渓流エサ釣りの【ハリの使い分けメソッド】 エサ・時期・水量それぞれに徹底解説
2023年05月05日 11:30
抜粋
一口に「渓流釣りのハリ」と言っても、実に多くのバリエーションがある。これは、渓流という特殊な環境に対応するため、各メーカーが趣向を凝らした結果だ。今回は、数多の種類がある渓流バリの、エサや状況による使い分けにフォーカスしていく。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)


ハリを使い分ける必要性
毎年春~秋まで楽しむことができる渓流釣り。一般的な釣りと違い、時期によって使用するエサが変わるのは、渓流釣りの大きな特徴だ。解禁直後はイクラから始まることが多く、そこから徐々にキンパク・ヒラタといった川虫へと推移。
雨天の増水時はミミズ、夏場や渇水時にはブドウムシ、果ては陸生昆虫を使用することもあり、それぞれ大きさが異なる。
ただでさえアワセが難しい渓魚達は、同じハリ・同じ号数をずっと使用していると、「アタリはあるのにフッキングしない」といった事態に陥る。こういったことに対処するため、ハリの使い分けは非常に重要となる。
エサによる使い分け
様々なエサをより自然に流していくためには、目立たないカラー・エサの大きさや形に合ったハリをチョイスするなど、エサによる使い分けがある程度必要だ。詳しくみていこう。
イクラ
イクラは初心者でも扱いやすい代表的なエサ。解禁直後はイクラにしか反応しないことも多い。中央の核にハリ先を通すとプチっと潰れてしまうため、薄皮を縫うように刺す関係上、軸が細めのハリが扱いやすい。イクラ専用のハリも存在する。
イクラ専用バリはイクラに近い色でフトコロが丸い(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)小型の川虫
シーズン初期のヒラタ、小ぶりなキンパク、ピンチョロの場合は、軸が真っすぐな袖バリ型だとエサを真っすぐに刺せる。川虫専用バリもあるが、渓流用のハリの大半は川虫に対応しているので心配はいらない。小粒な川虫をチョン掛けにして吸い込ませるスタイルなら、キツネ型のハリを使用するのも手だ。
キンパクは通し刺しかチョン掛けにする(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)大型の川虫
5・6月以降に使用するオニチョロ、クロカワムシ等の場合、エサそのものがそれなりに大きく(2cm以上)、良型がヒットすることも見越して丈夫なハリがいい。川虫専用、本流クインなどがこれに該当する。柔らかい竿を使用するなら細軸タイプも選択肢に入ってくる。
ミミズ
雨天、濁り時に使用するミミズも「きじ専用」という専用バリが存在するのだが、著者的には軸が真っすぐなタイプに、真っすぐセットする方が扱いやすく感じている。そのため、やや大きめの袖バリ形状がオススメだ。真っすぐセットするのが苦手な場合はミミズ通しを使用しよう。
軸にケンが付いていればズレる心配が少ない(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)時期によるサイズの使い分け
渓流は季節によって大きく様相を変えるため、その時々にフィットした使い分けが大切だ。順にみていこう。
解禁直後
まだ水温が低く、場所によっては雪も残っている。渓魚達は活発にエサを追うほどの体力が無い為、3号や4号といった小さなハリが警戒されにくくオススメだ。イクラがメインエサとなるので、細軸タイプを選びたい。
解禁直後は雪が残ることも多く渓魚の活性も低い(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)4月~5月
徐々に体力を取り戻してきた渓魚達が活発にエサを追うようになり、20cmクラスも混ざり始める。この頃からエサは川虫がメインとなる。ハリサイズはキンパク(1.5cm程度)に合わせた5号をメインに、場所やエサによっては6号を使用すると良いだろう。
6月~7月
梅雨時になると警戒心の高い良型が姿を現す。エサもオニチョロやミミズ、クロカワムシ等、数cmにもなる大きなものを使用するため、著者の経験上6月に一番大きなハリサイズを使うことが多い。著者は忍ヤマメの6号や7号を使用している。尺上が狙える本流なら、8号~10号も選択肢に入る。
8月~9月
梅雨が終わり渇水期となる上、産卵を控えた渓魚達の警戒心は高い。ハリは目立たない色の物をチョイスしたいし、ハリサイズも6号~7号程度をメインに考えるが、使用するエサによってハリサイズを考えたい。時に小さなハリに小さなエサの組み合わせも有効だ。
水量による使い分け
渓流は天候に左右されやすいので、川の状況・水量によって使い分けを行いたい。特にハリのサイズは慎重に決めよう。
増水時
渓魚の一種であるアマゴは、漢字で書くと「尼子」のほか「雨子」と書き表す。アマゴに限らず渓魚は雨の後に警戒心が和らぎ活性が上がるので、良型が飛び出す可能性を考慮して一回り大きなハリを使用しよう。特に濁りが入った際に有効なミミズはエサが大きい為、必然的にハリサイズは大きくなる。
渇水時
水量が減ると仕掛けの流れがゆっくりになるため、渓魚にハリを見破られやすくなる。使用する餌により近いカラーで、できるだけ軽めの細軸タイプのものを選ぼう。また、ハリサイズはワンサイズ落としておいた方が無難だ。
ハリの使い分けは釣果に直結
渓流エサ釣りにおいて、著者が最も難易度が高いと感じるのは、間違いなくアワセの瞬間。どれだけアタリが出ても、魚の口にハリが掛からなければ何の意味も無い。上級者ほど「魚に近い場所からお金を掛ける」というように、ハリにこだわりを持ちつつ、状況によって臨機応変に対応することで、釣果は格段にアップするはずだ。
<荻野祐樹/TSURINEWSライター>
The post 渓流エサ釣りの【ハリの使い分けメソッド】 エサ・時期・水量それぞれに徹底解説 first appeared on TSURINEWS.

















