「今日は海に出れる?出れない?」マイボート釣行の出船基準3選 情報収集術も解説
2023年03月03日 16:30
抜粋
海はとても楽しくてリフレッシュできる場所である反面、とても危険な場所でもあります。特に陸っぱりの釣りと同様の条件で沖に出船すると痛い目に遭うのは間違いないです。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター岸本真彦)
マイボート釣行の魅力&注意点
マイボートは乗合の遊漁船のように早朝から時間に縛られることなく、好きな時間帯に「短時間だけ」「仕事が午前中で終わったから軽くいこう」「朝マヅメだけやろう」など時間的にかなり自由が利きます。釣り物も最初エサ釣りで青物が入ってきたらルアー釣りへ転戦するなど、こちらも自在にプランニングできます。
私は陸っぱりからデビューして釣りが好きでマイボード2馬力艇を購入しました。免許が要らないので簡単にデビューできてしまいます。しかし一番事故が多いのは2馬力艇みたいです。
釣果は自分次第
ただ、船長は自分自身。海に出たら陸とは違い助けてくれる人はいないと思っておく必要があります。釣果についても、ポイント選びや流し方(操船)を自分で考えて実行する必要があり、地形等を把握しておかないとボウズを喰らうことも多々あります。
初めて行くフィールドでは、そこに通い慣れている人達と仲良くなってポイントを事前に聞いて確認しておくことが重要です。
安全確保も自身で行う
魚が沢山釣れている時期や時間帯に巡り会えると、多少風が吹いても波がたっていても頑張ってしまう人達がいます。私も以前はそうでした。
昔、少し離れた根回りでアオリイカが釣れた時の話です。少し風が吹いていましたが「まだ大丈夫だろう」と釣りに集中。満足してマリーナに向かおうかなと思って走り出したら、冷汗が出るぐらい白波ガチャガチャでとても怖い思いをしたことがありました。それからは、風が吹いてきたら基本直ぐ帰ることにしています。
小型艇は細心の注意を
ボートのサイズによっても海況への対応力が全く異なります。他のボートの人達がまだ釣りをしていても、それより小さいボートに乗っている時は、一番先に帰ることを意識すべきです。
特に2馬力艇ですと帰ってこれなくなることもあります。今回は安全釣行の第一歩でもある「出船基準」について具体的に説明していきます。
出船基準とすべき3要素
出船を判断する3基準を解説しましょう。
風速
風向きにもよりますが、【海からの風が風速3m/岸からの風が風速5m】が私の基準です。風が強いと海面が波立ちますが、海側からの風はさらに波が高くなり予想以上の波になることを知っておく必要があります。
波&ウネリ
小さいボートだとダイレクトに波を受けて船内に波が入ってきて、転覆にもつながりかねないとても危険な状況になります。
私の実体験ですが、大きいピッチのウネリにボートの頭から乗ってしまい、ウネリや波の谷間に突っ込んでしまう「ブローチング現象」が起きて船首から大量の海水が入ってくるというとても危険な体験をしたこともあります。夏~秋は特に台風が接近するので、ベタ凪でも出船中止の判断をすることがあります。
雨天(雷)
雨が降ってくると、急に視界が悪くなります。また、天候急変事には雷が発生することもあります。むろん、すぐにマリーナに寄港することが望ましいです。事前にわかっていたら出船中止にした方が身のためでしょう。
情報収集術3選
出船判断のための情報収集術を解説しましょう。
複数の天気予報を確認
天気予報はあくまで予報(予測)なので、当たり外れがあります。そのため、最低3つの天気情報サービスを使って天候を調べましょう。3つとも同じ予報ならかなりの確率であたります。
リアルタイムな風情報を確認
現在吹いている風の情報が見れるサービスもあります。釣行当日の出発前最終確認や、海上でのポイント移動時などに重宝します。
遊漁船やボート屋のHPを確認
遊漁船やボート屋のHPにも天候についての記述がある場合が多いです。前日の状況や沖の状況を確認できます。大体次の日の海況が書いてあったりもしますので、こちらも大変重要な情報になります。
安全に楽しもう
ミニボートが安全が担保できれば、釣りライフが一気に広がること間違いありません。その可能性は無限大です。
海上を自分で運転する楽しさもあります。自分で釣り物を決めて、ポイントを選び、操船して釣り上げた魚の価値はプライスレス。ぜひたくさんの人に体験してもらいたいです。
<岸本真彦/TSURINEWSライター>
The post 「今日は海に出れる?出れない?」マイボート釣行の出船基準3選 情報収集術も解説 first appeared on TSURINEWS.