに違いない。
<TSURINEWS編集部>
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