メバル狙いエビ撒き釣り入門 【ポイントの選び方と延べ竿での釣り方を解説】
2023年03月12日 16:30
抜粋
春はもうすぐそこだが、まだまだ寒くて出かけるのもおっくうになりがち。このような季節でも手堅い釣果を得られ、なおかつ初心者でも手軽に楽しめる、延べ竿を使った堤防でのメバルのエビ撒き釣りを紹介しよう。今回はポイント選びの詳細や、釣り方などの実釣編だ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)
エビ撒き釣りは何故釣果を得やすいのか?
メバルのエビ撒き釣りとは、魚とエサの両方の習性を利用した釣りなので、たいへん理に適っているのだ。詳しく見ていこう。
メバルの習性
メバルはたいへん視力がよく、常に斜め上を向いて泳いでおり、落ちてくるエサに好反応を示す。上から降ってくる大好物のエビに、反応しないわけがない。
エサとなるブツエビの習性
ブツエビは全長3㎝に満たないミナミヌマエビなどの小型の淡水エビだ。
低水温に強く、海水でもしばらくの間は生きていられ、暗闇に向けて一目散に潜る習性がある。このとき微細な音を出すようで、この音がメバルを刺激するようだ。
メバルの棲み家を直撃!
メバルのエビ撒き釣りのために構える釣り座は、メバルが好んで棲息する場所。ここに、まきエサを撒きながら釣るので、正に棲み家を直撃する釣りだ。
ポイントの絞り方
ここでは、先述したメバルの棲み家=狙うべきポイントを詳しく紹介していく。
波止の先端やカーブ周り
波止の先端やカーブ周りは、潮がヨレてエサが溜まりやすい。こういったポイントは一級ポイントになりえる。
捨石やテトラの切れ目
テトラ帯や捨て石周辺は、正にメバルのマンション。積極的に狙ってみよう。
藻場
藻場はメバルの棲み家兼食事場となっているため、大釣りできる可能性が高い。
ただし、仕掛けが藻に絡んでしまわないよう注意が必要だ。
小型が多くアタることもあるので、小さいものは優しくリリースしてあげよう。メバルは成長が遅い魚(3年で15㎝程度)であることを忘れてはいけない。
潮通しのよい場所
潮が当たるような場所には、大型の個体が回遊してくることがあるので期待大。
著者の住む兵庫では、激流となるアジュール舞子や大蔵海岸、明石市役所裏といったポイントがこれに該当する。時折25㎝クラスも釣れているので要注目だ。
常夜灯の下
夜間限定であるが、常夜灯が点灯していたらチャンス大!
光に集まるプランクトンや、それを食べる小魚・エビを狩るためにメバルが集まってきている可能性が高い。夜間の安全の面からもオススメのポイントだ。
実際の釣り方とコツ
エビ撒き釣りはまきエサを撒くため、メバルが釣れているポイントなら普通に釣れる釣りだが、どのようなことに気を付ければより釣果を伸ばせるかを見ていこう。
到着直後にまきエサを撒く
釣り場に到着したら、仕度する前にまずシャク3~4杯分のエビを撒いておこう。仕掛け投入前に、あらかじめポイントを作っておくイメージだ。
投入後もまきエサはこまめに
仕掛けを投入したあとも、まきエサは継続的に撒きたい。
一度に大量に撒くのではなく少しずつ撒いて、海中にエサが途切れないようにしよう。釣れ具合にもよるが、著者は5~10分毎に1~2杯を目安に撒いている。
ウキ下の調整
水深にもよるが、基本のタナは1~3ヒロ。著者は2ヒロからはじめることが多い。
ときに70㎝くらいのウキ下でバンバン当たることもあるので、釣れ具合によって調整しよう。
アタリの取り方
メバルのアタリは明確に出る。ウキ下が合っていれば一気に沈み込んだり、ゆっくりジワジワと沈み込んだりが多い。
ウキが全て沈んでから、一呼吸おいて軽くアワセを入れよう。もしウキがパタンと倒れるようなら、それは食い上げと呼ばれるアタリ。この場合は、次に投入する際に少しウキ下を浅くするとよい。
延べ竿でのアワセ
軽くキュッと竿を持ち上げるだけでよい。竿の反発力でしっかり針掛かりするはずだ。
取り込み
メバルの引きを楽しんだら、あとは取り込み。
20㎝くらいまでなら、竿の反発力を利用して引き抜こう。細糸を使用しているので、25㎝クラスならタモを使ったほうが無難だ。
エビ撒き釣りを楽しもう!
足場のよい堤防で、日中でも釣果が得やすい、延べ竿エビ撒き釣りは初心者にもピッタリ。サビキ釣りからのレベルアップや、寒い時期でも釣りをしたいという方は、是非チャレンジしてみてはいかがだろうか。
<荻野祐樹/TSURINEWSライター>
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