メバリングは「釣れない」から「釣れる」へ 堤防でメバルにマダイにチヌ登場
2023年03月31日 11:00
抜粋
ライトゲームの王道・メバル。魚が沈んでいる時や状況が判断しづらい時はレンジを刻んでボトム周辺に着いているメバルを狙う。「釣れない」をいかに克服するのか、アクアウェーブフィールドテスター・桧垣大輔さんがスーパージャコ、マッスルバグで早春のナイトメバリングを瀬戸内しまなみ海域で行った。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部 立石)
メバルは身近なターゲット
仕事帰りのちょっとした時間でも漁港や岸壁などで手軽に釣ることができるのがメバルの魅力のひとつ。瀬戸内のしまなみ海域は3月ごろからシーズンも本番で、イカナゴや小型のイカがベイトになっている。
休日前はどこの漁港や波止も釣り人が入り、釣り場探しに苦労することも多いとか。瀬渡し船で磯に渡る人もいる。
タフな状況は釣れない?
3月20日の夕方、仕事終わりに待ち合わせ。向った場所は伯方島の有津。波止先端の常夜灯でタックルの準備を行う。まずは海の様子を観察するも魚の気配がない。例年なら浮いている魚が見えているが、その姿がない。
潮も中潮で、上げ潮の急流が左から右へと流れている。シーズン入りした予想を覆す厳しい環境。潮の緩みに期待して釣りスタート。
スーパージャコ&マッスルバグ
用意していたワームはスーパージャコ1.6inch、2.4inch、マッスルバグ1.4inch、1.8inch。
スーパージャコはライト・ソルトゲームに最適なストレートワーム。強烈エビフレーバーマテリアルが配合されて迷いなく食わせる。
カラーはパールホワイト、ピンクグロー、SGグリーン、クリアー/レッドF、GFクリアーピンク、UVチャート、BG小鰯、シラスグロー。
マッスルバグはボディにびっしりと刻み込まれた深いリブが特徴で、張りのあるマテリアルでリブそれぞれが自立して、コンパクトサイズながらもしっかりと水を受ける。
カラーはパールホワイト、ピンクグロー、SGグリーン、クリアー/レッドF、GFクリアーピンク、UVチャート、BG小鰯、シラスグローに新色のGFクリアーオレンジ、淡淡すみれ。
ともにボディにハリ穴とジグヘッドをセットしやすいガイドホールが設けられており、ハリを真っすぐに刺しやすい。
A.W.スイムヘッド
“釣れやすさ”と”使いやすさ”を徹底追及したジグヘッド。冬季や夜間でもラインを結びやすい大型ラインアイを搭載。ワームのズレをしっかり防ぐ夜光ワームキーパーはバイトマーカーの役割も果たす。ヘッドに重量のウェイトが表記されている。
・フックサイズ#8 重量0.3g、0.6g、0.8g、1g、1.25g、1.5g、2g
・フックサイズ#6 重量0.3g、0.6g、0.8g、1g、1.25g、1.5g、2g、3g、4.5g
速い潮対策は抵抗が少ないワームで
とにかく潮の流れが速いため、抵抗が少ないスーパージャコ2.4inch(カラーはUVチャート)から使い始める。ジグヘッド0.6gにセットして、リグはヘビキャロで状況を探る。
レンジキープが決め手
常夜灯の明暗部先くらいにキャストして、着水からカウントしてワームが沈むレンジを予測。
リールで巻いてワームを泳がせると浮き上がる。レンジをキープするため流れに乗せて流し、イトフケを取る程度リールを巻いて、ミチイトのテンションを確認しながら時々、サオ先をちょんちょんとトゥイッチしている。
ちょんちょんの操作で、サオとイトの抵抗感でレンジを確認しており、「深くなるほど重い」とのこと。
当て潮の流れ始めにボトムで
波止先端近くで反転流からの当て潮が流れ始めたころにヒット。ボトム近くで食ってきたのはメバル。
この1尾から潮の緩みを判断。ワームをマッスルバグ1.4inch(カラーはクリアーピンク)、ジグヘッド1.5gでスプリットショットリグにチェンジ。
ワームのボディ形状を替えてダイレクトにボトムを攻める
潮が緩んできているが魚が浮いてはこない。よりダイレクトにボトム周辺を攻めていると少しサイズアップしたメバルがヒット。
思い切って場所移動も必要
さらに潮が緩んだところで外向きを釣るが、潮が緩んだタイミングは一瞬。これ以上の状況の好転が見込めないため、場所移動。あまり深追いしないことも魚を釣るためには大切な要素のひとつ。大島へと向う。
狙ってマダイを釣る
潮流れが緩く、海面近くで反転する魚の姿が見える。スーパージャコ2.4inch(カラーはUVチャート)を投げるとヒット。足元近くでハリが外れたがマダイであることを確認。
今度はワームを潮に流した感じで操作してヒット。サオを叩く手応えからマダイであることを確信。ネットで取り込んだのは予想通りのマダイ。
ほかにマダイが浮いてきた姿が見えた。プラグで水面直下を釣ることに切り替える。
リトル・マジック
コンセプトは小さめのプラグを使いたいが飛距離が出ない、向かい風に弱いといった悩みを解決するマイクロシンキングペンシル。
抜群の飛距離と滑らかなウォブリングアクションで魚たちを魅了する。
サイズは38mm3.1g。カラーは小鰯/グローベリー、シラウオ、シグナル、C.ライムチャート、ミミイカ、ほろよいピーチ、クリアー/レッドF、半生シラス
プラグでもマダイGET
すぐさまリトル・マジック(カラーはミミイカ)にヒットしたマダイはサイズアップ。活性が高い魚を釣るには、プラグがテンポよく広範囲を探ることができるためオススメだ。
ジグヘッドにチヌヒット
潮止まりで浮いていた魚も見えなくなったため、ボトム狙いに切り替える。
スーパージャコ2.4inch(カラーはUVチャート)でボトムをダイレクトにボトムバンプで探っていると常夜灯の明かりの下に来たところでヒット。ネットで取り込んだのはチヌだ。ここで納竿となった。
釣り場に合わせた判断
状況が厳しい中でも、刻々と変化する潮流をしっかりと判断することでメバルを引き出し、メバリングが成立した。
桧垣さんのタックル
メバリングではあるが、アジングロッドが使用された。その理由はエリアの特性的に潮の流れが速いところが多く、良型メバルを狙うため。
リグを潮に流す「ドリフト」といった釣り方がメインになり、潮流の変化を感じ取りやすい繊細なソリッドティップが好み。メバリングロッドにありがちなティップが柔らかいものでは、急流での操作時にティップがお辞儀してしまい操作性に難がある。張りのあるアジングロッドが使いやすいというわけだ。
コンパクトにまとめて収納
ワームとジグヘッドはケースにまとめて収納。寒い日や夜間でも付け替えも素早く行うことができる。
潮流や活性に合わせたワーム選び
今季は昨年よりメバルの釣れ始めが遅れている様子で条件的には厳しかったものの、潮流や活性に合わせたボディ形状でのワームセレクト、魚の居場所を予想したレンジ攻略で「釣れない」状況を克服した。また、プラグがひとつあるだけで違うアプローチも可能になる。
<立石/TSURINEWS編>
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