春イカ狙いのエギングで500gアオリ 「藻」狙いがアタリ【大当港】
2020年03月13日 16:00
抜粋
2月中旬に、春の大型イカを求めて、鹿児島県大当(おおあて)港に釣行した。当日はエギングでモンスター級のアオリイカを狙った。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・橋元 力)
大当港でモンスター狙いエギング
大当港は、毎年春に3kgオーバーのモンスター級アオリイカが釣れることは、地元エギンガーの仲間内でも、県外のエギンガーにも有名だ。
先行者がいないか心配したが、幸いにエサ釣りの地元の釣り人が1人だった。それも堤防の先端で釣座を構えていたので、アオリイカの実績のある手前の堤防は空いていた。
早速、タックルを準備して、堤防の曲がり角(下図A)からキャストを開始した。このポイントは潮通しが良く、回遊性のアオリイカがヒットする。大きな群れに遭遇すると、1キャスト1ヒットした経験が過去にあるが、今回は1時間ぐらい粘ってキャストを繰り返したがヒットがなかった。
大当港は全体的に足場が高いので、春の大型イカがヒットしたら抜き上げることができないので、柄の長さが6mあるタモやギャフを準備すると安心だ。
藻場ポイントを攻める
次に、ポイントBへと移動した。ここでは偏光サングラスで海面を凝視し、変化のあるポイントを根掛かりしないように、ギリギリにエギをステイさせて、トゥイッチングでイカを誘った。
春イカは産卵のために、接岸してきているので、産卵床となる藻場の近くで、産卵のタイミングをペアでうかがっている。ここに進入してきたエギを不法侵入者と認識するので、排除しようとして威嚇してくる。その際にエギにヒットすることになる。
カケアガリ周辺にイカを確認
ここでもヒットがなかったので、少し手前に移動してキャストを開始した。このポイントは、前と同じようなポイントだが、沖にカケアガリがあり、そのショルダー付近に、産卵前のアオリイカがステイしている。
ここでの数投目、エギを追ってくるイカの姿が見えた。本命の大型イカではなくて、300~500gの小型イカだった。足元までエギを追ってきたが、堤防の手前で姿が消えた。同じようにキャストして、カケアガリ周辺を攻めたが、再び、アオリイカの姿を見ることはできなかった。
藻の上ギリギリ狙い500gアオリ
釣り開始から3時間が経過して午前10時となり、数人の地元・釣り人が私の横を通って行った。そのたびに会釈をしていると、1人の釣り人が「アオリイカなら、手前の角から岸に向かってエギを投げるといいよ」と、うれしいアドバイスをくださった。
「エギも沈めすぎると藻に絡むから、藻の上を泳がすといいよ」と、エギングのテクニックもアドバイスしてくださった。ありがたい。大きく一礼して、キャストを再開した。
偏光サングラスで、そのポイントを凝視すると、海底に藻場が広がっていることが確認できた。藻場を直撃するのではなく、少し沖にキャストして、藻場のキワでステイさせて軽くトウィッティングさせながら、藻の先端に触れるか触れないかのギリギリのレンジで藻の上を移動させると、藻の中から黒い影が飛びだし、エギを、一瞬で消し去った。
次の瞬間「ジッ、ジー」とドラグが悲鳴を上げた。ロッドを立てて、ファイトすると、すぐに寄って来たので、足元まで寄せて来ると500gのアオリイカだったので、エギをしっかりと抱いていることを確認し、一気に抜き上げた。
オスだったので、目と目の間にナイフを刺して、一瞬で真っ白に変色したので、そのままクーラーに入れて持ち帰ることにした。
産卵期のメスはリリースを
この時季のメスは、産卵のため、抱卵しているので、メスがヒットしたら、リリースをしてほしい。アオリイカは、オスは背中がシマシマ模様、メスは水玉模様になっているのですぐに判断できると思うが、迷った場合は透かして見れば、抱卵しているメスは卵が見える。
大当港は足場の高いポイントなので、ライフジャケットを着用し、春の大型イカ・エギングをエンジョイして欲しい。
<週刊つりニュース西部版 APC・橋元 力/TSURINEWS編>
大当港