初夏のベイエリア五目釣りで11魚種をキャッチ【三重・霞ケ浦ふ頭】
2023年07月08日 11:30
抜粋
梅雨が明ければ、猛暑の夏がやって来る。だが身近なベイエリアでは、季節が進むほどにぎやかな釣果の便りが聞かれるようになる。そこで今回は週刊つりニュースAPC浅井達志さんと一緒に、初夏のベイエリアでの楽しみ方を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)


霞ケ浦ふ頭で目指せ10目釣り
取材日は6月16日。三重県四日市市の霞ケ浦ふ頭で、浅井さんと待ち合わせる。合流したのは午後7時ごろ。そろそろ薄暗くなってきたが、まだまだ残る明るさに本格的な夏の訪れを感じる。
まず浅井さんにこの日のプランを聞いてみた。浅井さん自身、ルアーもエサもこなすマルチアングラー。そこに一切のこだわりはなく、釣れるときに釣れるものを釣って楽しむスタイルで、ルアーでもエサでも釣法に縛りは全くない。
じっくりアタリを待つ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)まずは日没後の時合いにアナゴを狙い、同時にアジを狙っていく。ある程度釣果を確保したら移動して、最近絶好調のメバルや、根魚のカサゴ、タケノコメバルなどを狙う。
アナゴ&アジ・メバル狙いの仕掛け(作図:週刊つりニュース中部版 編集部)そして締めはチョイ投げでちょくちょく好釣果が上がっているキスも。その他にセイゴやキビレ、グレなど、この日の目標は10目釣りだと豪語してくれた。
まずはアナゴタックルを準備
まずはアナゴ狙いのタックルをセット。前日も浅井さんは釣行しており、開始直後にバタバタとアタリが出たらしい。
サバの切り身(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)期待を込めてサバの切り身とアオイソメをハリに刺し、足元とチョイ投げのサオをセットする。
アオイソメ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)足元狙いでは浅井さん自作のヤジロベエ式テンビンを使う。ハリが2本なので、食い逃げされた場合でもまだチャンスが残る。また超短ハリスなので、アナゴがハリスに巻きつく心配もない。
ヤジロベエ式テンビンと足元狙いのタックル(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)足元でアジ狙いも
2本のサオをセットしアタリを待つ間、浅井さんがゴソゴソと取り出したのはメバリングタックルだ。0.5gのジグヘッドにマルキユーのパワーイソメ中をセットし、足元の岸壁と平行にキャストする。
ジグヘッドとマルキユーパワーミニイソメ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)狙いはアジ。昨年の冬にも大規模な回遊があったが、4月ごろから再び姿を現したのだとか。しかも昨冬よりもサイズアップし、20cm超えはザラで中には25cmに迫る良型も交じるらしい。しかもこのアジ、湾奥にありがちなメタボ体型で脂の乗りがすごいとのこと。私自身、昨冬のアジを食べたがあまりのうまさに驚いた。だが今のアジはその昨冬を上回るうまさだというのだ。
アナゴは基本置きザオで狙う(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)ただし、場所ムラが激しくその日その日で釣れるポイントが全く変わってくるようだ。
メバル怒涛の連続ヒット
アタればラッキーぐらいで探っていくと、早々にサオが曲がった。抜き上げられたのは15cmほどのメバル。「最近はこのサイズのメバルがめちゃくちゃ多いんやわ。カサゴ釣る方が難しい」と浅井さんが言うほど、この後もメバルがボコボコにヒットしてくる。
メバルはエンドレスヒット(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)その中でメバルよりも力強い引きを見せたのが、20cmを超えるクロソイ。この時期に釣れるのは珍しいが、思わぬゲストに顔をほころぶ。だがアジは姿を見せない。やはりうまく場所を当てないと難しいか……。
良型のクロソイキャッチ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)突然置きザオにアタリ
そんな時、少し離れたアナゴ用のチョイ投げザオから、ドラグのクリック音が聞こえた。見るとサオ先が大きく引き込まれている。浅井さんは慌ててサオを取り、ゆっくり聞いてみる。しっかり食い込ませたところで、大きくフッキング。うまく乗ったようだ。
ここで注意したいのは早アワセ。アナゴは貪欲で悪食だが、意外にエサをかすめ取るのがうまい。アタリが出て慌ててアワせてしまうと、高確率で素バリを引いてしまう。アタリが出たらまずは待機。アタリが続くようなら、サオを手に取りイトを張らず緩めずで聞いてみる。しっかり持ち込んだところでアワせるのが正解だ。
待望のアナゴゲット(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)一気に抜き上げたのは40cmあるなしのぼってりしたアナゴ。さすが旬だけあって、いかにもうまそうだ。バケツに水を張ってアナゴを入れ、再びエサを付けて投入する。
だが前日好調だったアナゴは、この日はご機嫌ナナメ。誘いをかけてエサを取り替えてもアタリは出ない。やむなく再びメバリングロッドを手にする浅井さん。ここまでの釣果はアナゴ、クロソイ、メバルの3種目だ。10目はまだまだ遠い。
サクッとタケノコメバルゲット
8時半を回ったころ、浅井さんからアナゴを見切って根魚で種目を稼ごうと提案があり、小移動となった。次はタケノコメバルの実績が高いポイント。車を降りてすぐにキャスト。と、こちらがカメラを手に取る前にサオが曲がった。
1投目でタケノコメバル登場(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)あっという間に仕留めたのは、狙い通りのタケノコメバル。サイズは18cmといったところか。すぐにサオを仕舞い、ここはわずか1投で終了。これで4目だ。
次は四日市港に移動。ここでムラソイとカサゴで2目稼ごうという腹だったが、これが大誤算。ムラソイはミニマムサイズがすぐにヒットしてくれたのだが、カサゴがなかなかに渋い。というか、メバルが高活性すぎて金太郎アメのようにメバルがエンドレスでヒットしてくる。
良型カサゴ手中(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)ジグヘッドを1.5gに替え、壁際狙いから底狙いに切り換えてもやっぱりメバル。とここで現場に居合わせた浅井さんの釣友のマサミチ君に待望のカサゴがヒット。しかも20cmを超える良型だ。だがムキになる浅井さんにヒットするのは、ひたすらメバル。
根魚のレンジは底だけにあらず
今回根魚のポイントは四日市港のふ頭周り。水深が10mほどあり、足元は大きくエグれたオーバーハングになっている。このエグレにメバルや根魚が着いているのだ。
根魚狙いといえば底狙いをイメージする人が多いと思うが、こういった岸壁や足元のエグレの壁にも多くの魚が着いている。壁を縦の底をいえばイメージしやすいかもしれない。
浅井さんの釣り方は岸壁と平行、あるいはエグレにジグヘッドを送り込み、上から壁沿いにレンジを刻みながら探っていくというもの。ラインにテンションをかけつつ、カーブフォールさせるとアタリが取りやすい。
明かり周りでセイゴ追加&キスも登場
結局メバル地獄から抜け出せずに、次は停泊する大型船周りでセイゴを狙う。こちらは素直にわずか2投目でヒット。大型船のライトが海面を照らしており、セイゴはほぼ固いターゲット。レンジさえしっかり探れば、よほど悪条件でもない限り外すことは少ない。そそくさと移動し、次は港内のチョイ投げでキスを狙う。
明かり周りでセイゴヒット(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)ここ数年、四日市港ではキスの釣果も目立っており、サイズはピンギスから20cm前後の良型までバラバラだが、じっくり狙えば2ケタ釣果も有望だとか。メバリングタックルそのままで、片テンビンに4号のオモリをセット。仕掛けは2本バリのチョイ投げ仕様だ。
キスも1投目でキャッチ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)底をゆっくりはわせてくると、1投目でアタリ。しっかり食い込ませてアワせた途端、軟調ロッドが予想外に大きく弧を描いた。大物かと思ったが、魚が食った後に異物がハリに掛かったらしい。ヒーヒー言いながら巻いてくると、見えてきたのは大きなカキ殻。そしてもう1本のハリにピンサイズながら、きれいなキスが掛かっていた。
アジ回遊の情報で再び移動
ここで浅井さんの釣友から連絡が。前日霞ケ浦ふ頭でアジがまずまず釣れたらしい。この日の干潮は午後11時。時刻は10時半。そろそろ潮止まりだ。四日市港のアジは上げ潮時に釣果が集中することが多いらしく、これから時合いになる可能性が高い。
だが浅井さんは翌日も仕事。残された時間はそう多くはない。即座に移動を決め、再び霞ケ浦ふ頭へ。到着すると、数組のアングラーが投光器で海面を照らしてアジを狙っている。
遠目ではっきりと確認できなかったが、サビキ釣りの人がアジらしき魚を抜き上げているのが見えた。ここで浅井さんが取り出したのは、ジグヘッドリグ。ただし、セットするのはワームではなくアオイソメ。これにアシストフックを付け、残り少ない時間でバイトを確実にモノにしようというわけだ。
23cmの極太サイズのアジ手中(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)そして探ること30分、ようやくロッドが大きく曲がり、キレのある横走りを見せる。抜き上げられたのは、驚くほど体高のある金色に輝くアジ。サイズも25cmあるか……と思うほどの良型だ。メジャーを当てると23cmだったが、このサイズであれば申し分ない。
良型アジキャッチ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)潮は上げ始め、これから時合いかと思ったが、その後ヒットするのはメバルにセイゴ。結局、この日は最後のアジで8目止まりで終わることになってしまった。
サビキ&一本釣りはシーズンは終盤へ
さてこのアジだが、前述の通り脂の乗りがすごいらしい。そんなアジならサビキや一本釣りで……と思って聞いてみると、もちろんサビキでも十分釣れているらしい。
ただし、今のアジは非常に場所とレンジにシビアだとか。サビキやウキ釣りだとレンジをしっかり探ることがなかなか難しく、また移動も手間がかかる。だが今回のようなジグヘッド+アオイソメというハイブリッドリグなら、レンジを刻むのも容易だし、移動も手軽にできる。
もちろんまきエサにアジが狂えば、サビキやウキ釣りの爆発力はすさまじいものがある。どちらを選ぶかはアングラー次第といったところか。ただしこのアジ、昨年はタチウオの接岸とともに姿を消したらしい。すでに四日市界隈でタチウオの目撃情報もあり、そろそろ終盤にさしかかっているのは間違いなさそうだ。
アナゴはまだまだこれから
一方これから盛期を迎えるのがアナゴ。この日は今ひとつだったが、車横付けのポイントでじっくり腰を据えて狙えば好釣果は十分望めそうだ。
メバルは大漁にヒットした(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)そして季節外れのメバルの大発生。浅井さんもこの時期にこれほどのメバルがわくのは記憶にないようだが、アングラーにとってはうれしい現象でもある。ただし小型が中心なので。キープして食べたい人には物足りないかもしれない。
翌日リベンジ戦で11目へ
当日8目で終わった浅井さん。当然のように翌17日にリベンジ戦へ出撃したらしい。この日は渓流ザオにジグヘッド+アオイソメというスタイルで、取材当日不発だったグレとキビレ、カサゴをキャッチ。グレは手のひらサイズだが、30cm前後の良型の実績もある。
渓流ザオでグレヒット(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)これで2日間、計6時間の実釣で11目釣りを達成。今回の取材で実感したのは、初夏のベイエリアの魚種の豊富さ。これから始まる魚、そろそろ終わる魚、おいしい魚といろいろだが、そこはお好みで。ぜひ仲間同士で、家族連れで楽しんでいただきたい。
キビレ手中で11目達成(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>
霞ケ浦ふ頭


















