寒グレシーズンの【季節風と釣り場の選び方】 風に強い仕掛けも紹介
2023年03月02日 17:00
抜粋
寒グレ盛期に一番悩まされるのが、季節風による場所選びです。私がホームグランドにしている紀伊半島(和歌山県側)は、北西の季節風がまともに当たるところが多いですが、三重県側に行くと、季節風が山に遮られ風をしのげる場所が多くあります。今回は季節風と釣り場選びについて、紀伊半島を例に解説します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター岩橋稔)
冬に吹く季節風
季節風イコール北西風とは限りません。季節によって吹く風のことを季節風と言うので、当然季節によって風向きがかわります。冬に吹く季節風は北西の風、夏の季節風は南よりの風になります。
寒グレ時は冬の釣りとなるので、北西の風が吹くことが多くなります。特に南よりの風が吹いて雨が降った後などには冬型の気圧配置になることが多く、強い北西風が吹くことが多くなります。
天気を見分ける術の一つとして天気図を見ることが挙げられます。天気図で西高東低の気圧配置になると、北西の風が吹いてきます。また、等圧線が狭くなるほど強い風が吹き、等圧線が広がれば風が弱くなってきます。このことを覚えていれば、場所選択がしやすくなります。
釣行場所の選び方
風向きと釣行場所の考え方ですが、寒グレの時期は釣り座が南に向いている場所がベターで、北向きから西向きの釣り座は、まともに風に吹かれることが多いので、釣りが成立しなくなる確率が高くなってきます。
釣り座の向きを考えて磯選択をすることも風対策になるので、航空写真などを参考にして釣行先を選択してください。
日の出の方向に釣り座が向いている場所ならほぼ追い風になり、まきエサや仕掛けの投入動作が風の影響を受けることが少なくなってきます。
私的に一番いやなのが横から受ける風で、どうしてもミチイトが風の影響を受けてしまい、思うように仕掛けを流せません。当然、狙ったポイントから外れるようになってしまいます。
一般的に向かい風がやりにくく思われますが、ミチイトが風に押さえ込まれるようになり、結構仕掛けが安定するのです。ただし、まきエサが返ってくるような強風では中々難しくなってきます。
北西風下でおすすめの渡船区
紀伊半島で、北西時のおすすめ渡船区は、やはり紀伊半島を回り込んだ地区です。串本の出雲、樫野、穴場的な古座、勝浦、太地などが北西風に強く、枯木灘のエリアが船止めになるほどの風が吹いていても、こちらの渡船区なら全く問題なく釣りができます。
南風の場合の渡船区
南よりの風が吹けば、紀伊半島の渡船区は波がでて船止め地区がほとんどですが、田辺地区は湾が深いので結構釣りができることが多くなります。
全天候型の渡船区
また、串本の須江地区は湾内ポイントも多くあるので、全天候型の渡船区になります。台風等の悪天候ではない限りかなりの確率で渡船が出る地区です。
湾内と言っても大型グレの実績は抜群で、50cmクラスも数多く仕留められています。特にこの寒の時期は40cmオーバーが高確率で狙えるので、湾内といえど馬鹿にはできません。実際私自身も何度も悔しい目にあっています。
風に強い仕掛け
風を避けられるように釣行しても、風裏の磯に乗れる保証はありません。強風真っ向勝負の状況で仕掛けの注意点をいくつか挙げていきます。
基本グレを狙う時どうしても軽い仕掛けになってきますが、強風時は重ための3B~丸玉1号ぐらいで仕掛けを組むのがポイントです。どうしても風でミチイトやウキが取られて思うように仕掛けが流せなくなります。しっかりと仕掛けを馴染ますのを心がけて、自身が思う仕掛けより1ランクも2ランクも重ための仕掛けを組んでください。
ハリスにもしっかりとガン玉を打って、風の中できちんと仕掛けを張っても浮き上がらないうなオモリ負荷のウキをチョイスしてください。
ハリの選択も重要で、しっかりと仕掛けが馴染むようなら軽い細軸系のハリを選択し、仕掛けをもう少し安定させたい時などは、太軸で重量があるハリの選択が好ましくなってきます
もちろん、まきエサも風に負けないように、しっかりとまとまりができるようにパン粉などをいつもより多めに入れ、風の中でもバラケないように粘りを与え、遠投できるようにしっかりと作ることを心がけてください。
強風時の釣行は色々なトラブルも多くなるので、しっかりと釣行先の癖などをつかんで、安全第一で釣行してください。
<岩橋稔/TSURINEWSライター>
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