今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・黒部川】

2020年03月24日 16:00

[TSURINEWS]

抜粋

サクラの開花が目前まで迫り、暖冬とさわがれた冬が終わりに近づいている。春の祭典こと『乗っ込み』を前にして、千葉県香取市を流れる黒部川・大根塚周辺が急上昇中だ。

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(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース APC・中村直樹)

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・黒部川】

黒部川の概況

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・黒部川】ポイント図(作図:週刊へらニュース APC・中村直樹)

黒部川は千葉県香取・旭の両市に源を発し、同県香取郡東庄町の潮止め水門(通称・逆水門)で利根川へつながる総長18km強の1級河川。おもにかんがい用や飲料水に使用され、ボートやカヌー、レガッタなどの水上スポーツも盛ん。町をあげての大会も行われるほどで、地域に密着している。

釣り人からは〝大型の黒部〟として親しまれ、ここを専門に狙う釣り人も少なくない。毎年新ベラ放流も行われ、昨秋は日研・全放協及び日釣振から計700kg、3月13日には香取市・東庄町の両観光協会から1t弱の放流が行われる。

近況はマブナ交じりだがウキの動きは良好で、40cmを超えるジャンボも連日のように飛び出している。本格的な乗っ込みは4月~5月にかけてとまだ先だが、春を感じた魚が動き出したのは確実のようだ。

黒部川のポイント

では、具体的な釣り場を紹介していく。

1、南岸・ポプラ並木

川幅が広く遠浅。乗っ込み間近の魚は、水深40~70cmしかないこのエリアを意識し回遊を始める。冬期は長竿が有利だったが、最近は竿13尺前後でもウキが動くようになった。流れの影響を受けやすいのでドボン仕掛けの用意を忘れずに。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・黒部川】南岸のポプラ並木(提供:週刊へらニュース APC・中村直樹)

2、南岸・ふれあい橋の対岸

水通しがよく水深が2本半以上あるので、年間を通して入釣者が多い。空いていれば12~13尺竿でもウキは動くが、できるなら15~18尺を使用したい。

3、北岸の黒部川大橋~ふれあい橋

最近好調のポイントで、連日のように多くの釣り人が並んでいる。ふれあい橋に近づくほど浅くなり、橋の周辺は1本程度。平均すると2本前後。手前にゴロタ石が入っているので、竿は13尺以上が理想。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・黒部川】ふれあい橋下流(提供:週刊へらニュース APC・中村直樹)

4、北岸・フロート周辺

ポプラ並木の対岸にあたり、駐車スペースも十分ある。冬期に大型が出ていたポイントで、その名残りか今も釣り人が多い。水深は1本前後で竿は15尺以上。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・黒部川】北岸のフロート付近(提供:週刊へらニュース APC・中村直樹)

5、阿玉川水路

ここ数年、放流から数日経過すると新ベラが黒部川から流入する。大型の実績もあるので、侮れないポイントだ。阿玉川水門周辺がメインで東岸は水深2~3本で竿12~15尺、西岸が1本半~2本で竿は15~21尺。荒天で黒部川が荒れている時の逃げ場にも最適だ。

釣り方とエサ

潮止め水門の開閉により、流れの強弱が発生する。大半の人はドボン釣り(中・外通しは好み)で狙っている。通しオモリは0.5~2号を流れの強弱に合わせる。道糸1.2~2号、ハリス0.6~1号で長さは40cmマックス。あまりの長ハリスは、レンギョと格闘する羽目になるので要注意だ。ハリは軸のしっかりしたダンゴ鈎5~7号や重沈鈎5~7号で。ウキは流れに耐えられるよう、ボディー10cm以上でトップは長め。カンザシウキがあれば万全だ。

エサは両グルテンがメイン。イモ系の実績が高い釣り場なので、グルテンいもはぜひ使いたい。また潮止め水門が開くと激流になるので、繊維の強いグルテンMAXも必ず準備したい。打ち始めやアタリが減った時には小粒ペレットをグルテンにまぶすと効果的。

潮止め水門は自動操作になっていて、その時どきで流れる時間帯や強弱が変わる。全く流れない時もあるが、流れている時のほうが釣果に恵まれる。釣りづらさはあるが、ドボンでしっかり止めてジャンボを仕留めよう。

<週刊へらニュース APC・中村直樹/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
黒部川
この記事は『週刊へらニュース』2020年3月20日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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