今週のヘラブナ推薦釣り場2023【千葉県・鹿島川】

印旛沼水系における最大の流入河川である鹿島川。とくに千葉県佐倉市の鹿島橋周辺は今の時期から早春にかけて、大型が連発する時期になる。今シーズンはいまだ火を噴いていないが、爆釣の報が届くのももう間もなくだろう。

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（アイキャッチ画像提供：週刊ニュースへら版 編集部）

鹿島川の概況

巣離れ初期の腹パンがターゲットで、日並みがいいと野武士のように肩が盛り上がった印旛地ベラが出る。釣れだすと人も多いので、その前に地ならししておくのも一つの手だ。

鹿島川の概況図（作図：週刊ニュースへら版 編集部）

千葉市緑区にある昭和の森が水源で、途中から小名木川、佐倉川、高崎川などの支流の交わり川幅を広げつつ印旛沼（西部調節池）に注ぐ総延長31.8kmの1級河川。

今回紹介するのは下流域にあたる鹿島橋～佐倉橋で、いわゆる厳冬期から早春の巣離れ初期に実績があるとされているエリアだ。直近の釣況は最悪だが早朝のモジリは多数確認したので、この魚が口を使いだしてくれれば同エリアが釣り人で埋め尽くされるのも時間の問題だろう。

鹿島橋～京成本線のポイント

鹿島橋～京成本線のポイントを紹介しよう。

京成本線下流左岸から右岸から対岸を見る（提供：週刊ニュースへら版 編集部）

右岸

鹿島橋寄りほど既設釣り台が多く並び、また周囲に比べて水深があるので人気がある。ただし既設釣り台に乗る際はトラブルに巻き込まれないよう注意したい。なお野地部分も多数残されているが未整地が多く、入るにはアシを刈る道具などの準備が必要だ。また水際は急に深くなったりするので、細心の注意が必要だろう。

左岸

右岸に比べて浅く、また崖が急なので釣り座はあまりない。浄水場から吐きだされる水門の下流側に15mほどの犬走りがあり釣りが可能だが、水面から釣り座が高くなるのでバケツや長柄のタマ網などが必要になる。

浄水場水門下流の犬走り（提供：週刊ニュースへら版 編集部）

京成本線～佐倉橋のポイント

京成本線～佐倉橋のポイントを紹介しよう。

右岸

R296の歴史博物館交差点を印西方面に進み、踏切を渡ってすぐを左折して用水路沿いを進むと鹿島川に突き当たる。水辺はアシ原で足場はよくないが、それでも前述の右岸に比べれば釣り台は出しやすい。とくに用水路との交点付近が狙いめだ。

左岸

土手の道幅が狭く駐車に難がある。前述の浄水場前なら道幅が広いので、ここに車を停めて徒歩で京成本線踏切を渡ってくるのが賢明だろう。京成寄りほど土手の傾斜が急で釣り台を出しづらく、佐倉橋寄りほど緩やかになり釣り台の設置はしやすい。

タックルとエサ

強弱はあるが常に流れはあるので中・外通し釣りがメイン。竿は18～24尺が主流で、15尺以下で楽しめるのは、春本番になってからだろう。アベレージサイズは尺2寸～尺3寸だが、ここで竿を出す人の大半は尺半超狙い。そのため細ハリスは主流ではなく、最低でも0.8号を使う人が多い。よって道糸は1.5号以上。ただしハリは今の時期なら軽めの7号前後まで。良型狙いではあるが、この時期の魚はいまだ低活性なので、吸い込みやすさを重視したい。

鹿島川でのタックル（作図：週刊ニュースへら版 編集部）

問題はエサ使い。広大な川なので寄せを意識したいところだが、打ち過ぎはかえって逆効果になりかねない。セットもしくは両ダンゴで様子をみて、触りが出るかある程度時間を決めて両グルテンに切り替える。

ダンゴ（バラケ）は底に置いてくる（溜まりやすい）感覚の配合が推奨されるので、ペレ底や粒戦、さなぎ粉など重い素材を利用して、ハリ付け時はきれいに丸めてチモトはあえて押さえないなどの工夫をして地底にダンゴの玉を残してくるように打つといいだろう。

食わせはその逆で、繊維が強めのグルテンを単品またはブレンドで使用し、流れに負けずにハリ残るするエサにしたい。

＜週刊ニュースへら版 編集部／TSURINEWS編＞