都内の公園での「のべ竿」釣りで85cm頭に大型コイ4連発【浮間公園】
2023年04月08日 06:00
抜粋
3月23日(木)、東京都北区、東京都板橋区に位置する浮間公園へ朝イチから3時間限定でコイ釣りに出掛けた。産卵期を意識して岸際に寄るコイを狙い、練りエサを使用した底べタ釣りで見事に4尾の大物に出会えた釣行をレポートしよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライターなおぱぱ)
浮間公園
同地は浮間ケ池を中心とした都立公園となっていて、遊具スペース、テニスコート、野球場、ゲートボール、バードサンクチュアリなどの施設や風車があり、老若男女問わずファミリー中心に人気の公園だ。
釣りとしてはヘラブナ釣りをメインにコイ釣りや小物釣りが対象で『リール竿の使用、投げ釣り、ルアー釣りが禁止』されている。なので同地で釣りを楽しむために使用するタックルとしては『のべ竿エサ釣り限定仕様』のタックルとなる。
アクセスと施設
公園は常時開園しており駐車場も35台駐車可能であるが、電車でアクセスが便利。浮間舟渡駅の目の前と、非常に楽である。駅前にはコンビニや飲食店もあり、利便性が高く公園内も綺麗に管理されているので安心だ。
近年公園敷地内にコメダ珈琲店もオープンし、浮間舟渡駅周辺にも飲食店が立ち並び利便性も高く様々な用途で利用できる公園である。
大型コイ釣り
11月に同地コイ釣りお初チャレンジで70cmを仕留めているが、それよりもひと回り以上大きなコイを確認していた。同地のポテンシャルは半端では無く、今回もとにかく坊主は免れて1尾は確実に釣りあげることが前提であるが、できれば2尾釣れてくれればいう事はない。
天気予報で9時から雨が降る予定なだけに早く勝負をつけたいと思い6時40分現地入りとなり気合は十分だ。
鯉釣りタックル
公園ルールに従い、タックルはもちろん『のべ竿使用』が必須となる。のべ竿練り餌ベタ底仕様は、三代目剛3.6m(グラス製のべ竿)にミチイト8号(カーボナイロン)を竿いっぱいに結ぶ。ウキは万能セルウキを使い、ゴム管で固定。ハリスは使わずミチイト直結で鯉針16号を結んだ。エサはマルキューいもグルテンを使い大物釣り万全の体制で挑む。
竿:三代目剛
ライン:カーボナイロン8号
ウキ:万能セルウキ
オモリ:板オモリ
ハリ:鯉針16号
エサ:いもグルテン
岸に寄った個体を発見
準備をしつつ作戦を練るも、まずは11月にコイを釣り上げたポイントで様子をみることにした。開始20分手返し良くエサを打ち返すが周囲のヘラ師同様になにも進展がない状況だ。
このままでは厳しいと思いつつも考えた作戦は、産卵期で岸に寄っている個体を探し出すというもの。公園を半周歩いてみるとそれらしき波紋が2ヶ所ド派手に発生している。
そこらに3尾ほど確認できたので即座に移動していき釣座を再度構えた。警戒している様子はなく、私の気配も特に気にしておらずコレは大チャンスだ。
78cm大型コイ登場
そしていもグルテンを針に付けて静かに波紋付近へ投入すること数秒・・・豪快な引き込みでウキが沈んだ。
そこで渾身のアワセが決まり強烈な引きが竿を絞って私も大興奮だ。かなりの引きで寄せるもなかなかタモに入れることができないが5分ほどやりとりを繰り返したところで御用となる。
そして写真撮影タイムとなると周囲の方々が集まり色々と話しかけてくれ盛り上がって私もニコニコでサイズを測ると78cmと大物だ。そして計測後すぐにリリースして地元の方々と和んで小休止。
自己記録更新の85cm堂々浮上
先程のパターンは理想的展開だったが再度通用しそうな状況下である。迷うことはない!数メートル先のポイントで大きな波紋が出ていて仕掛けを入れるとチョン、チョン、ドーン!とウキが沈みアワセが決まった。
今度もかなり粘りがあるサカナで油断は許されない状況。慎重にやりとりを繰り返しつつ号数の上げたラインを信頼して4分ほどでネットインだ。今回も人が止まり計測すると『コイ釣り自己記録更新の85cm』である。
もはや目的以上の結果となり最高の気分に浸ってしまうが、同時にポイントは落ち着いたので休憩することにした。
しばらく場を休ませる
天気予報よりも早めに雨が降り出すが霧雨程度で止んだり降ったりで少し移動した岸際ではフナもたくさん確認できた。
しばらくみているとヤル気がありそうなコイも数尾確認できたのでコレはまだ狙えると判断。明らかに勝負になる状況なので迷わずに3尾目を狙うことにした。
大物ハットトリック達成
今度はなかなか簡単にはいかず掛けられるようなアタリはでない。しばらく反応もないので岸よりにエサを入れるよりは数メートル沖でエサを打ち返していくことに。
すると1時間後、チョイチョイと動く反応の数秒後にゆっくりとウキが沈んでいきアワセを入れると乗った。これまたかなりの引きで存分にのべ竿大物釣りを満喫しつつ、寄せて3尾目の御用となりハットトリック達成でもはやいうことはない。
やりとりをみていた中学生達や散歩の方々にお声がけされつつサイズ計測すると74cmとこれまた大物である。
ポイント移動で4尾目を追加
3尾目でもはや大満足しているが移動しているとさらに魚影を確認してしまい、釣果を得られそうなポイントで釣座を構えた。しばらく様子を見ていると付近を頻繁に回遊しているようなのでココでも早めのエサ打ちを繰り返して待つ。
周囲にはヘラ師が2名ほどでヘラ師の釣座下にも寄っている感じでチャンスはありそうだ。そうこうしているとウキのすぐ近くで波紋が発生と同時に理想的なアタリ!アワセると4尾目が掛かった。これで獲ることができればもう迷わず帰宅すると決めてやりとりしていくと引きは強烈であるが、これまでの3尾ほどの戦いではない。
ゆっくり落ち着いて寄せて御用となり、サイズを計測すると本日最小サイズの65cmであった。それでも素晴らしい時間を楽しませてくれたことに感謝しつつリリースしたところで本日は終始ニコニコ顔で納竿することにした。
浮間ゴイ達に感謝して帰宅
タックルを片していると雨が強くなってきて今日は本当に運がついていたのだと感じ、浮間ゴイ達に感謝ながら帰宅。想定外の釣果となり私としては思い出深い釣行となった。
素晴らしいサイズ感に圧倒されつつもそのきれいな魚体に感動である。また時間をつくって同地の手強い大物釣りに挑戦したいと思う。
大物コイ釣りを楽しむことができた理由3選
今回大物コイ釣りを楽しむことができた理由を振り返ると以下の3つがあげられる。
仕掛けをパワーアップ
前回11月に釣行した際に大物を確認したことや、荒川ハクレン釣行時にも5号仕掛けを強引に切られたこともあることを思い出して急遽仕掛けをパワーアップさせた。それが正解で沖へ走られても耐えることができ、1尾目を釣った瞬間にコレなら同地で確実に勝負できると自信がついた。
釣れるコイを狙う
朝イチに考えたことだが、やはり岸際がポイントとなった。その中でも産卵期を意識して半周歩いてコイのいるポイントを探ったことが正解だったと思う。また、警戒されても付近からエサで寄せながら、アタリを待つことが釣果に繋がった。
コイ抱っこ対策ダブルパーカー
結果的に想定外の釣果となったものの、コイを釣る度に抱っこ写真を撮影しているとパーカーが汚れてしまうことも。事前に『もし釣れた場合に抱っこしたら』と汚れる想定で2枚重ねでパーカーを着用していたので、汚れても気にせず釣りを楽しむことができた。
<なおぱぱ/TSURINEWSライター>
浮間公園