琵琶湖の小アユ釣り入門 【シーズン・タックル・仕掛け・エサ・釣り方を解説】
2023年06月10日 11:30
抜粋
琵琶湖は滋賀県にある日本最大の湖。滋賀県は関西圏だが、中部からもアクセスが良く、琵琶湖は非常に訪れやすい釣り場なのだ。その琵琶湖に夏の訪れを告げる魚が小アユだ。トモ釣りで釣るアユと同じ魚だが、釣り方はもっとシンプル。GW明けから本格化する小アユだが、この夏はぜひ家族で出かけていただきたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)


小アユ釣りのシーズン
小アユといえば夏が盛期だが、釣れ始めは意外に早く3月中ごろから湖西の浜に接岸が見られるようになる。浜で6m以上の長いノベザオを振る地元アングラーが多く並ぶが、釣況にムラがあるのが特徴。
4月になれば一部の河川で遡上が見られるようになる。特に彦根市の芹川は遡上が早く、まだ朝が冷え込む時期でも河口から300mほど上流のエン堤に小アユが多くたまる。
不思議なのが、早期はなぜか芹川にしか遡上しないということ。すぐ隣の犬上川では、全く遡上が見られないのに芹川だけはかなり早い時期から釣れ始める。
ただし釣れるポイントがかなり限られており、エン堤のピンスポットに入った人は入れ食いだが、そのすぐ上流に入った人はさっぱり……なんてこともよくある。
小アユ釣りは夏の風物詩(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)全ての河川に遡上が始まるのが、ゴールデンウイークが終わった5月中旬ごろから。芹川も場所ムラがなくなり、どこのポイントでも釣れるようになる。もちろん他の河川でも真っ黒になるほどの小アユが群れをなして遡上し、犬上川では最上流の頭首工付近に膨大な量の小アユがたまる。
6月に入れば完全に最盛期。そして8月いっぱいまで釣れ続き、8月31日をもってこの年の小アユ釣りは終了となる。資源保護のため、禁漁期間に入るのだ。
今年の状況
では今年はどうか。毎年年明けに県の氷魚漁獲調査が行われる。氷魚とは、小アユよりもさらに小さいアユの稚魚のこと。この漁獲調査で、その年の小アユの動向がある程度推測できる。
2023年の調査の結果は例年並み。例年通り釣れるだろうと思っていたのだが、4月中旬に嫌なニュースを目にした。琵琶湖のアユの漁獲量が例年の半分以下だというのだ。
小アユ釣りの様子(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)それでも滋賀在住のAPCに確認したところ、同時期の芹川では例年通り釣れていたとのこと。これだけで好不調の判断はできないが、先行きがクリアというわけではなさそうだ。
ちなみに最近絶不調だったのが2017年。5月下旬になってもどの川も遡上が全くなく、漁師さんの漁獲量も例年の10分の1だったそうだ。
おすすめは川での釣り
小アユ釣りは大まかに漁港や浜での縦の釣りと、川で仕掛けを流す横の釣りがある。本当の初期、3月中ごろは前者がメインにならざる得ないが、面白いのは川での釣り。上流に仕掛けを振り込み、仕掛けをコトコト流すのだが、この釣趣がたまらない。
小アユ釣りのタックル
サオはノベザオの3.6~5.4で、河川の規模に応じて使い分ける。量販店の店頭に並んでいる格安のノベザオで十分だが、ヘラザオや渓流ザオに比べて重いのでサオ受けもあるといい。
小アユ釣りのタックル(作図:週刊つりニュース中部版 編集部)ミチイトはナイロン1号を手尻より少し短く取り、大きめの玉ウキを付けてその下に小アユ専用のサビキをセットする。オモリの上にラセンを取り付け、仕掛けの最下部にセットすれば完了だ。このラセンにまきエサを握り付ける。ここが小アジのサビキと少し違う点だ。
仕掛けはハリのチモトにパールが付いたものがおすすめ。フラッシャー仕様のものもあるが、やはりパールが一番反応がいいような気がする。ハリの号数は2~3号。初期は小アユのサイズがいいので、3号を目安に小型が多いようなら2.5号ぐらい。絡んだり切れたりすることを考慮しても、3組ほど持っていれば十分事足りる。
小アユ釣りの仕掛け(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)下に付けるオモリは、小アユ専用のスーパーボールオモリがおすすめだ。川底にオモリがコトコト当てて仕掛けを流していくため、どうしても底の石や凹凸に引っ掛かってしまう。この根掛かりを軽減するためのオモリがスーパーボールなのだ。鉛より比重が軽く、丸い形状なので障害物をクリアしやすい。
スーパーボールオモリ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)ボールの上部にアイが付いているので、そこにラセンを付けてラセンの上に仕掛けという形だ。
その他に用意するもの
他に用意するものとして、小アユの群れを視認するための偏光グラスは必須。また釣った小アユを生かしておくためのフラシやイケス。最近では百均のランドリーボックスを使う人も多い。流れの緩やかな所に大きめの石を2~3個入れておけば簡易イケスになる。
フラシもそうだが、表面素材が網状なのでハリがとても引っ掛かりやすい。魚を外して入れるときは、フラシやイケスに仕掛けを近づけないこと。ハリ数が多いので、1本引っ掛かると外している間に他のハリもどんどん引っ掛かってしまう。
イケス代わりのランドリーボックス(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)他に小アユを入れて持ち帰るクーラーボックスには、十分すぎるぐらいの氷を入れておこう。これから日中暑くなれば、小アユの傷みも早くなる。多めのバラ氷に水を入れて、氷水に漬けて持ち帰れば完璧だ。
他に暑さ対策のキャップや帽子も必要。暑い日はひざ下ぐらいまで川に浸かって釣るのも涼しくていいが、川底の石はコケが付着して滑りやすい。できれば滑りにくい渓流用の靴で立ち込むようにしたい。
またエサを入れておくボール、ハチやアブなどの危険な虫も増えてくるので、虫よけや虫刺され用の塗り薬なども準備しておきたい。
いよいよ実釣
川原に下りたら、まず偏光グラスで川の中を観察しよう。小アユがいれば、群れをなして泳ぐ姿が見えるはずだ。偏光がなくても、じっくり見れば水中でギラッとヒラを打つ姿が見える。小アユを確認できたら釣り座を決め、仕掛けをセット。ラセンにまきエサを握りつけて、いよいよ釣り開始だ。
右ききなら右手でサオ、左手でスーパーボールオモリを持ち、振り子の要領で振り込むわけだが自分の正面に振り込まないこと。仕掛けを流していくわけだから、自分の上流側に振り込むようにする。
オモリが着水したら、気持ちサオ先を下流側に引いてやる。そのままイトを緩めてしまうと、仕掛けが絡んでしまうことがあるためだ。
立ち込んで涼しく釣ろう(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)ウキが流れに乗り、オモリが底をコトコトたたきながら流れていく。自身の正面を過ぎて下流側へ流れていき、サオいっぱいまで流れたら回収だ。まきエサの状態をチェックして、残っていれば再度上流に振り込む。
そこに小アユが群れていれば、2~3投のうちにアタリが出るはずだ。アタリは普通のウキ釣りのように、ウキを消し込んだりすることはあまりない。ウキが不自然に横走りしたり止まったり、逆に上流に走ったり。おかしいを思えば、サオを立ててみよう。
取り込み時もオマツリに注意。仕掛けやイトは緩めないことを心がけよう。サオをきき腕側の脇に挟み、仕掛け上部を持ってオモリを常に垂らしている状態で魚をハリから外す。ヘタに緩めてしまうと、魚が暴れることもあってすぐにぐちゃぐちゃになってしまう。
5月下旬各河川の状況
天候不順のせいか、湖北、湖東方面とも釣況が安定していない。5月21日に朝一に長浜市の塩津大川に釣行したが、遡上してくる小アユの群れは多く確認できたが、水がかなり冷たくかなり食い渋っていた。だが群れ自体はかなり多いので、この号が出るころには好釣果が聞かれるだろう。
子どもでも十分楽しめる(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)その後昼前に彦根市の犬上川へ。最上流部に近い金屋地区に入ったが、日曜日ということもありかなりの人出。それでも群れはこのエリアにも来ているようで、名神高速の下流側で2時間ほど釣って20匹ほど。やはり群れ規模が小さく絶対数が少ない感じを受けた。盛期の釣れっぷりにはほど遠いが、こちらも水温が上がってくれば安定するはずだ。
マナーを守ろう
近年琵琶湖を取り巻く釣りにおける環境は、かなり厳しいものがあると聞く。それは外来魚問題だけではなく、釣り人のマナー。河原にはまきエサや仕掛けの袋が散乱し、生活道路に平気で駐車していく。
まとまった群れが入れば入れ食い(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)いつまでもこの釣りを楽しめるよう、当たり前のマナーを当たり前に守るよう心がけていただきたい。
<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>


















