長竿メバル&フカセクロダイのダブルヘッダー釣行で両本命キャッチ【愛知】
2023年02月22日 16:30
抜粋
愛知県・豊浜新堤で長ザオメバル、常滑港でフカセクロダイとダブルヘッダー釣行をしてきた。釣果はメバル5匹にクロダイ2匹、この波止2番勝負の様子をレポートしよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・日間賀島波止釣友会・中村輝夫)
豊浜新堤でメバル釣り
こんないい日の休みはそうそうない。1月中旬、前日から準備して午前4時30分に愛知県・南知多の豊浜新堤へ向かった。
35分ほどで豊浜新堤の駐車場に到着。相変わらずすごい数の車が止まっている。果たしてポイントが空いているかと心配しながらいつものポイントへ向かう。カーブを曲がると全体が見えるが、残念なことに先釣者がサオを出していたので、そこから10mほど先に釣り座を構えた。
当日の仕掛け
長ザオメバルの人は5人いるが、釣れていない様子。午前6時を回ったころにポツポツと釣れ始めるのがパターンだが、今日はどうだろう。タックルを準備し、3本のハリにモエビを付けて沖に振り込んだ。
海はスケスケ状態。沈んでいくケミホタルがよく見える。手前に入っている堤防の基礎石もハッキリ見える。メバルは目のいい魚、こんなスケスケでは食ってこないのでは。底を取り、誘いをかけてメバルにアピールするが無反応だ。
メバルのダブルヒット
やはり東の空が赤みを差してくるまで無理かと思った矢先、サオ先にコツンと反応が出た。きた、きた。そのまま10秒ほど待つと、クククーッとサオ先が吸い込まれた。サオを立てて上げてくるが抵抗が弱い。現れたのはカサゴ君だ。エサを付け直して投入すると再度アタリ。アタリが出てうれしいが、現れたのはチビカサゴ。メバルはいないのか警戒して食ってこないのか。
やがてやんわり東の空が薄明るくなると、プチッとメバル独特の前アタリが手元に届いた。サオ先が海中に突き刺さる大きなアタリがあり、サオを立てるとグングンと力強い引き込みで曲がる。良型がきたようだ。ハリスが切れないようにゆっくりサオを立て、ラインを取って手繰り寄せると、16cmほどのメバルのダブルヒットだった。
25cm大型メバル登場
食い気はあるようなので、短い時合いを有効にするため手返し良くモエビを付けて投入。オモリの着底を確認したときにコンコンとアタリが出て同サイズ、続いてカサゴ君を追加した。
東の空の赤みが強くなってきた。もう1匹良型を狙って沖めに振り込む。誘いを掛けながら仕掛けを誘導し、また誘いを掛けると、曲がっていたサオ先がふわっと浮いた。アタリなのか分からなかったが、秒後にはサオ先が海中に突き刺さる大きなアタリに変わり、グイグイ引くパワーがサオに響いてくる。バレるな、バレるな…。ラインを持ってゆっくり手繰り寄せると、どでかいメバル25cmだった。
もう1匹狙って投入。アタリがあり、引き込みはまったく違うが18cmを追加する。そして、明るくなり豊浜新堤全体が見えだしたと同時にメバルのアタリはなくなった。
今回は運良く25cmが飛び出したので今晩は煮つけにしよう。豊浜新堤のメバル釣りは納竿。次の常滑港へ向かった。
南知多町・豊浜新堤
常滑港でフカセクロダイ
2回戦の舞台は常滑港赤灯台・通称への字、フカセ釣りでクロダイを狙う。午前8時前に駐車場に到着したが、車は2台しか止まっていない。クロダイは釣れていないということか…。
荷物をカートに乗せて歩く。防風林を抜けると、赤堤の全体が見えてきたが、先端にルアーマンがいるだけ。ダブルヘッダーは今日も不発に終わるのかと気が滅入ってしまう。昨年は30連敗の記録があるが、この記録が更新しそうだ。
コマセとエサ
取りあえずサオを出すしかないので、コマセ作りから始める。オキアミ3kgにマルキユーのナンバー湾チヌⅡとチヌパワー日本海を混ぜ、海水を加えて混ぜ合わせること数分、最後に押さえて空気を抜けば出来上がり。エサはくわせオキアミ食い込みイエローだ。
ゴルフボール大のダンゴを10個投入してからタックルを準備する。ここで釣友の成田さんがやって来た。成田さん情報によると、2日前に堤防全体で3匹のクロダイが上がったらしい。常滑港にクロダイがいるだけでうれしくなる。
タナを取り、先打ちしたコマセの上を通過するように仕掛けを振り込むが、一番いい時合いの満潮もすんなり通過。そう簡単に釣れるはずもないが、釣り始めて4時間が無情にも過ぎ去った。
釣友43cmの良型キャッチ
2度目の時合いは下げ6~7分なので正午~午後1時だが、とうに過ぎてしまった。今日もクロダイの顔を見ずに終了かと思われた午後2時15分、静寂な雰囲気のなかで突然ウキにアタリが出た。本アタリを見て反射的にアワセを入れると、いい引き込みがビンビンサオを伝わって腕に響いてくる。間違いなくクロダイの引き込みだ。久しぶりの引きを楽しんで浮かせる。差し出したタモに収まったクロダイは30cmのきれいな魚体だった。
1匹釣れると2匹は釣れる。昨年から続く常滑港のあるある情報。これに乗って2匹目を狙う。すると20分後、成田さんのサオが大きく曲がり、43cmの良型クロダイを仕留めた。なんともうらやましい光景だ。
最終釣果
2匹目は成田さんに移動してしまったのでこれで終了かと思われた午後3時すぎ、干潮少し前に私のウキが沈んだ。慌ててサオ尻を持って反応すると、思いもよらず再度クロダイの引き込みを味わうことができた。上がったクロダイは32cm。成田さんのクロダイには届かなかったが2匹は釣れたため大満足だ。そしてコマセ切れで納竿した。
最後は遊ばせてもらった堤防の掃除。特にフカセ釣りはコマセがあちこちに散らばっているためほうきがあると便利だ。コマセの放置はくれぐれもしないように。また自分の出したゴミは持ち帰るように心がければ、いつ来てもきれいな堤防でサオが出せるので、マナーを守ってほしい。
<週刊つりニュース中部版 APC・日間賀島波止釣友会・中村輝夫/TSURINEWS編>
常滑港赤灯台