「花粉症」に効果が期待できるサカナとは 「オメガ3脂肪酸」がポイント

2020年03月14日 11:00

[TSURINEWS]

抜粋

今年もアレルギー持ちにとって辛いシーズンがやってきました。そうです「花粉症」です。今回は、同症状の低減に期待が持てるサカナを紹介します。

(アイキャッチ画像出展:PhotoAC)

「花粉症」に効果が期待できるサカナとは 「オメガ3脂肪酸」がポイント

花粉症に効くサカナ

「花粉症」に効果が期待できるサカナとは 「オメガ3脂肪酸」がポイント見てるだけでくしゃみでそう(提供:PhoteAC)

毎年春になると多くの日本人を苦しめる花粉症。スギやヒノキといった原因植物の花粉が鼻や目などの粘膜に付着し、アレルギー反応を引き起こすのが原因で起こります。

筆者も毎年苦しめられており、処方されたアレルギー薬を飲んで鎮静させているのですが、副作用による眠気のひどさにも悩まされています。本当なら薬を使わずに症状を軽減させたいところ。さらに欲を言えば、「食べれば症状が軽くなるサカナ」があるとベストです。

ダメ元で探してみることにしました。

花粉症には「オメガ3脂肪酸」

調べてみたところ「〇〇を食べれば花粉症が治る!」みたいにてきめんな効果を発揮するものは見つかりませんでしたが、症状低減が期待できる魚は存在しました。

そのような魚はいくつかあるのですが、共通する特徴として「体脂肪中に不飽和脂肪酸のひとつオメガ3脂肪酸を多く含む」という点が挙げられます。

「花粉症」に効果が期待できるサカナとは 「オメガ3脂肪酸」がポイント魚の脂が効果的だった(提供:PhoteAC)

「食べると頭が良くなる」なんて言われるあのドコサヘキサエン酸(DHA)や、血液をサラサラにしてくれることで健康食品に含まれているエイコサペンタエン酸(EPA)がこのオメガ3脂肪酸にあたります。

花粉症患者の体内では、様々な種類の炎症性脂質メディエーター(人体の各部位の働きに影響をもたらす脂)が存在しており、これが角膜や鼻粘膜、気管支等に作用して炎症を発生させます。オメガ3脂肪酸はこれらの脂質メディエーターの動きを抑制することが研究でわかっており、これを豊富に含む食材は花粉症の症状低減に貢献することが期待できます。(『順天堂NEWS』2018.11.05「オメガ3脂肪酸のアレルギー性結膜炎への改善効果を発見」)

頭が良くなり、血液もサラサラ健康になり、その上に花粉症の症状まで軽くしてくれる・・サカナというのはなんと身体に良い食材なのでしょうか。

花粉症のときに食べるべきサカナ

というわけで花粉症症状を軽くしたければ、オメガ3脂肪酸を豊富に含む魚を食べればいいということができます。しかし、具体的にはどういう魚種になるのでしょうか。

マグロ

もっとも有名なのはやはりマグロでしょう。マグロの脂肪分にはDHAが多く含まれており、花粉症低減だけでなく様々な点で健康への貢献が期待できます。当然ながら赤身よりもトロに多く含まれており、花粉症の時期は積極的にトロを食べるようにするといいかもしれません(値は張りますが……)。

「花粉症」に効果が期待できるサカナとは 「オメガ3脂肪酸」がポイント赤身より中トロ、中トロより大トロ(提供:PhoteAC)

イワシ

マグロはちょっと高くて……という方にオススメなのは青魚。健康食品のCMでも「青魚由来のEPAがたっぷり」と言われる通り、特にEPAが豊富に含まれています。

「花粉症」に効果が期待できるサカナとは 「オメガ3脂肪酸」がポイント安くて買いやすいのも嬉しい(提供:PhoteAC)

アジ、サバ、イワシ、ニシンなどはいずれもEPAたっぷりで、冬が旬のサバ、初夏が旬のアジ、秋が旬のイワシといったように旬の時期がそれぞれ違うので、それぞれの時期にいちばん脂が乗ったものを摂取するようにするといいでしょう。

ほかにはブリもオススメ。その名が「アブラ」に由来するという説があるくらい脂の乗った魚であるブリ、当然ながらオメガ3脂肪酸の含有量も多いです。また脂であるオメガ3脂肪酸は加熱調理によって流出してしまいやすいのですが、刺身が入手しやすいブリであればその心配は不要。脂の乗った旬のブリであれば3切れ程度で理想摂取量に到達することができます。

脂の種類に気をつけよう

このように様々な魚から摂取することが可能なオメガ3脂肪酸ですが、しかし注意が必要な魚もあります。

例えばギンダラや同じ仲間のアブラボウズの脂肪に多く含まれるトリグリセリド(いわゆる中性脂肪)は、栄養価は高いものの花粉症への効果は期待できません。

「花粉症」に効果が期待できるサカナとは 「オメガ3脂肪酸」がポイント脂が乗って美味しそうだけど……(提供:PhoteAC)

また最近刺身で人気のマス・サケは養殖魚の流通量も多いですが、養殖の際に用いられる餌の種類によっては、飽和脂肪酸(肉に多く含まれる脂質)の割合が高くなることもあるようです。(『大和薬品なるほど健康塾』「鮭の養殖をめぐる問題」)養殖魚は脂の乗りもよく人気が高いですが、その育て方にも注目する必要があるでしょう。

オメガ3脂肪酸がいくら花粉症に効果があると言っても、摂取し過ぎは身体の他の部分に負の影響を及ぼす可能性があります。日常生活で摂取している飽和脂肪酸のいくらかをオメガ3脂肪酸に置き換えるような意識で摂取するのが良いでしょう。

<脇本 哲朗/サカナ研究所>

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