ロッドもリールも使わないトローリング釣法で2kg超えアオリイカ連発【沖縄・伊是名島】
2023年04月07日 16:30
抜粋
沖縄県・伊是名島にて世にも珍しいアオリイカのトローリング釣法に挑戦しました。自作の巨大エギで狙うは夢の5kgオーバーのアオリイカです。投げてシャくる必要なしでキロアップ連発の爆釣パターンもありえる釣りです。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉浦永)
トローリングとは?
船をゆっくり走らせたままルアーや仕掛けを流し、船で引っ張りながらターゲットを誘う釣り方のことです。カジキ・マグロ・カツオなどのトローリングが一般的に認知されている釣り方で、大海原で一発大物狙いのロマンある釣りの一種です。
魅力
トローリングの魅力としては広い海の中で、どこにいるかわからないターゲットを広範囲に探ることができて、釣り竿でルアーをキャスティングして狙うよりもサーチ範囲が広く効率的です。また、船を走らせることでターゲットをヒットさせることができるので、ターゲットがヒットするまでの間はのんびり過ごすことができたり、操船に集中しやすいことも魅力の一つです。
手釣り
沖縄県・伊是名島でのトローリングでは「手釣り」といわれる、釣り竿を使用しないで釣り糸と仕掛けを組んだら、釣り糸を直接人が操りながら釣る方法です。
釣り竿やリールを使用しないため、ターゲットからのアタリがダイレクトに手元に伝わりやすく、リールについているドラグ機能も自分の手で調整しないといけないので技術と経験が必要になりますが、ターゲットとの一対一の勝負ができるので病みつきになる人も多いです。
自作エギを連結
今回トローリングで狙うターゲットは「アオリイカ」という釣り人に大人気のイカです。
使用するルアーはエギというイカ釣り専用ルアーなのですが、通常サイズよりもかなり大きめの自作エギを四連結させて仕掛けが完成します。エギとエギの間は2mほどの間隔。4つのエギが連結してあります。エギは木を削って作っており、鉛が打ち込まれています。カラーはマニキュアやペンキでカラーリングしてあります。
釣行当日の状況
釣行日は3月5日。天気は晴れで風速は3mほど。満月の日に当たることができ、月夜にアオリイカが水面まで上がってくるという噂もあるのでかなり期待できる日に当たることができました。
基本の釣り方
アオリイカトローリングの場合、船は微速が基本になります。感覚的には早歩きで歩いている程度の早さで船を進めていきます。自作エギを60mほど流したら、あとは船を走らせて、エギを引っ張り、アタリを待つだけです。
リーフ帯ではアタリなし
夕まずめにリーフ(岸よりの珊瑚礁地帯)から通常のエギを使用してのキャスティングでアオリイカを狙うものの全くアタリがない状況が続きます。この時点では満潮でリーフが海中に沈んでおり、リーフの側が確認しづらかったのでトローリングは潮が下がって、リーフのブレイクラインが見えるようになってからとの判断になりました。
トローリングへ転戦
潮が下がってリーフのブレイクで波が立つようになってからは、リーフのギリギリを船で自作エギでトローリング開始。水深は1m~5mほどのシャロー地帯を船で引っ張ります。
2kgアップのアオリイカが連発
伊是名島周辺のリーフ地帯を船では知らせていると、水深3mラインのエリアでいきなり釣り糸が「スルスル~」と引っ張られていくアタリがあり。釣り糸の放出が止まったタイミングで合わせを入れて手繰り始めます。
アオリイカが水を噴射した場合は釣り糸を緩めたりして慎重に手繰り寄せていくと2kgアップのキャッチに成功!その後も続いて同等サイズのアオリイカをトローリングでキャッチ!
小型サイズもヒット
2kgサイズを2杯キャッチできて満足しながら、港に舵を向けていると航路に差し掛かる手前でヒット!
先ほどよりもだいぶ軽かったがイカの引き方をしていたので、慎重に手繰り寄せてくると、1kgにも満たないサイズのアオリイカもキャッチ!
最終釣果はアオリイカ3杯キャッチ!
2時間ほどの釣行でアオリイカを3杯をキャッチ!通常サイズよりも大きいエギを使っているのに1kg未満のアオリイカもヒットしていたので、本州でもかなり可能性のある釣り方なのではと感じました。
また沖縄県伊是名島では5kgオーバーのアオリイカも上がるとのことなので、来年はさらなるサイズアップを目指していこうと思います。
<杉浦永/TSURINEWSライター>
伊是名島