東京湾タイラバ&ジギング釣行でマダイにシーバス好捕【埼玉・けやき丸】
2023年02月26日 16:30
抜粋
ライトタックルに細ライン、軽量のラバー付きのオモリというシンプルな仕掛けで、海の王様・マダイをはじめ、さまざまな魚種を狙えると人気の鯛ラバ。2月5日(日)、埼玉県戸田市の荒川・笹目橋上流にあるけやき丸で、この魅力的な釣りを楽しんだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・奥野忠弘)
けやき丸で東京湾タイラバ
2月5日(日)、埼玉県戸田市の荒川・笹目橋上流にあるけやき丸に集まったのは、「普段は一緒にカワハギや淡水魚釣りをやっていますが、昨年はマダイを3尾釣って鯛ラバにハマっているので、今日も楽しみに来ました」という山本さんと小山さん。
「シーバスやマグロもやっていて、青物が好きなので今日はジグでいろいろ狙いますよ」と話す高井さん。さらに佐方さん、毛利さん、小俣さん。そして、船長の息子で「物心ついたときから釣りをしている」という長谷川航輝くん(小6)の8人。
大貫沖のポイントでスタート
長谷川友和船長の舵取りで6時に出船。荒川を下り、キャビンで釣り談議をしていると、約1時間で河口の葛西に到着。そこから海へ出て、快晴微風のなか快適なクルージングで大貫沖のポイントに到着。すでに10隻ほどがドテラ流しでマダイを狙っている。
「水深は58mです。100g前後の鯛ラバで、着底したらすぐに巻き上げて、底から10mを巻いて落としての繰り返しでやってみてください」とのアナウンスでスタートフィッシング。
私は100g赤のヘッドに赤のラバーが付いた鯛ラバを投入。船長のアドバイスどおり、着底したらすぐに巻き上げ、さまざまな巻きスピードを試して前アタリを待つ。
この釣りは、ガツガツというラバーをかじるような前アタリが出ても、そこでアワせるのは厳禁。ラバーの上にあるハリがタイの口に入ってハリ掛かりする本アタリが出てヒットするまで、そのまま巻き続けることがキモとなる。
開始早々に本命マダイキャッチ!
開始早々、隣の航輝くんに前アタリが出て、そのまま見事な巻き合わせでヒット。船長が差し出すネットに収まったのは、小型ながらきれいな魚体の本命で、航輝くんも船長も「昨日は2回バラしたので、今日はあっという間にリベンジ達成できて幸先がいいね。あとはサイズアップを狙うだけだね」と満面の笑み。
本命の登場に皆が真剣に釣り続けるが、続いてヒットしたのはまたしても航輝くん。今度は1尾目よりも強烈な引き込みで、「これはデカいよ」。上がってきたのは49cm1.4kgの良型で、父子揃って破顔一笑。
これを見た私は、航輝くんがベテランの常連たちから「師匠」と呼ばれている理由がわかった。
定番ゲストのホウボウ浮上
その後、潮が緩んだのか、なかなかアタリが出ない。船長はなんとか皆に釣らせようと、懸命に潮回りを繰り返す。
そんな船長の願いが通じたのか、次に竿を曲げたのは佐方さん。多彩な魚種が釣れるところも、この釣りの楽しみのひとつ。強い引き込みで上がってきたのは、うれしい定番ゲストのホウボウだった。
続いて、小山さんにも強烈なファイトが訪れた。だが、こちらはうれしくないゲストのアカエイで苦笑い。
後半には、ジグで狙っていた高井さんがドラゴン級タチウオをヒットさせたが、残念ながら抜き上げでバラしてしまった。
シーバス狙いへ転戦
青物や根魚など、普段はいろいろな魚が釣れるエリアだが、この日は潮が悪く、僚船も苦戦しているとのこと。そこで、船長の計らいで最後はシーバスを狙うことに。
大きく移動し、「水深は28mです。底から15mまでいい反応があるので60~80gのメタルジグで狙ってみてください」とのアナウンス。再開すると、またまた航輝くんが船中1尾目の良型シーバスをゲット。
良型シーバス入れ食い
続いて、私のジグにもフォール中にコンという明確なアタリ。強いファイトを楽しみながら61cmのスズキサイズを抜き上げた。そして、デッドスローのただ巻きで4連続ヒットのプチ入れ食いに。
78歳と最高齢の山本さんもスズキクラスのファイトを楽しみ、小山さんはブレードジグで良型を連続ゲット。
小学生師匠は本命4尾キャッチ
ここでも師匠・航輝くんは、短時間で見事に4尾の本命シーバスを釣り上げ、楽しい釣りは終了。
けやき丸は今回が初乗船だったが、私の住む和光市からは車で10分ちょっと。荒川の笹目橋からの出船となるので、埼玉県や群馬県はもちろん、東京の北西部や都下からは至近の立地だ。
船長も温和で、対応もていねい。休日には小学生インストラクターの航輝くんも同船し、しっかりヒットパターンを教えてくれるので、いろいろなターゲットを狙ってチャレンジしてみてはいかがだろうか。
<週刊つりニュース関東版 APC・奥野忠弘/TSURINEWS編>