相模湾のアマダイ上々の滑り出し!(孝太郎丸/相模湾腰越港)

2023年09月21日 15:30

[FISHING JAPAN]

抜粋

相模湾のアマダイ上々の滑り出し!(孝太郎丸/相模湾腰越港)

青物人気の冷めやらぬ相模湾だが、着実に秋の訪れを感じさせる釣り物も始まっている。

その一つがアマダイ。
 
相模湾腰越港の孝太郎丸では9月から乗合船をスタート、取材はその初日で、腰越沖の水深70~90m前後を狙った。

釣れるサイズは25~40cmまで幅があったが、アタリは頻繁で一人3~5尾と全員が顔を見られた。
 
アマダイのほかヒメコダイ、ソコイトヨリ、ホウボウ、トラギス、ムシガレイ、オニカサゴなど多彩なゲストも交じり、上々の滑り出しとなった。
 
相模湾のアマダイ釣りは、これから秋~冬にかけてトップシーズンを迎え、来春までロングランで楽しめる。

今期もファンの期待に応えてくれることは間違いないだろう。

(詳細は52ページ参照)

取り込みは小型ならハリスをたぐって抜き上げる。良型の場合はタモ入れしよう

全員、秋の初物を確保

編集部から今回の私の取材のターゲットがアマダイだと聞いて驚いた。

思わず「アマダイですか?」と聞き直したぐらいだ。
 
晩秋から春先にかけて水温が下がり潮の濁りが取れるころがアマダイ釣りのトップシーズンとされており、ほかの魚でもシーズンインが早まっているとはいえ9月上旬にアマダイ釣りを経験したことはない。
 
不安と期待を抱えて、9月3日に釣友2人と相模湾腰越港の孝太郎丸に出かけた。
 
5時になると港のゲートが開かれ、受付を済ませて船で準備をしていると、常連の田島さんが乗り込んできて、「毎年この時期の孝太郎丸のアマダイ釣りを楽しみにしていて、今年も早く出してよって催促しちゃいました」と笑って話してくれた。
 
6時を過ぎたところで私を含めた5名で出船。

孝太郎丸は昨日もアマダイで出船したものの、大雨で早揚がりとなったため本日が実質的に初出船とのこと。 

本命であれば巻き上げ途中でゴンゴンと竿先をたたく

アベレージは30~35cm級

ピンクの魚体が秋晴れの空に映える

ヒットパターンを探る

アマダイ釣りは着底を確認したら糸フケを取り4~5回オモリでトントンと海底をたたく。
 
その後、1m仕掛けを巻き上げた位置を起点としてゆっくりと誘いを入れたり、小刻みに穂先をシェイクしたら食い込む間を与えるためにステイ。
 
この動作を何度か繰り返したら大きく竿を上げ数秒ほど待ってから、上から落ちてくるエサをアピールさせるため再びゆっくりと着底させる。
 
起点の高さは潮が速ければ1mより低めに、緩慢ならば高めにするのが基本となるが、釣れるゲストによってもある程度判断できる。
 
トラギスやムシガレイが釣れるのならば低すぎ、レンコダイが釣れれば高すぎでアカボラやソコイトヨリが釣れればタナが合っている目安だ。
 
知らない間にエサを取られてばかりいるのは、仕掛けが海底を引きずってハリスが張っていない証拠なので若干高めに修正するとよいだろう。 

航程15分ほどでポイントの腰越沖に到着すると、「水深は70mです。始めてください」と金子勝彦船長から開始の合図が出された。
 
そこでこの時期のアマダイ釣りと冬場のアマダイ釣りとで何か違いはあるのか船長に伺ったところ、「基本動作は全く一緒です。様ざまな誘いを試してみてその日に合ったヒットパターンを探してみてください」とのことだった。
 
開始早々竿を曲げたのは右トモの田島さんだ。
 
巻いてくる途中、水深の中間点を通過する際にギュギュギュッと激しく抵抗してくるのがアマダイの特徴。

初物は32cmの良型だった。

間を置かずに左トモの浅野さんも30cmのアマダイを釣り上げて後に続く。
 
釣友の米光さんが、「鈴木さん。この魚はなんですか?」とたずねてきた。

彼が釣り上げたのはイトヨリ。

「高級魚だから大事にしてよ」と私が言うとうれしそうにクーラーに収める。
 
その後、田島さんが2尾目となる30cmクラスをゲットすると、釣友の塙君も30cmほどのアマダイを釣り上げ出足はいたって順調だ。
 
普段は撮影中に竿を出さない私だが、開始から1時間ほどしたところで釣りに参加。

ただしアマダイ仕掛けに付けたのはオキアミではなく持ち込んだカタクチイワシだ。
 
まだ写真撮影で席を離れたりするため、必然的に置き竿となってしまう。

オキアミだと知らない間にエサ取りに失敬されてしまうので、エサ持ちのいいイワシエサでオニカサゴやホウボウに期待してみたのだ。
 
すると狙いどおりに最初に600gほどのオニカサゴを釣り上げると、続けてホウボウもゲット。

その後に小型のカンコとウスメバルも釣り上げた。

40cm近い良型も顔を出した

仕掛けの全長が2mなら、タナは底から1mが基本。上下に誘ってアタリを出そう

潮が動いて時合到来

水深70~90mのラインを探るとポツポツながらアマダイなどが釣れていたのだが、潮止まりが近くなるとアマダイどころかゲストも釣れなくなってしまった。
 
9時半になってようやく潮が動き始めるとゲストたちが再び顔を見せ始め、10時になって浅野さんが久しぶりにアマダイを釣り上げたかと思うと、次の投入でもアマダイをゲットした。
 
これを時合と感じたところで私もアマダイ釣りにシフトチェンジ。

タナでゆっくりと誘い上げの動作を繰り返しているとククッと押さえ込まれるようなアタリをキャッチ。

一呼吸置いたところで聞き上げるとギュギューンと見事にフッキング。
 
アマダイの引き込みを楽しみながら巻き上げていると、隣の塙君も巻き上げ始めたので一瞬オマツリかと思ったが、アマダイのダブルヒットだった。

釣れたのは彼が30cm、私が28cm。
 
しばらくするとククッと私の穂先が魚信を伝えてきた。
 
合わせを入れるとかなり重たい。

これは良型のアマダイと思いニンマリしながら巻き上げたのだが、海面に浮かんだのは32cmのアマダイと30cmのムシガレイのダブルだった。
 
トモに目をやると田島さんがヤリトリの最中。

駆け付けると本日最大40cmのアマダイが海面を割った。
 
米光さんもアマダイ2尾を追釣すると、ソコイトヨリとオニカサゴも釣り上げてラストスパートをかけ、13時に沖揚がりとなった。
 
釣果は25~40cmのアマダイが一人3~5尾。

ゲストを含めると16目の魚が釣れた。
 
船長は、「今日は全般的にあまり潮が動かなかったけど状況がよければ今シーズンは期待できるのでは」と話してくれた。

オニカサゴもオキアミに食いつく

ソコイトヨリも定番ゲスト

知っ得!トラギスは天ぷらがおすすめ

アマダイ釣りでは様ざまなゲストも釣れる、がその代表的な魚がトラギス。

捨ててしまう人が多いが、身が軟らかくさばくのに若干手間がかかるものの天ぷらにしたら天下一品だ。

白身でクセがなく甘みのあるトラギスの天ぷらをぜひ一度食べてみてほしい。

多彩なゲストが釣れるのもアマダイ釣りの魅力のひとつ

Tackle Guide

アマダイ釣りはゲームロッドと小型電動リールの組み合わせが主流。

タックルは全長1.8~2.1mのゲームロッドが適しているが、操作性がよく小魚などのアタリも取っていくなら8:2調子、食い込みがよく、バラシを軽減できるのは7:3調子。

各自の釣りスタイルに応じてチョイスしてもらいたい。

当日のアマダイ仕掛け例

ヒメコダイがいる所にアマダイもいると言われている

ホウボウも交じった

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隔週刊つり情報(2022年10月1日号)※無断複製・転載禁止

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