渓流エサ釣りで【最初の1匹を釣るために】 流し方・アタリ方・アワセ方を解説
2023年03月30日 17:00
抜粋
渓魚を数多くゲットするベテラン渓流師達は、初心者と何が違っていて、どのようなことを行っているのか。1匹の渓魚をゲットするために、明日から使える実践的なテクニックを紹介していこう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)


なぜ最初の1匹を釣るのが難しいのか
著者は小学生の頃から釣りをしていて、両親がよく管理釣り場に連れて行ってくれた。だが、様々な釣りをやってきたなかで、当時の著者は「自然渓流釣りの難易度は別格」だと思っていた。
アマゴ(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)その大きな理由が「仕掛けの流し方」と「アワセの難しさ」。流れをある程度把握して流したつもりが、予想していない方向に流れてしまったり、根掛かりが連発したり。苦労してようやく出たアタリも、アワセのタイミングが全く分からずに苦戦したものだ。今となってはある程度答えが出ているので、それらを著者なりに解説していこうと思う。
仕掛けの流し方を覚えよう
まずは実釣における最重要テクニック「仕掛けの流し方」について、詳しくみていこう。
入渓は極力静かに
渓魚は警戒心が強く非常に敏感。入渓する際もドカドカ入らず、身を屈めて静かに入る。できれば狙いのポイントのやや下流側から入渓するのが望ましい。入渓後も、振動が伝わって警戒させてしまわないよう、なるべく岩をガタガタさせないよう、足元に注意しよう。
また、川に近づいて覗き込むようなことはせず、できるだけ川べりから距離を取って仕掛けを投入した方が、渓魚を警戒させにくい。
仕掛け投入は静かに行う
せっかく静かに入渓しても、ポチャン!と大きな音を立てて投入しては、全ての努力が水の泡。静かに投入するように心がけよう。もしくは、流れの強い場所や白泡付近をめがけて投入すれば、着水音をごまかすこともできる。
まずは手前の筋から
川幅が狭い場所なら、いきなり本命の筋に流すのが良い。何度も仕掛けを通すと警戒されてしまうからだ。ある程度広い場所なら、立ち位置から見て手前にある筋や、下流側にある筋から狙っていこう。上手くいけば、1か所で数釣りを楽しむことができる。
底流れを意識する
可能な限り偏光サングラスを着用し、大まかな水深やカケアガリを把握したい。そうすることで、底の形状や流れ方を確認することができるので、表層よりも緩やかである底流れを意識しやすくなる。仕掛け投入後、馴染んだ仕掛けが水面の流れよりもゆっくり流れていれば、それは底流れを捉えた証拠だ。
偏光サングラス(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)オモリ交換を面倒がらない
初心者は、一度用意した仕掛けを弄ることなく釣り続けてしまうことが多い。だが、渓流は水深によって流れる速度や攻める場所が大きく変わるので、浅い場所ならジンタンの3号~5号、深い場所ならB~2号程度と、こまめなオモリ交換を心がけたい。こういった小さな手間の積み重ねが、釣果となって表れるのだ。著者は支流では2~4号、本流では1号~3号をメインとして使用している。
アタリの出方と捉え方を覚えよう
どれだけ頑張って仕掛けを流しても、アタリが判らなかったり、捉えられなかったら意味がない。
渓流エサ釣りでのアタリの出方は、流し方や使用しているエサ、時期によっても変わる。よく見かけるアタリは、流れていた目印がピタっと止まる、回る、モゾモゾと押さえ込む、一気に引き込む、浮き上がる、といったもの。
これら一つ一つのアタリの見極め方について見ていこう。
止まる、回る、モゾモゾと押さえ込むアタリ
流れの中で定位している渓魚が、自分の近くにやってきたエサを喰った瞬間に出るのがこれらのアタリ。渓魚が自分のいる場所からほぼ動かずにエサを食ったと考えられるので、流す筋や仕掛けの通し方が合っていることが多い。
引き込む、浮き上がるアタリ
渓魚の活性が高い時によく出るのが、これらのアタリ。自分のいる流れの筋・タナから外れ、積極的にエサを食いに来ている証拠だ。半面、タナや流す筋がズレているとも考えられるので、次に仕掛けを投入する際の参考にしたい。引き込む時は深めを狙い、浮き上がる時はやや浅めを狙ってみよう。
エサによってアワセのタイミングを変える
イクラやヒラタといったエサは柔らかく食い込みが良いので、できるだけ素早くアワセを入れたい。
ヒラタ(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)逆に、オニチョロやブドウムシ・ミミズのように、大きなエサや硬めのエサは、しっかり食い込めるようやや送り込み気味にするなど、少しタイミングをずらしてみよう。これだけでフッキング率は大幅に上昇するはずだ。
アワセ方を覚えよう
渓流エサ釣りにおけるアワセは、手首をほんの少し(数cm)返すだけ。渓流釣りで使用する延べ竿は、長くて反発力が強いので、これを最大限に活かすと良い。もし頭上に木がある場合は、下流側に向かって竿を倒し、魚の口に掛けるイメージで斜め向きにアワセを入れる。とにかく大きなアワセは根掛かりや仕掛けトラブルの元となるので、「小さくシャープに」を心がけたい。
取り込み方を覚えよう
せっかく渓魚がヒットしても、ポイントによって取り込み方を変えないと、足場が悪い渓流では事故やトラブルのもとになる。ここでは取り込み方についてみていこう。
開けた場所
大場所なら数釣りが狙えるので、小さければ一気に引き抜き、空中にてタモでキャッチするのがベスト。20㎝を超すと一気に引きが強くなるので、無理に引き抜こうとせず、慎重に手元まで寄せてからすくおう。
頭上に木がある場合
竿を持ち上げると木に当たってしまう様な場所なら、足場を確保してから身を屈めてすくうか、竿を縮めてから後ろに倒すようにしてすくう。これは少々慣れが必要なので、動ける場所なら木が無いエリアまで獲物を誘導するのも良い。
足場が悪い、流れが強い場合
急流に乗ってしまったら、流れの強さも相まってかなりの重量感になる。こういう時はある程度魚の動きに合わせてやり、少しずつ下流側に移動する。その後、流れの緩い場所に誘導してからタモで救う。落ち込みに魚を落としてしまうと糸が切れてしまう可能性があるので、注意が必要だ。
想定通りの1匹は何物にも代えがたい
狙い通りに仕掛けを流し、狙い通りの場所でアタリが出てフッキングした時が、この釣りの醍醐味を最も感じられる瞬間だと著者は思う。仕掛けを流し始めた瞬間から、渓魚を無事に取り込むまで、一瞬たりとも気を抜かないようにしよう。
<荻野祐樹/TSURINEWSライター>
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