【2020春】現地で失敗しないための『渓流エサ釣り』釣具&装備一覧
2020年03月10日 11:00
抜粋
渓流釣りの釣り方には、エサ・ルアー・テンカラ(日本式毛バリ)・フライ(西洋式毛ばり)がある。それぞれの面白みがあるが、今回は初心者でも楽しめるエサ釣りの釣具や装備についてご紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース APC・津曲隼丞)


渓流エサ釣りの装備品
揃えておきたい身の回りの装備品は(1)ウエーダー(2)渓流ベスト(3)紛失防止用のエンドロープ(4)渓流ザオ(5)タモ(6)フィッシングベルト(7)レインウェア(8)ビク(9)エサ箱(10)偏光グラス(11)帽子。
装備品一覧(提供:週刊つりニュース APC・津曲隼丞)以下、渓流釣りの道具について詳しく解説する。
渓流エサ釣りのサオ
できれば、サオの長さは、川幅によって使い分けたい。初めて新調する場合、安価なサオは持ち重りと感度がどうしても落ちるので2~3万円程度の中級機を選びたい。1本ザオでリールもないことから、サオの性能の良し悪しが釣果に影響しやすい。特に、持ち重り・感度・やり取りには大いに関係してくる。
サオの目安として、一般渓流域は5~6mの硬調子、山里を流れる里川や本流域は7~8mの胴調および軟調子、落差のある木々が覆いかぶさった源流域は4~5mの超硬調~硬調で対応できる。
穂先は2種類ある。まずソリッド穂先は、グラスファイバー製であり、非常に柔和なサオ先だ。流れやアタリにサオ先が自然に追従し、根掛かりも半減し、食い込み抜群である。更に、仕掛けのブレを吸収してくれるので流れに沿ったドリフトが可能。ただし、軟いがゆえに振り込みが安定しづらく、前アタリの感度も落ちて、少々経験を要す。
一方のチューブラー穂先。穂先が張ったカーボンの硬い穂先であり、サオ絡みが激減し、振り込みやすい。また、川底の様子や前アタリをとらえて、ヒットした際のハリ乗りも良い。しかし、素材の特性上、張りがあるために仕掛けのブレやアタリを弾かれやすい傾向にある。
ソリッドタイプ(上)とチューブラータイプ(下)(提供:週刊つりニュース APC・津曲隼丞)渓流エサ釣りの天上イト
渓流釣りでは通常細イト使われている理由で、サオの穂先とイトを接続する際には、水中イトよりも太めのフロロカーボンラインで天上イトを作成し、穂先と接続する。2本イトを撚(よ)ったものも売られているが、1本イトでよいだろう。できれば、編み込み式で長さ調整できるのが便利。
サオ先への接続方法(作図:週刊つりニュース APC・津曲隼丞)天上イトは、イトがらみ・仕掛けの振り込みの改善はもちろんだが、頭上の木枝にイトが引っ掛かった際に、ほどけやすくする効果もある。その為には、視認性を高めたオレンジなどのカラーラインがよいだろう。
渓流エサ釣りの「水中イト」
水中イトは、ナイロンラインとフロロカーボンラインがある。言うまでもなくナイロンラインは浮力があり伸びと水を吸収する性質がある。フロロカーボンラインは、伸びが少なくて張りがある。また、根ズレに強くて、なじみも良く長持ちすることから、フロロカーボンラインを長年愛用している。
市販のイト(提供:週刊つりニュース APC・津曲隼丞)天上イトとの接続は、水中イトは二重チチワを作成し、天上イト側の接続部PEライン0.2号と接続。チチワは、水中イトを二重にして8の字5回ひねりでチチワとすると強度も申し分ない。渓流釣りの場合は、0.3号前後が標準。眼に不安のある方は0.6号前後でもよいだろう。ただし、私は細イトで良型の数釣りを楽しんでいるので、渓流域で0.125号~0.2号、源流域で0.3号、本流で0.175号~0.3号を中心に選び、尺物を獲ることを念頭に仕掛けを作っている。強度は、0.1号で32cmのヤマメ、0.15号で35cm前後のヤマメ・アマゴや42cmのニジマスも仕留めている。
渓流エサ釣りの「目印」
目印は、アタリを感知するウキの代わりだ。浮力のない毛イトなので目印はすぐに沈んでしまう。よって、仕掛けを張り気味にしてミャク釣りという釣り方で狙う。目印を水面上に3つ取り付け、編み込み3回で結ぶ。私は下からグリーン、ピンク、オレンジで取り付ける場合が多い。本流や滝つぼ・堰堤で背景が白い場合は、ピンクを一番上に追加して4つの目印で対応している。
渓流エサ釣りのハリ
仕掛けの中で一番重視しているパーツ。魚と仕掛けの唯一ある接点であり、釣果を左右する。よって多くのメーカーのハリも試してみた。
目印(上)とハリ(下)(提供:週刊つりニュース APC・津曲隼丞)根掛かりや数尾釣ったらハリ先が甘くなりやすいので速やかにハリを交換する。ハリの形状は、袖型と狐型がある。川虫を使用する場合は袖型、ミミズ・ブドウ虫を使用する場合は狐型を目安に使い分けている。また、サオ先によって細軸と普通軸のハリを使い分けている。ソリッドの穂先や胴調子のサオで、細イト使用や食い渋りであれば細軸、チューブラーの穂先や硬調子のサオで水中イトが太イトだと普通軸のハリと使い分けている。
ハリとイトの接続(作図:週刊つりニュース APC・津曲隼丞)渓流エサ釣りのオモリ
黒色をした軟らかいガン玉を使用する。メーカーによって比重が異なるので、メーカーは統一したほうが良い。水中イトに傷が入らないようにPEライン0.2号で20回ほど編み込んでガン玉を取り付けている。
編み込みでオモリガード作成(提供:週刊つりニュース APC・津曲隼丞)ゴム張りオモリも販売されているが、少し浮力があるために小さなオモリほど沈みにくく、主役のオモリとはなりづらいと感じる。ただし、本流や滝つぼなど2つのオモリを取り付ける場合には、片一方だけゴム張りオモリにしてすると取り外しと重さの調整が便利で重宝している。その場合は、必ず上のオモリと下のオモリは密着させて使用すること。
編み込みの方法(作図:週刊つりニュース APC・津曲隼丞)ガン玉を取り付ける位置は、ハリとオモリの間隔をG4~G3=20cm、G2=22cm、G1=24cm、B=30cm、2B=35cm、滝つぼや堰堤などは3B+2Bに半ヒロ間隔を空けることがある。
渓流エサ釣りのエサ
渓流魚にとって、流下してくる川虫は主食であり、釣りエサとしての食いは抜群だ。多少手間暇も掛かるが、高価な市販エサよりも釣果が得られるのでお勧めだ。
3月は食いの立つキンパクがオススメ。カワゲラの一種で体長1~2cm、黄色く目立つ川虫で、冷蔵庫でも数日保存できる。流速のある小砂利の浅瀬下流に網を置き、靴底で川底をかき混ぜると大量に採れる。4月からは、河原の水溜まりに生息しているピンチョロ(ピンピン)、流れ脇の拳大の底石に張り付くヒラコ(ヒラタ)がよい。ピンチョロは虫取り網で静かにすくうと一度に100匹近く採れる。4月中旬からは、流速のある泡立つ石に張り付く通称ツヨ虫と呼ばれるヒラコが保存も容易で食いも立つ。また、やや濁りの入る本流や里川だと、5月ごろまでクロカワ虫が良いようだ。
エサのつけ方(作図:週刊つりニュース APC・津曲隼丞)ただし、増水時や梅雨(つゆ)以降は川虫が採りにくいので、ミミズやブドウ虫に切り替える。また、解禁直後と9月はイクラも良い。ハリを刺すと中の液が出やすいので、ドライヤーで乾かし片栗粉をまぶすとハリ持ちも良い。
エサ箱
渓流釣りは1つのポイントに留まらず、川へ立ち込んだり、渡渉しながら釣り歩くために、エサは首掛けのエサ箱を使用する。種類は桐箱やクーラータイプがある。初夏以降は室温が上がりやすいために、ステンレスクーラータイプのエサ箱の上蓋に保冷材を両面テープで取り付けて対応している。
川虫はエサ箱で保管(提供:週刊つりニュース APC・津曲隼丞)エサ箱内には、園芸用ミズゴケやペット用ウッドチップを敷き詰めると長持ちする。弱りの早い川虫を保管するコツとして、ヒラコやピンピンを終日の釣りであれば2箱用意して午前と午後に分けてクーラー保管する。また、クロカワ虫はエサ箱内にヨモギ葉をよく揉んで敷き詰めると良い。但し、大量にクロカワ虫を入れると共食いするので小まめに採取する。
ウェーダー
渓流を快適に釣り歩くためには防水のウエーダーが必須になる。胸上までのチェストハイと腰上までのウエストハイの二種類がある。ウエストハイは時々冷水が侵入しやすいので、私はチェストハイを愛用している。
チェストハイウエーダー(左)とフィットスリムウエーダー(右)(提供:週刊つりニュース APC・津曲隼丞)転倒防止に腰にベルトを着用すること。ベルトには魚籠(びく)を固定したり、タモを差したり、ドリンクホルダーを取り付けたりすると機動性も高まる。また、本流釣りや水温の低い春は、保温性や水抵抗を軽減できるネオプレーン製のフィットスリムウエーダー+鮎タビのスタイルをお勧めする。初夏からは、チェストハイウエーダーを中心に、登山要素も含まれる源流域だと速乾性トレッキングパンツ+ネオプレーン製スパッツ+沢登り用ソックス+沢登り用フェルト付きで積極的に濡れるスタイルが快適だ。
タモ
渓流釣りは細イトを使用するので、携行しなければならない必須アイテム。一般的に25cm枠が使いやすい。また、本流や川虫採取を兼用する場合は30cmがよい。そのほかにカヤなど天然木の木枠も味わい深いが、耐久性を考慮してステンレス枠を多用している。
ビク
釣れた魚を一時的に保存するための入れ物。持ち帰る際は乱獲防止も考慮しておかなければならないが、大変美味で新鮮なヤマメを頂けるのも釣り師の特権。持ち帰る際は、活き締めする。簡単な方法は、脳天をデコピンで2~3回打てばよい。また、保冷材よりも砕いた氷を多く魚籠に入れたほうが鮮度も保たれる。大型と中型があるようだが、機動性を重視して、ひと回り小さい中型を使用している。
ポンプ付きオトリ缶(左上)、引き舟(左下)、ビク(右)(提供:週刊つりニュース APC・津曲隼丞)遊漁券
多くの河川では、漁協によって管轄され、ヤマメ放流も遊漁券収入によって維持管理されている。渓流で釣りをするためには(釣果の有無関係なく)、遊漁券を事前に、漁協・釣具店・商店で購入しなければならない。遊漁券を携帯していなければ、法的に罰則対象なので十分注意すること。
<週刊つりニュース西部版 APC・津曲隼丞/TSURINEWS編>















