投げサビキで39cm頭に大サバ4匹 春シーズン開幕【和田防波堤】
2020年03月29日 06:00
抜粋
神戸・和田防は早くも春のシーズンインなのか連日好釣果の情報。私も3月7日、期待感を胸に釣行。エビまき釣りは不発も、後半の投げサビキ釣りで大サバ4匹をものにし、ほくほくの一日となった。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・伴野慶幸)


和田防波堤の釣況上向き
暖冬と言われ続けているうちに、いつのまにか3月も末へ。例年なら3月の和田防波堤は、根魚の活性が上向いて、チヌとハネの便りもボチボチと伝わってくるという感じだが、今年は違う。複数のWEBサイトで見かける釣果情報は、最初からいきなり乗っ込みチヌの数釣りに、デカアジ、大サバも釣れたという活況ぶり。
和田防は早くも春のシーズンインなのか。私も3月7日、期待感を胸に釣行した。
和田防波堤の概要
和田防波堤の釣り場(提供:WEBライター・伴野慶幸)今回釣行した神戸・和田防波堤は、ポートアイランド西側に位置する全長1140mの沖防波堤で、神戸港の沖防波堤の中でも人気の高い屈指の好釣り場だ。特に春のシーズンは、乗っ込みチヌのメッカと評され、一段と多くの釣り人が訪れる。
防波堤の構造は、外向き(沖向き)はテトラ帯、内向き(陸向き)は手前から沖20mぐらいまでは海底に敷石が積まれ水深は浅い。内向きのウキサビキ釣りはタナを底近くとする場合は、30m以上の遠投が必要になる。逆に、手前20mまでの敷石の穴や崩れ、カケアガリを攻めるフカセ釣りやオキアミエサのウキ釣りも面白い。
河内渡船で渡堤
渡船店は複数あるが、私が利用するのはこのエリアの老舗である河内渡船。和田防、新波止、ポートアイランド赤灯波止の3か所に渡しており、多くの常連から寄せられる日々の生きた情報のほか、ホームページも充実しており、フィッシングマックス神戸ハーバー店とも協力関係にあるので、情報収集や下調べには事欠かない。
利用する際は、まず店舗で乗船手続きを済ませて乗船券を受け取ってから、離れた場所にある乗船場に向かう。なお、大阪湾の沖波止は全域で救命胴衣の着用が義務付けられているので注意のこと。
エビ撒き&投げサビキで挑戦
当日、渡船店に着いて最近の様子を聞くと、「チヌは十分釣れている。アジとサバは日によって釣れる場所や時間帯が違っていて、一定していない。ハネは少ない」と、チヌに自信ありといったところ。
乗船場で6時の始発便を待つ釣り人は、おおよそチヌ組、ウキサビキ組、楽釣組に分かれていて、大型クーラーに集魚材とオキアミブロックを入れた大きなバッカンが手荷物のチヌ組の姿が多い。
その中でも存在感を見せているのが常連たちで、情報交換を楽しむ姿は余裕綽々といったところ。私はチヌ、ハネ、根魚狙いエビ撒き釣りがメインとしながらも、状況次第で投げサビキに転じようという算段で、タックルも2種類用意していた。始発便は熱気溢れる40人ほどの釣り人を乗せて出船した。
新波止、神戸空港越しの日の出(提供:WEBライター・伴野慶幸)エビ撒き不発も周囲でチヌ浮上
私は波止の中央付近に釣り座を構え、エビまき釣りをスタートした。ところがアタリがほとんどない。誘いをかけたりタナをかえたりと工夫してみるが状況はかわらない。たまにアタリはあっても、シラサエビが中途半端にかじられているだけで、キープサイズの魚からの反応ではない。
少し離れた場所ではフカセ釣りの常連たちが釣り座を構えており、その様子をうかがいながら釣果につながるヒントを得ようと思っていたのだが、常連たちも調子が上がらず、首をかしげながらいったん小休止してしまった。
そんな中、意外な釣法が主役の座に躍り出た。岩ガニをエサにテトラ帯を渡り歩く前打ち釣りの若い釣り人が、短時間で2匹のチヌを仕留めたのだ。
前打ち専用タックルを手に、テトラの切れ目や崩れを攻めての見事な釣果に、私も常連たちも脱帽。3月初めはまだ水温が低く、前打ちには本来であれば早い時期なのだが、定説にとらわれずに挑んだ若き勇者の作戦勝ちだ。
当日は中潮で8時過ぎの満潮、12時前の干潮。午前中は下げ潮となりエビまき釣りには条件が悪くなっていく。10時前まで粘ったが見切りをつけて、ウキサビキ釣りに転じることにした。
大サバの仕掛け(提供:WEBライター・伴野慶幸)大サバ第一波が到来
10時過ぎに波止の東側に移動すると、投げサビキ釣りの常連たちが並んでいた。釣れている様子はないが、こちらの常連たちは意外にものんびりムード。
「アジが回ってこないのは、サバが入ってきて追ってるからやで」と、頭の中では群れの到来が計算に入っているようだ。空いている場所を見つけて私も釣り座を構え、タックルの準備にかかろうかとしていた矢先「来たっ!」との声が・・・。
見ると1人の釣り人が大きくサオを曲げている。サオ先はグングン引っ張られていて、大物の予感。すると釣り人の表情が困り顔にかわった。魚はしっかり掛かっているのになぜ?と一瞬思ったが、ほどなくしてその答えが明らかに。
「おー、3匹も付いとるでえ」と常連が声をあげた。波止際に寄せて来たのは、何と大サバ3連。掛けた釣り人のサオが細目なので、抜き上げられないのだ。そこで私がタモを持って助太刀に。
周りが見守る中、下2匹のタモ入れに成功してアシスト。無事3匹を手にした釣り人から感謝され、私も嬉しい気持ちになった。
話を聞くと、投点は波止から内向きに30m以上の遠投で、タナは5ヒロ超と海底近く。サビキを見せてもらうと白スキンの太糸サビキだった。大サバ到来のこの第1波に乗ることは残念ながらできなかったが、この釣り人から、この後の私の釣果につながる大きなヒントを貰えた。
キーワードは「マイクロベイト」
実は釣行前に私は、とある所から貴重な情報を手に入れていた。「今の時期のシーバスはマイクロベイト(イワシなどの稚魚)やバチ(イソメ類などの幼生)などソフト系のものを食べている」という趣旨のもので、今回の釣行では大サバにも当てはまると私は考えていた。
先ほど大サバ3連を仕留めた釣り人のサビキを見て、この日の大サバ攻略のキーワードはマイクロベイトだと確信し、白スキンの太糸サビキと、秘密兵器の投入を決めた。
その秘密兵器とは、稚魚に似せた2cmぐらいのソフトワーム。これをアクセントとしてサビキの3か所に付けて、白スキンとともに大サバにマイクロベイトの存在をアピールする作戦だ。
白スキン太サビキとソフトワーム(提供:WEBライター・伴野慶幸)タックルは4.2mの投げ釣り用ザオにミチイト5号を巻いたスピニングリール、大サバ狙いなので飛ばしウキは中通しのフロートウキ20号を選択した。まきエカゴはサビキの上下それぞれに付けるダブル方式とし、上カゴとサビキの間にクッションゴムを介した。
下カゴはテンビンにセットし、テンビンの先にも色めの大人しいハリス3号のスキンサビキをセットした。なお、後の話になるが、釣れた大サバの内臓処理をした過程で、腹の中から1cm余りの稚魚が数匹出てきたのを見て、大サバはやはりマイクロベイトに付いていたことを確認している。
大サバ第2波でゲット
私も周りの釣り人も、大サバ狙いに本腰をあげた。すると10時40分ごろ、少し離れた所で大サバが上がった。第2波の到来だ。次々とサオが曲がり、大サバが波止に抜き上げられる。そして私にも、巻き上げの途中でヒット。
ググッと強い引きにも太仕掛け、タックルの私には心配無用。海面からの抜き上げだけ慎重にして、見事な大サバを無事捕獲。秘密兵器のソフトワームを付けたハリに掛っていたので、狙いが当たったようだ。
サバは鮮度が命。エラからナイフを入れて即締めし、血抜きを兼ねてビニールバケツにいったん入れておくことにした。周辺の多くの釣り人が大サバを手にすることができたようで、波止は一気に活気づいた。
第3波で当日最大39cm
その後しばらくアタリが止まってしまったので、先ほどビニールバケツに入れておいた大サバの内臓処理を始めたところ、「ガガッ」という物音が聞こえた。
目をやると、私の置きザオが大きく引きずられて、ミチイトはピンピンに張っていた。あわててサオを手に取り巻き上げをしようとすると、半端ない強い引き、しかも重い。慎重に巻き上げようとしても巻き取れない。
思い切ってサオのポンピングアクションで巻き上げにかかった。魚の手応えはグングンと伝わってくる。大サバが連で掛かっているようだ。
波止際まで寄せてくると、何と3連。タモを手に取るも、3匹相手では取り込みは至難の業。そこに周りの釣り人からタモ入れの助太刀が入った。さらにもう1人、私の持っていたサオを預かってくれる助っ人も現れ、3人がかりで息を合わせてバラすことなく3匹とも波止へ上げることができた。
何とありがたいことか。助太刀してくれた二人には感謝感激しきり。常連たちからも「ええサバやなあ、太いわあ。こんなん3匹やもんなあ」とお褒めの言葉をいただいた。
この日のビッグワン39cm(提供:WEBライター・伴野慶幸)大サバ4匹の釣果で納竿
最長寸は39cm、最終的に大サバ4匹の釣果で納竿。エビまきは撃沈したが、遠投ウキサビキで逆転タイムリーとなった。
マイクロベイトを意識した、白スキンのサビキにソフトワームのアクセントが釣果に繋がり、良い経験値も得られた。昼1時の迎え便を待っていると、デカアジと大サバが釣れ始めた。
午後の釣り人たちも好釣果に恵まれるように・・・と心の中でエールを送り、波止を後にした。帰りに河内渡船に氷を買いに立ち寄ると、数人の常連たちも先に訪れていた。不調ながらもチヌを仕留めていたようで、確かな腕前と経験の豊富さのなせる業だと敬服。
次回は私もチヌを仕留めたいと心に誓った。下処理をしっかりして鮮度抜群で持ち帰った大サバは、煮付け、サバ汁、味噌煮で賞味した。いずれも絶品。釣果、経験値、食味と、あらゆる面で満足のいく釣行となった。
食味も最高で大満足の一日に!(提供:WEBライター・伴野慶幸)今後の展望
今年は乗っ込みチヌの最盛期も早まりそうで、3月下旬から4月初めの釣果情報には特に注目してほしい。釣法はフカセ釣りが断然有利で、オキアミと集魚材のエサにチヌの食性が慣れてしまうと、エビまき釣りや前打ちは、乗っ込み期間中は厳しいかもしれない。
シーバス・ハネは引き続きマイクロベイトに付いているようなら、ルアーの選択あるいは大粒の地エビやシラサエビの流通状況が釣果に結び付くカギとなりそうだ。
大サバやデカアジは本来なら春にはいない魚なので、もし今後も群れが回ってくればラッキーだと思って、逃さず釣行することをお勧めしたい。
<伴野慶幸/TSURINEWS・WEBライター>















